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宇宙人から夫を守れ!映画『予兆 散歩する侵略者』ネタバレ&感想

「もうすぐ世界が終わるとしたらどうする?」

前回の記事に引き続き、散歩する侵略者の感想を書いていきたいと思います!

夫がある日、宇宙人に変わっていたら。映画『散歩する侵略者』ネタバレ&感想

しつこく、ぎふアジア映画祭のリンクも貼っておきます(笑)

『第40回/ぎふアジア映画祭』行って来たよレポ!

今作は映画『散歩する侵略者』のアナザーストーリーとしてWOWOWで公開された全5話のドラマを劇場版として140分にして公開されたものになります。なので、続編というわけではなく、スピンオフといった感じ。

ちなみに散歩する侵略者の方で神父役として登場している東出さんは、今作で侵略者役をしています。同じ役者が別の役として出てくることを考えると、同じ設定、同じ舞台の全く別の作品として考える方がよさそうですねー。

公式サイトはこちら

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】黒沢清
【脚本】高橋洋、黒沢清
【原作】前川知大(劇団イキウメ)
【製作】大村英治、三宅容介
【企画/プロデュース】青木竹彦
【撮影】芦澤明子
【美術】安宅紀史
【編集】高橋幸一
【音楽】林祐介
【助監督】西山太郎
【出演([]内は役名)】

  • 夏帆[山際悦子]
  • 染谷将太[山際辰雄]
  • 東出昌大[真壁司郎]
  • 中村映里子[斉木葉子]
  • 岸井ゆきの[浅川みゆき]
  • 安井順平[小森医師]
  • 石橋けい[川内和代]
  • 吉岡睦雄[野上]
  • 大塚[ヒロタ警官]
  • 千葉哲也[浅川保]
  • 諏訪太朗[田岡]
  • 渡辺真起子[粕谷の妻]
  • 中村まこと[粕谷]
  • 大杉漣[西崎]

【公開日(日本)】2017年11月11日
【上映時間】140分
【配給】 ポニーキャニオン
【映倫区分】G
【前作というかアナザーストーリー】夫がある日、宇宙人に変わっていたら。映画『散歩する侵略者』ネタバレ&感想
【IMDB】5.8/10.0  (およそ200人の評価)

【あらすじ】

「家に幽霊がいる」という同僚・浅川みゆきの精神状態を心配した山際悦子は、夫の辰雄が勤める病院の心療内科へみゆきを連れていく。診察の結果、みゆきには「家族」という概念が欠落していることがわかり……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよーー)】

☆2.4/5.0

本家の方と比べると、こっちの方がSF感あったかもしれません!!

散歩する侵略者は夫婦の愛がテーマになっていて、夫に乗り移った侵略者が愛を学んでいくというのがおおまかな流れでした。しかし今回は「夫が侵略者のナビゲーターに選ばれてしまう。夫を侵略者から守らねば!」という展開になっていくので、より侵略者が侵略者っぽくなってホラーっぽさが増しています!

今作でラスボス的な侵略者を演じるのが東出昌大さん。背が大きくて圧迫感?威圧感か。もありますし、その棒読み的な演技が人外っぽさを演出しておりイイ感じです。

黒沢監督と脚本高橋さんのトークイベント

今回、ぎふアジア映画祭で黒沢清監督と共同で脚本を担当された高橋洋さんのトークイベントも行われていましたので、そこで聞いたお話をいくつか紹介していきたいと思います。

  • 低予算で頑張った!
    まずはこれ。かなり低予算だったということを何度かおっしゃられていましたね。なので出来るだけお金をかけずに演出したというポイントを観て欲しいそうで(笑)、東出さんが病院で登場するシーンでは何秒か先に自動ドアが勝手に開く・・・という演出や、夏帆さんが何か得体のしれないものを察知するシーンで揺れていた鏡は実際にはそこにはなく、演出で造られたものであり、後ろに人がいて揺らしていた・・・という演出、それから病院内を歩く東出さんの周りの人間がバタバタ倒れていく・・・という場面もいかに予算をかけずに侵略者の能力を表現するか、という苦心の策だったという数々のお話が聞けました。

  • SFだし細かいことを気にしてはいけない
    色々と突き詰めて考えて行けば矛盾点や疑問が浮かぶ場面もちょくちょくあるのですが、お二人に言わせてみれば「地球外の人達の価値観で行っていることや、宇宙での理屈に人間の理解が及ぶわけがない」とのことで深く考えてはいけないと。まぁおっしゃる通りですけどね!!
  • 銃にこだわりが
    こちら、質問者さんからの「銃は監督が指示しているのですか」という問いの答えだったんですが(銃は全て監督が指示しているようです)、ラスト付近で東出さん扮する侵略者が夏帆さんと対決するシーンで使われていた銃をいかに本物っぽく見せるかこだわっていて、黒くテカテカするように銃にだけ照明がいくつもあてられていたらしいです(笑)
  • 風の演出が美しい
    こちらもお客さんからの質問コーナーで、「監督の映画はいつも”風”の表現にこだわりがありますが、今回の映画でも風の演出にはこだわっていたのですか」といった問いがあり、それに対してのお話の中に「染谷さんと夏帆さんがベランダで抱き合うシーンでふわりと漂うカーテンは本当にその瞬間吹いた風がつくったもの」とありました。とても綺麗なシーンで、計算された美しさのように見えたので作られたものではなく自然に吹いた風だということに少し驚きました。監督はタイミングの運のようなものも持っているのかもしれません(笑)

これ以外にも、ラストのオチは監督ならではだと高橋さんから説明があったり、二人の掛け合いが面白かったですね。高橋さんは少し独特な雰囲気があって、質問から思考がどんどん飛んで行って最終的に違う話になっていた…みたいなことがよくあり、監督がちょっぴり助け舟を出したりして方向修正をしていたりと微笑ましかったです(笑)

まとめ

旦那である染谷さんはほとんどが指輪物語の終盤でいうところのフロドのように唸ったり苦しんでいる場面ばかりだったので、実質夏帆さんが夫のために頑張る主人公、という感じでした。

なんだかんだ言って、やっぱり『散歩する侵略者』の方が好きだったかなぁ。同じテーマでも全く毛色が違うホラーテイストになっている本作よりも、愛や人間というものを考えさせてくれるオリジナルの方がちびぞうは好きでした。

これも、ドラマ版を縮めた作品なので、ドラマ版の5話を観てみると、また違った印象で楽しめるかもしれませんね。

 

 


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画像引用元:映画.com

夫がある日、宇宙人に変わっていたら。映画『散歩する侵略者』ネタバレ&感想

世界は終わるのかもしれない。それでも、一緒に生きたい。

こんにちは、ちびぞうです!

今作は、去年に書きました『ぎふアジア映画祭』のレポ記事内で”予兆”の方を観まして。その予兆を観るのに予習した方がいいかな?と思い慌てて借りてきて鑑賞したものになります。

『第40回/ぎふアジア映画祭』行って来たよレポ!

監督はちびぞうもファンの黒沢清監督。主演は旬真っ盛り!な長澤まさみと、松田龍平。ちびぞうの大好きな長谷川博己さんも助演しています!!!

元々(原作)は舞台作品だったようですね。

公式サイトはこちら

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】黒沢清
【脚本】田中幸子、黒沢清
【原作】前川知大(劇団イキウメ)
【製作】中山良夫、永山雅也、大村英治、大角正、薮下維也、三宅容介、大柳英樹、松田美由紀、桜井良樹
【エグゼクティブプロデューサー】門屋大輔、千葉善紀、青木竹彦
【企画プロデュース】石田雄治、藤村直人
【撮影】芦澤明子
【照明】永田英則
【録音】渡辺真司
【美術】安宅紀史
【編集】高橋幸一
【音楽】林祐介
【出演([]内は役名)】

  • 長澤まさみ[加瀬鳴海]
  • 松田龍平[加瀬真治]
  • 高杉真宙[天野]
  • 恒松祐里[立花あきら]
  • 長谷川博己[桜井]
  • 前田敦子[加瀬明日香]
  • 満島真之介[丸尾]
  • 児嶋一哉[車田]
  • 光石研[鈴木]
  • 東出昌大[牧師]
  • 小泉今日子[医者]
  • 笹野高史[品川]

【公開日(日本)】2017年9月9日
【上映時間】129分
【配給】 松竹、日活
【映倫区分】G
【関連作】予兆 散歩する侵略者
【IMDB】6.0/10.0  (およそ1,000人の評価)

【あらすじ】

数日にわたって行方がわからなくなっていた夫・真治が、まるで別人のように優しくなって帰ってきたことに戸惑う妻・鳴海。それ以来、真治は毎日どこかへ散歩に出かけるようになる。同じ頃、町で一家惨殺事件が発生し、不可解な現象が続発。取材を進めるジャーナリストの桜井は、ある事実に気づく。不穏な空気が町中を覆う中、鳴海は真治から「地球を侵略しに来た」という衝撃的な告白を受ける。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.7/5.0

まずこの映画はオープニングがなかなかハイセンスだったというか、さすが黒沢清監督!!って感じでした。ちょっとうろ覚えなんですが

「オープニングの五分間で”この映画の内容はこんな感じなのよ”と表現できている作品が素晴らしい」

と誰かの言葉がありまして。この映画のオープニングはこんな感じ↓

金魚すくいのシーンから始まる。金魚を手に歩く女子高生の後ろ姿。
静かな住宅街に突然の老婆の悲鳴。勝手口から逃げようとする老婆が何者かに引きづられて玄関の中へ戻される。血まみれの家の中、女子高生が血だらけで立っている。手についた血を舐め、血だらけのまま外を出て田舎道を歩く。(まるで何気ない散歩をしているよう!)
横転するトラックと乗用車がぶつかるのをバックに笑う女子高生(立花あきら)。

「開始5分でタイトルを回収するオープニング!」

どうですか、お見事じゃないですか!?おそらく女子高生は何者か(宇宙人?)に乗り移られているんですよね!この一連のシーンはちびぞうのクソみたいな文章ではなく映像で観るとすごく格好いいんですけどね・・・説明しきれてる気がしない・・・。

おおまかなストーリー

病院に保護されたという夫(真治)を迎えに来た妻(鳴海)。夫はまるで別人のように変わってしまっていたらしい。若年性のアルツハイマーか事故による人格の変化だと医者は言う。
しかし妻は夫に対して怒っている様子。夫は最近不貞を働いていたのがバレていたかららしい。夫婦関係は終わっていると言われ夫は妻に突然「ガイドになってくれ」と意味不明なことを頼む。

「分からないことも多いし一人では道もまともに歩けない」と言う夫は天気予報の番組を観ながら動きの練習をしている(どう考えても宇宙人に乗っ取られてる!!)

桜井(長谷川博己)登場!週刊誌の雑誌記者らしい!米軍基地も自衛隊も1週間取材拒否していて、どうも何か起こっているようだと桜井は予想している。
彼はオープニングで殺された家族の取材に。そこに生き残った女子高生(立花)を探している男の子(天野)がやってきて「目的は地球の侵略」だと言われる。

夫婦(真治と鳴海)の元に鳴海の妹、明日香(前田敦子)がやってくる。親と喧嘩したので泊めて欲しいらしい。義理の兄(真治)がおかしくなってしまったので「家族」という概念について教える妹。真治が「それいいね。もらうよ」と言って人差し指を彼女の額に当てると、妹は突然おかしくなってしまう。急に帰る、と言い出す妹。

場面は変わって桜井と天野組のシーン。天野君の家に招かれる桜井。天野君のご両親は抜け殻みたいになってる。色々と”概念”を奪ったかららしい。彼らがガイドと呼ぶ人間からは奪わないと言う。
言葉の根本にある概念を奪うと、奪われた側はそれを失ってしまうらしい。(でもこれ、奪われる側の言葉の概念が間違ってたらそのまま間違って伝わるってことだよね?というかこんな子供の戯言にライターが付き合う必要なんてないのに!!!)

地球人は地球の支配者だと思い込んでるとか色々言われる。地球はほっといてもあと100年くらいで滅びるらしい。

鳴海は大きい仕事をもらえるが、上司にセクハラを受ける。

真治は鳴海の理想の夫になると宣言する。人類の前に自分(真治)のことを理解し、彼を作り直す気らしい。(ちょっとここらへん『PK』に似てるなー。人間を学んでいく宇宙人)

真治は鳴海が家から出るなという言いつけを破って近所を散歩。近くに住む男から『所有の”の”』という概念を奪う。すると結果的にその男は引きこもり状態から脱することに!(笑)
その後も散歩してたら犬にかまれる真治。やっぱりガイドが必要だと鳴海の事を信頼できるパートナーと言う。鳴海も少しずつ、変化した真治を受け入れていく。

立花さんは警察に保護されてるっぽい。彼女を見回る役の刑事もちょっとどこかおかしくなっている様子。誰か?と問われると自分は自分だよって言う。
立花さんがいる病室に簡単に入っちゃう桜井と天野。その後、意味の分からない格闘シーンが繰り広げられる。
刑事から”自分と他人”という概念を奪うと、どこか清々しい顔を見せる刑事。

立花さんと天野くんが合流すると、もう一人いる侵略者(真治)を見つけるために情報を仕入れて来いと桜井に指示する。これから通信機も作るから材料を仕入れて来いとも言われる。桜井は彼ら宇宙人の記事を本気で書くつもりになっている。

場面変わって鳴海の職場。真治は妻を締め付ける”仕事”の概念を上司から奪って彼女を救う。そこでようやく鳴海に自分は宇宙人だと打ち明ける!
元の真治は今、眠ってもらっていて、彼の記憶とかを引き継いで宇宙人が新しい加瀬真治になったと言う。彼ら宇宙人の本来の姿は地球人には見えないらしい。目的は、人間の”概念”を集めること。

桜井に厚生労働省の者だと名乗る男が近付く!新型のウイルスに立花が感染しているという話をしてくる!(でも本当に厚生労働省の男かどうか怪しい)
宇宙物理学者が自衛隊と一緒に行動しているところを目撃する。
立花が警察に見つかり、彼女は警察を容赦なく殺す!桜井は彼女たちにインチキだってキレたり、だいぶ動揺?している様子。

真治も謎の組織に追跡されて、鳴海と二人で逃げる。
真治は教会で神父から愛の概念を奪おうとするがうまくいかない。そんなもの誰にもイメージ出来ないのよと鳴海は言う。

真治は味覚も変わって、以前は食べられなかったご飯も美味いと言うように。そこに医者から「彼はウイルスに感染している」という電話がかかってくる。
(ウイルス感染を信じたとして、鳴海は彼を治療したいと思うのかなぁ。元のシンジに戻したいって思わないんじゃないかなぁ)

二人で病院に向かうと、そこには概念を奪われた人々がたくさんきていて阿鼻叫喚の図。

夫婦の元に桜井がやって来る。最初は宇宙人じゃないフリをしようとした真治、しかしガイドという言葉を聞いて態度が豹変!そこに立花と天野がやってくるー!
彼ら宇宙人の話し合いは一瞬で完了。しかし仲間と合流しても、真治は鳴海の夫でいることを選び、二人で逃げ出す。
立花は追いかける途中で車にひかれて死亡。
通信機を作る作業は桜井と天野の二人でする。桜井には別れた妻と息子がいるらしい。(ここで桜井は息子と天野を重ねたのかな?)
人類のサンプルとして選ばれた地球人は生き残れるという話を聞いて、それに志願しようかなと言う桜井。

すると厚生労働省を名乗った謎の組織の男たちがやってきてバトル!

戦いで倒れた天野の代わりに桜井が侵略開始の通信機をオンにする!笑顔を見せる桜井!
(地球の軍も桜井じゃなくて最初に無線機を破壊すればいいのに…)

桜井の働きにより、宇宙人の地球侵略が始まる。
全てが消えてなくなる前に真治の手で自分を消させようとする鳴海。自分の首を握らせて殺させようとする。しかし真治は殺せない。すると今度は愛の概念をイメージするから奪ってと鳴海は言う。
”愛”の概念を奪われた彼女は何も感じなくなってしまった。逆に真治は愛を知って感動している様子。

 

そして二か月後!侵略者は侵略をなぜか途中で終えたらしい。
鳴海には後遺症が残っている。(ここでまさかの小泉今日子がカメオ出演!)

廃人のようになってしまった鳴海に向かって真治は「ずっと一緒にいるよ、最後まで」と声をかける。

愛についてのお話

基本的には、夫婦という関係から愛について知る映画なのです。
宇宙人が、人類から愛を学ぶ。というお話。

夫婦とは何か?という問いについて、「夫婦」という肩書を大切にするのではなくその関係になってからも二人が「信頼できるパートナー」になるということに意味があるという事が言いたいのかもしれない。

子供たちに愛とは何か聞くところも面白いですよね!教会にいる神父が「愛はあなたの内側にあります」と説いていて、その神父からは”愛の概念”をうまく奪えなかったのも興味深い。鳴海の「そんなもの誰にもイメージできないのよ」っていう言葉も深い。これが真理だー!!となりますね(笑)

最終的に、鳴海からは愛を学ぶことができたわけだし、神父のおかげでそこの演出も引き立ちますね。

わりとツッコミどころも

多いんですよ。宇宙人の強さ設定もガバガバな感じがする(立花は車にひかれて死んだのに天野の方は銃に撃たれても平気そう(笑))し、謎の組織も宇宙人のこと知ってて戦いに来てるのに全然対策してない感じがしたり(概念奪われまくり)

天野が殺されても、仲間がたくさんいるって言ってたからあんまり意味はない気もしたり。。。

桜井も、二人の宇宙人と一緒に行動してて彼らに無理やりやらされているのか自分の仕事のために自分からついて行ってるのかわかりにくい!彼らを止めたいのか止めたくないのかどっち!?!?って感じがする。

最終的には天野に情が移る感じなんだと思うけど、そこに行くまでの描写がなさすぎてどうしたい人なのか分からない。自分の体に乗り移られるほどの気持ちの変化がどこで起きていたのかも分からないし。

(しかしこのラストには諸説あるようで、桜井は乗り移られていないのに自らの意志で通信機をオンにしたという説もあります。だとしても、どうしてそういう心境になったのかが謎なんだけどね)

最後の侵略のシーンも、ちょっと古臭い特撮感があったり(笑)音楽も(笑)
侵略行為って人間に対してのものだけだからもう少しスマートな方法なのかと思ったら普通に物理的に攻撃しててそこも笑ってしまった!!ほかの生物も死にそうじゃん!!

 

一番のメインである”概念を奪う”という部分に関しても、奪われた人間が廃人のようになるのがいまいち納得できず。学び直せばいいだけでは??赤ちゃんに戻ったようなもんなんだし。と思ってしまいますね、正直。

まとめ

けっこうツッコミどころ満載なんですけど、主演二人の演技は良いし、夫婦の関係が少しずつ変改していく過程も良かった。愛について学ぶというのも良かったですね。

ラスト付近で鳴海が真治に「愛を奪って」と言うシーンはなんとなく官能的に見えて、夫婦として二人が結ばれたようにも思えました。

 

ちなみに、トークショーで監督への質問に「刑事が自分は自分、と苦悩する場面があり、映画”CURE”の中で出てきた”自分は自分”という台詞の酷似しているがわざとでしょうか」というものがありましたが、監督が意図したわけではないようです。

そういう同じ監督の作品で繋がりが見えると、ついつい嬉しくなってしまうものだけど!!意外と製作側は何も考えてなかったりすることってわりとありますよねー・・・と思った瞬間でした。

 

トークイベントで観た方の予兆の感想も上げました!↓そちらもぜひご一緒に!

宇宙人から夫を守れ!映画『予兆 散歩する侵略者』ネタバレ&感想

ここまで読んで頂きありがとうございました!ちびぞうでした!!

 

 


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画像引用元:IMDB

量子の世界から母を救い出せ!映画『アントマン&ワスプ』ネタバレ&感想

最小にして最強!!

待ちに待ったアントマンの新作ですよ!!!!MCU(マーベル・シネマティックユニバース)シリーズ前作の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でショックを受けたファンの傷はここで癒してもらえるのか・・・!

ネタバレ注意!『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』メンバーの運命の行方は!?

ちなみに、今作は1で登場したホープというヒロインが、新女性ヒーロー「ワスプ」として登場予定!!と言ってもアントマン自体の一作目である『アントマン』は未見でも良さそうらしいです。

体長1.5センチのヒーロー!映画『アントマン』ネタバレ&感想

パンフはこんな感じ。やっぱりマーベルは豪華。

スタイリッシュでかっこいいですね。右下のロゴのところに小さくアントマンとワスプがいるのも可愛らしいです(笑)48Pで、人物相関図やこれまでのストーリーが丁寧に乗っています!アートワークをデザインしたポストカードが4枚入っています!嬉しい!税抜き815円♪

(なぜかマイケル・ダグラスの写真だけが載ってないのが不思議・・・なぜ・・・)

【映画情報】

【原題】Ant-Man and the Wasp
【制作国】アメリカ
【監督】ペイトン・リード
【脚本】クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ、ポール・ラッド、アンドリュー・バレル、ガブリエル・フェラーリ
【製作】ケヴィン・ファイギ、スティーヴン・ブルサール
【製作総指揮】ルイス・デスポジート、ヴィクトリア・アロンソ、チャールズ・ニューワース、スタン・リー
【共同製作】ミッチ・ベル
【撮影監督】ダンテ・スピノッティ
【プロダクション・デザイナー】シェパード・フランケル
【編集】ダン・レ―ベンタール、クレイグ・ウッド
【衣装デザイナー】ルイーズ・フログリー
【視覚効果監修】ステファン・セレッティ
【ビジュアル開発監修】アンディ・パーク
【音楽】クリストフ・ベッグ
【音楽監修】デイヴ・ジョーダン
【キャスティング】サラー・ハリー・フィン
【出演([]内は役名)】

  • ポール・ラッド[スコット・ラング/アントマン]
  • エヴァンジェリン・リリー[ホープ・ヴァン・ダイン/ワスプ]
  • マイケル・ペーニャ[ルイス]
  • ウォルトン・ゴギンズ[ソニー・バーチ]
  • ハンナ・ジョン・カメン[エイヴァ/ゴースト]
  • ミシェル・ファイファー[ジャネット・ヴァン・ダイン]
  • ローレンス・フィッシュバーン[ビル・フォスター]
  • マイケル・ダグラス[ハンク・ピム博士]

【公開日(日本)】2018年8月31日
【上映時間】118分
【配給】ディズニー
【映倫区分】G
【アントマン前作】体長1.5センチのヒーロー!映画『アントマン』ネタバレ&感想
【MCU前作】ネタバレ注意!『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』メンバーの運命の行方は!?
【MCU次作】キャプテン・マーベル
【IMDB】7.3/10.0  (およそ121,000人の評価)

【あらすじ】

元泥棒でバツイチのヒーロー、アントマンことスコット・ラングは、2年前にアベンジャーズの戦いに参加したことがきっかけで、いまはFBIの監視下に置かれ、自宅軟禁の日々を送っていた。あと3日でFBIの監視から解放されるという日、スコットの前に、アントマンのスーツの開発者であるハンク・ピム博士と、博士の娘のホープ・ヴァン・ダインが現れ、2人が極秘に進めていたある計画に協力するよう要請される。そんな彼らの前に、ピム博士の研究技術を狙い、壁をすり抜ける謎の敵ゴーストが現れ……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!!)】

☆3.2/5.0

やっぱり安定の面白さ・・・!ミシェル・ファイファーが綺麗すぎるところとか小さくなりすぎて到達する量子世界の事がよくわかんなかったりするところをかるーくスルーすれば、コメディタッチでアクションが軽快で映像の面白みはアベンジャーズ中で一、二を争いますし見どころたっぷりなのです!!!

前作は観なくてOK?

ストーリー的にはそこまで1を引きずっていないのでそんなに困るってほど困ることはありません。敵キャラも今作初登場のゴーストですしね!!

しかし!!!ちびぞう的には、キャラクターの背景やスーツの設定が深く描かれないままポンポン出て来てしまうので、やっぱり前作も観ておいた方がより楽しめるかと思います。

スコットがいかにヒーローとなったかも一番面白いポイントだと思いますしね!

それに、アントマンよりワスプの方がヒーローっぽくて格好良いのも1で描かれたホープの性格や、アントマン(スコット)の人は良いんだけどちょっとダメなところとかを知っているとすんなり受け入れられるし、マイケル・ペーニャ扮するルイスの「物事を説明する時にとてつもなく遠回しになってしまう」部分が今作でも光ってたり(笑)それも1を観てるからこそ分かるポイントですかね。

一番のメインとなる「量子世界」へ消えた初代ワスプ(ホープの母親)を救出するという作戦も、1を観ておいた方が分かりやすい!

当然のようにMCUも抑えておいた方がいい!!

アベンジャーズのシリーズを抑えておいた方が、今作の理解がより深く得られるということですね!!!というのも、そもそも何でスコットが自宅謹慎状態なのか?という説明(ソコヴィア協定に背いたキャップの手助けをしたせいで政府から追われる身になり司法取引をした)は一応劇中でもされるんですけども、それが描かれていた『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を抑えておくとより世界観にスムーズに入れます。

(この自宅にいるフリをする攻防がまた楽しい)

しかもしかも、今作でも漏れなく本編上映後のおまけ映像があるんですが、そちらは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』から地繋がりの映像となっています!!!なので「え!?」と思った方はぜひそちらもご鑑賞ください!!

・・・となると、アベンジャーズシリーズも続けて色々観ることになる?と思うんですけどもご安心を。それはこちらの記事↓で観る順番などを解説しています!!!

トリセツ!【映画”アベンジャーズ”世界の歩き方】4/29追記

まとめ

うっかり記事の宣伝ばっかりですけども(笑)

おっきくなったりちっちゃくなったりしながら戦う映像が楽し熱いですし、悲しみを背負った敵キャラ(ゴースト)が魅力的だったりするので笑えてジーンと出来るアクション大作ですね。特に笑えたシーンといえば、母親に憑依されたスコットをホープと博士が妻として母として会話するシーンのシュールさに爆笑でした。

今作は人間だけでなく車やビルも大きくなったり小さくなったりするので、その設定ならではのアクションシーンが見応えあります。キティちゃんデザインのペッツがでかくなって攻撃に使われるシーンは予告編でも出ましたが、あそこ本当に楽しいです(笑)

 

 

最終的にピム博士とホープはサノスの攻撃によって塵となって消えてしまいましたが、スコットは量子世界に取り残されてしまいました。

次回作は、量子世界からいかに戻ってくるか?が描かれるんでしょうか。彼も量子世界から打倒サノスの手伝いをするのかそれとも、サノス戦には全く関わらずに過ぎていくのか・・・気になるところです!!!!

とりあえずマーベルの次回作は『キャプテン・マーベル』が控えているので、そちらも楽しみ!!!

 


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天候を制御する衛星が暴走!映画『ジオ・ストーム』ネタバレ&感想

ある日、天気が支配された。

こちらも、映画館で観ようかなーと思ってて逃した系のやつですね。

友達がDVDで観て「ひどすぎて途中で寝てしまった」と言ってたのでちびぞうの中でのハードルは下がりまくり(笑)DVDスルーでも良いかぁ・・・とすら思っていたんですがここで「酷いと言われると逆に観たくなる病」を発症。レンタルにて鑑賞しました☆

ちなみに主演はジェラルド・バトラー。彼の映画は『300 スリーハンドレッド』『オペラ座の怪人』が大好きです!!

それと助演でアンディ・ガルシアが出ています・・・『オーシャンズ』シリーズで有名ですね。最近彼をちょくちょく映画で見かけるようになったので本当に嬉しい!

公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】 Geostorm
【制作国】アメリカ
【監督】ディーン・デブリン
【脚本】ディーン・デブリン、ポール・ギヨー
【製作】デビッド・エリソン、ディーン・デブリン、ダナ・ゴールドバーグ
【製作総指揮】ハーバート・W・ゲインズ、マーク・ロスキン、ドン・グレンジャー
【撮影】ロバート・シェイファー
【美術】カーク・M・ペトルッセリ
【衣装】スーザン・マシスン
【編集】ロン・ローゼン、クリス・レベンゾン、ジョン・ルフーア
【音楽】ローン・バルフェ
【出演([]内は役名)】

  • ジェラルド・バトラー[ジェイク・ローソン]
  • ジム・スタージェス[マックス・ローソン]
  • アビー・コーニッシュ[サラ・ウィルソン]
  • アレクサンドラ・マリア・ララ
  • ダニエル・ウー
  • エウヘニオ・デルベス
  • エド・ハリス[レナード・デッコム]
  • アンディ・ガルシア[アンドリュー・パルマ大統領]

【公開日(日本)】2018年1月19日
【上映時間】109分
【配給】
【映倫区分】G
【IMDB】5.3/10.0  (およそ67,700人の評価)

【あらすじ】

世界各国の最新テクノロジーを集結し、天候を完璧に制御することを可能にした気候コントロール衛星の運営開始から3年。突如として衛星が暴走を始め、世界中で異常気象を発生させる。衛星の生みの親でもある科学者のジェイクは、衛星の暴走原因を突き止めるため宇宙へ向かうが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレあり)】

☆1.5/5.0

これ吹き替えで観たんですけど失敗だった・・・!それも面白く無さを際立ててしまった・・・!主演の上川隆也もヒロイン役のブルゾンちえみも合わなさ過ぎて・・・(観てる時にはブルゾンちえみだって気付かなかった、好きなのに)つらい・・・

せめて字幕で観ることをオススメします・・・。

 

この映画を一言で言えば「出来の悪いアルマゲドン」!!!!て感じでしたね・・・

残念だったところ

一番活かして欲しかった気候コントロール惑星に関するエピソードがうっすいうっすい!

悪用したら「砂漠の村が一瞬で凍ってしまう」とか「東京に特大のヒョウが降りまくる」とか「中国で気温が一気に57度になったり28度になったりする」とか、そういう場面はあるんですけども「なぜそんなことが出来るのか?」の説明がふわっとしているのであまりにもリアリティがない・・・

せっかくの面白い素材(ネタ)があるのに上手く料理しきれてない感じがすごかったです。
こんなパニックムービーにリアリティもくそもないじゃんと言わずにですね、この気候を操れるようになった人類が行きついたところの弊害だったりだとかもっと描いて欲しかったし、「単に悪者がシステムを暴走させて地球を壊滅させようとする」みたいなありがちな事にはしてほしくなかったんですよ・・・。

ラストも、システムを自爆させるしかなくて主人公が宇宙で犠牲になる、みたいなどっかで見たような(というかアルマゲドン)最後だし!!

悪役が大統領近辺なのも安易・・・。

他にも色々とツッコミたいところ(SPの彼女は簡単に手伝いすぎじゃない?とか)はありますが、まぁ一言で言えば退屈だった・・・。ということが最大の難点でしたね。

唯一好きだったところ

システム開発者である主人公が、気候コントロール惑星「ダッチ・ボーイ」の内部も敵に見張られているという事を知りその事実をシステム責任者である弟に伝えようとするシーン。

他の人からは、確執のある兄弟が過去の家族の話(父親と釣りに行ったエピソード)をすることで距離を縮めようとする・・・みたいな会話に見えるんですけど、実際は二人は釣りになんて行った事がない。

なぜ兄はそんな話をしたのか?というところから弟が「この会話に暗号が隠されている!」と気付いて兄の発言を分析すると・・・「政府のスパイの妨害工作だ、誰も信じるな」みたいな言葉が浮き上がってくるという謎解き!

ここは唯一楽しかったですね!

まとめ

面白かったとはあまり言えない本作・・・。もしかしたらこういうのは劇場で観た方が楽しめるのかな。どうなんだろう。迫力ある映像に若干騙されるところはあるかもしれませんね(笑)

砂漠が凍ってたりとか、海岸の海水客が次々凍ったりとか、パニック映画の見た目的に面白いと思えるところはあるかもしれないです・・・。

でもこれをDVDで観るくらいならちびぞうは『デイ・アフター・トゥモロー』を観て!!!って言いますけどね!!!

 

 


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画像引用元:映画.com

80年代の傑作SF映画!『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ネタバレ&感想

”過去の世界で自分が消える”

こちらの記事もかーなり遅くなってしまいましたが、以前東京の野外上映会でこちらの作品を観たので感想を記録しておきたいと思います!

東京都の野外上映会『品川オープンシアター07』行って来たよレポ

バック・トゥ・ザ・フューチャー自体は前にも一度観た事はあったんですが、実はずーーーっと観てなくて、大人になって初めて観たんですよね。(なぜかちびぞうは大作映画シリーズをあまり観ていなかった)これは私が生まれる前の結構古めな作品だと思うんですけど、やっぱり面白いものはいつ観ても面白い!

80年代の映画って、出てくるマシーンにちょっぴり手作り感があって好きなんだよなぁ。

主演のマイケル・J・フォックスはパーキンソン病と闘っているのも有名ですね。近年の作品では『ANNIE/アニー』に出演しているのを見ることができます!

有名すぎるあのミュージカルが映画化『ANNIE/アニー』ネタバレ&感想

【映画情報】

【原題】Back to the Future
【制作国】アメリカ
【監督】ロバート・ゼメキス
【脚本】ボブ・ゲイル、ロバート・ゼメキス
【製作】ボブ・ゲイル、ニール・キャントン
【製作総指揮】スティーブン・スピルバーグ、フランク・マーシャル、キャスリーン・ケネディ
【撮影】ディーン・カンディ
【美術】ローレンス・G・ポール
【編集】アーサー・シュミット、ハリー・ケラミダス
【音楽】アラン・シルベストリ
【出演([]内は役名)】

  • マイケル・J・フォックス[マーティ・マクフライ]
  • クリストファー・ロイド[ドク(ドクター・エメット・L・ブラウン)]
  • リー・トンプソン[ロレイン・マクフライ(ロレイン・ベインズ)]
  • クリスピン・グローバー[ジョージ・ダグラス・マクフライ]
  • トーマス・F・ウィルソン[ビフ・タネン]
  • クローディア・ウェルズ[ジェニファー・ジェーン・パーカー]
  • マーク・マクルーア[デイヴ・マクフライ]
  • ウェンディ・ジョー・スパーバー[リンダ・マクフライ]
  • ジョージ・ディセンゾ[サム・べインズ]
  • ジェームズ・トルカン[ジェラルド・ストリックランド]
  • J・J・コーエン[スキンヘッド]
  • ケイシー・シーマツコ[3-D]
  • ビリー・ゼイン[マッチ]
  • ハリー・ウォーターズ・Jr.[マーヴィン・ベリー]
  • ヒューイ・ルイス[教師]

【公開日(日本)】1985年12月7日
【上映時間】116分
【配給】UIP
【映倫区分】PG12
【次作】バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2
【IMDB】8.5/10.0  (およそ880,500人の評価)

【あらすじ】

1985年、高校生のマーティ・マクフライは、近所に住む科学者のエメット・ブラウン博士(通称ドク)が愛車デロリアンを改造して開発したタイムマシンの実験を手伝うが、誤作動で1955年の世界にタイムスリップ。タイムマシンは燃料切れで動かなくなってしまう。困ったマーティは1955年のドクを探し出し、事情を説明して未来に戻る手助けをしてもらうことになるが、その過程で若き日の両親の出会いを邪魔してしまう。このままでは自分が生まれないことになってしまうため、マーティは未来に戻る前になんとか両親の仲を取り持とうと奮闘する。【引用元:映画.com

【感想】

☆3.5/5.0

最高のエンターテイメント!!ですね!

タイムリープものでも、ややこしくなくて分かりやすい。

  • 過去に戻ったら母親が自分に恋してしまった!このままでは(父親と結ばれないから)自分や兄たちの存在も消えてしまう!!なんとかしなければ!
  • 現代に戻らなければならないので若いドクにタイプリープする手助けをしてもらわなければ!

この二つの目的を主軸に物語は進んでいきます。

本来は母親と父親の出会いは「祖父が車で父親をひいてしまい、それを母親が看病したことにより二人が恋に落ちる」というもの。しかし過去に飛んでしまった主人公が父親のひかれるはずだった車にひかれてしまい・・・というところで過去が変わってしまう。

なので、引っ込み思案で女の子とまともに会話も出来ないっていう父親を奮い立たせて「車にひかれたから」とかいう受け身ではなく自分の力で母親の気持ちを勝ち取る!!っていうのをさせようとするんですよね。

この、若い頃の母親に恋されちゃうっていう地獄のような状況(母親はすごくかわいいんですけども(笑))に焦る主人公の姿がすごく笑えたりとかして、コメディとしてもすごく優秀!

父親が奮起していじめっこのダフから母親を守るシーンなんか思わず歓声を上げたくなりますし、主人公が最後に現代に戻れるのかどうか、ドクの命は救えるのかどうか、ドキドキワクワクの展開もあって、ほんとーーーーーに脚本がうまい!!!

正直、タイムリープものにありがちな矛盾というか「母親が父親と結ばれなかったら主人公は消えてしまうが、主人公が消えれば過去に行ったという事実もなくなり母親と父親はちゃんと恋に落ちるので主人公は無事生まれる。しかし主人公が無事に生まれれば過去が改変されるので・・・」っていう無限ループに突入しちゃうと思うんですけど、

そんなこと考えちゃだめだめ!野暮ってものよ!だって

これぞ誰でも楽しめる面白い映画なんだもん!!

こちらは三部作の一つ目なので、PART2に直接つながる形で映画は終わっていますが、一応今作で提示された問題は解決されているのでこれだけでも十分楽しめるつくりになっています!

2も3も観ましたがどれも面白かったなぁ・・・。ただちょっとうろ覚えなので機会があればまたそのうち観ていきたいと思います!

 

 


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死にゆく島から恐竜を救え!映画『ジュラシック・ワールド:炎の王国』ネタバレ&感想

「人類は自ら招いた激変に見舞われるのです―――」

少し書くのが遅れてしまいましたが、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』観て来ましたー!!
前作のジュラシック・ワールドと同じ島、イスラ。ヌブラル島が舞台です。

恐竜たちによって破壊され人間に放棄されてから三年後のお話。

前作に引き続き我らが”スターロード”クリス・プラットが主人公を演じています。そそそして!!イアン・マルコム博士ことジェフ・ゴールドブラムがカムバックします!!!(前作にいたのはイルファーン・カーン)うれしいいいい

パンフはこんな感じ!

前作のA4サイズとは違って少し小さめ、正方形!表紙もレインボーのキラキラが全面に施されています。映画ライターの高橋諭治さんなどが寄稿しています。26Pで税抜き667円。まぁまぁお値段的にも普通?より少し寂しいかなぁ。このレベルの大作にしては・・・って感じがしますね。

【映画情報】

【原題】Jurassic World: Fallen Kingdom
【制作国】アメリカ
【監督】J.A.バヨナ
【脚本】デレク・コノリー、コリン・トレボロウ
【製作総指揮】コリン・トレボロウ、スティーヴン・スピルバーグ
【製作】パトリック・クローリー、ベレン・アティエンサ
【撮影】オスカル・ファウラ
【プロダクション・デザイン】アンディ・ニコルソン
【編集】ベルナ・ビラプラーナ
【衣装デザイン】サミー・シェルドン・ディファー
【音楽】マイケル・ジアッキノ
【字幕翻訳】戸田奈津子
【出演([]内は役名)】

  • クリス・プラット[オーウェン・グレイディ]
  • クレア・ディアリング[ブライス・ダラス・ハワード]
  • イーライ・ミルズ[レイフ・スポール]
  • フランクリン・ウェブ[ジャスティス・スミス]
  • ジア・ロドリゲス[ダニエラ・ピネダ]
  • エヴァーソル[トビー・ジョーンズ]
  • ケン・ウィートリー[テッド・レヴィン]
  • イアン・マルコム[ジェフ・ゴールドブラム]
  • ウー博士[B.D.ウォン]
  • アイリス[ジェラルディン・チャップリン]
  • ベンジャミン・ロックウッド[ジェームズ・クロムウェル]
  • メイジ―・ロックウッド[イザベラ・サーモン]

【公開日(日本)】2018年7月13日
【上映時間】128分
【配給】東宝東和
【映倫区分】G
【前作】憧れのテーマパークが再び!映画『ジュラシック・ワールド』感想&ネタバレ
【IMDB】6.5/10.0  (およそ113,500人の評価)

【あらすじ】

ハイブリッド恐竜のインドミナス・レックスとT-REXが激闘を繰り広げ崩壊したテーマパーク「ジュラシック・ワールド」を有したイスラ・ヌブラル島に、火山の大噴火の兆候が表れ、恐竜たちの生死を自然に委ねるか、あるいは危険を冒してでも救い出すか、人間たちは判断を迫られていた。そんな中、恐竜行動学のエキスパートのオーウェンはテーマパークの運営責任者だったクレアとともに、恐竜たちを救うべく行動を開始するが、その矢先に島の火山で大噴火が発生する。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆3.0/5.0

過去最大に泣けるシーン有り!!!

人間のエゴ、自然に生きていくということの大切さと残酷さ、描かれてますね~~~~~(何)

今回はパークとしての存在意義というよりは、

人間が意図的に生き返らせてしまった恐竜たちの存在意義そのもの

にスポットを当てています。

自然ではないものに、生きる権利はないのか?自然淘汰されるものは自然淘汰されるべきなのか?そこに人間的な感情が絡み合って、許容したい気持ちと許容したくない気持ちが戦う・・・。殺すのが人間なのか、生かすのが人間なのか。

非情に残酷で切ない物語でした・・・・。

おおまかなストーリー

ジュラシック・パーク、ジュラシック・ワールドの舞台となった島が噴火の危機に見舞われる。そこで繁殖していた恐竜たちも死の危機に。

上院議員の特別議会では「恐竜たちは人間の手によって復活させられたクローンであり、本来、自然淘汰されたものは自然に任せるべき」と助けない方向で決定する。

しかしラプトルを手懐けていたオーウェンと、パーク責任者だったクレアは、パーク創設者のハモンド氏のパートナーだったロックウッド氏に呼ばれ、ロックウッド財団の代表であるイーライ・ミルズに「恐竜を保護する場所がある」と提案され、秘密裡に恐竜を保護しに行くことに。

火山の噴火から逃れながら、全種類を数頭ずつ保護することに成功するも、途中でミルズの意図は保護ではなく捕獲だといういう事が発覚。ブルーは撃たれて捕獲されてしまう。

島におきざりになったオーウェンたちは間一髪でミルズたちの船に乗り込む。救えなかった恐竜たちは無残にも炎と灰に飲まれて死んでゆく。

捕獲された恐竜たちはハモンド氏の自宅へと運ばれる。そこにはハモンド氏の娘に瓜二つという孫のメイジ―ちゃんもいる。ミルズはオークションの売人と組んで恐竜たちを金持ちに売りさばこうとしていた。更にウー博士と一緒に地下で新しいハイブリッド恐竜を作り出していた。

ミルズの悪事に気付いたメイジ―ちゃんはハモンド氏に報告するが、彼がミルズを諫めようとすると逆に殺されてしまう。命の危機を感じたメイジ―ちゃんはオーウェンたちと合流、恐竜を助けながら屋敷からの脱出を図る。

オーウェンたちが逃がした恐竜がオークション会場で大暴れ、観客は阿鼻叫喚になって逃げだす。そこにハイブリッド恐竜も解き放たれてピンチ!!

ブルーやT-レックスが応戦、なんとか倒す。ミルズもパクッされる。

施設内の機器が壊れてガスが恐竜たちの捕獲区域を満たしてしまう。ほっておけば死んでしまう、という状況で外へ逃がすボタンを押そうとするクレア。しかし外は人間の住む世界。「それを押したらもう後戻りできないぞ」とオーウェンに止められ、苦しみながらも押すのをやめるクレア。苦しむ恐竜たち。しかしそこでメイジ―ちゃんがボタンを押して、恐竜たちを逃がす。

彼女も実は、ハモンド氏が遺伝子操作で作り上げた母親のクローンだった。
クローンにも生きる権利はある、とメイジ―ちゃん。

オーウェンはブルーを保護しようと思ったが、見つめ合ったのちそれを断るようにブルーは闇へと消えていく・・・

そしてオープニングでも登場した議会でのマルコム博士の台詞で終わり。

もうめっちゃ泣ける!!!

恐竜たちがなすすべもなく死んでいく姿が可哀そうすぎる・・・。噴火する島に残されたブラキオサウルスの悲しい鳴き声・・・もうつらい・・・鼻水垂れまくり・・・

そして、最後の屋敷に閉じ込められた恐竜たちがガス室ばりに拷問されるシーンも悲しい。あそこでボタンを押したくなる気持ちもわかるけど・・・本当なら、自然淘汰されたはずの恐竜たちを人間が自分たちのエゴで勝手に復活させたものだから。噴火という自然災害によって死んでしまうならばそれも仕方ないことだって思うの、分かるんですよね。

主人公たちはそれを善意で救おうとして助けて、本来は噴火で死ぬはずだった恐竜たちを見殺しにしなきゃいけない・・・っていう場面だから余計に辛いじゃないですか。
結局、善意だろうがなんだろうが、自然の流れに逆らうことは良くない…ってことが言いたいのかなぁ。ちびぞうはあそこでボタンを押さなかったクレアは偉いと思いました。

逃がしても、たくさんの罪なき人たちが犠牲になってしまうしね・・・。

かつてないほど、恐竜の価値とか、人間の尊厳とか、善意について、エゴについて考えさせられる脚本になっていて・・・涙無しでは観れません!!

マルコム博士の復帰が嬉しい!!

本人もパンフレットでまたこの役が戻ってきて幸せだと語っていましたが、ファンのちびぞうもかなり嬉しいですよ!!!

マルコム博士好きだったから、また出て来てくれて大喜び。最初と最後の議会のシーンでしか登場しませんがそれでも十分な存在感を放っていてさすがのカリスマ性でした。

続編も一応予定があるみたいなので・・・またどこかで観たい。

 

最後に一言。

ついに人間のクローンまで作ってるやん・・・これ映画別物になるやん・・・

 


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ついにプテラノドン登場!!映画『ジュラシック・パークⅢ』ネタバレ&感想

恐竜の〈知力〉は人間を超えるのか・・・

こんにちはこんばんはちびぞうです!

ジュラシックシリーズおさらいのコーナー。前記事は以下。

あの名作恐竜映画の続編!『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』ネタバレ&感想

これで以前作られた三作はすべてクリア!です!今作では1で主演を務めたアラン・グラント博士(サム・ニール)が戻ってきます!!!更に更に、ちびぞうの好きなウィリアム・H・メイシーも登場!!(もう今の若い人にはERとか言っても分からないかもしれないけどシーズン1とかで外科部長の役をしていた人だよ・・・脱線)

更に更に更に、今作でやっと出ますよプテラノドンが!

【映画情報】

【原題】 Jurassic Park III
【制作国】アメリカ
【監督】ジョー・ジョンストン
【脚本】ピーター・バックマン、アレクサンダー・ペイン、ジム・テイラー
【原作】マイケル・クライトン
【製作】ラリー・J・フランコ、キャスリーン・ケネディ
【製作総指揮】スティーブン・スピルバーグ
【撮影】シェリー・ジョンソン
【編集】ロバート・ダルバ
【音楽】ドン・デイビス
【テーマ音楽】ジョン・ウィリアムズ
【出演([]内は役名)】

  • サム・ニール[アラン・グラント博士]
  • ティア・レオーニ[アマンダ・カービー]
  • ウィリアム・H・メイシー[ポール・カービー]
  • アレッサンドロ・ニボラ[ビリー・ブレナン]
  • マイケル・ジェッター[ユデスキー]
  • トレバー・モーガン[エリック・カービー]
  • ブルース・A・ヤング[ナッシュ]
  • ジョン・ディール[クーパー]
  • ローラ・ダーン[エリー]

【公開日(日本)】2001年8月4日
【上映時間】92分
【配給】UIP
【前作】あの名作恐竜映画の続編!『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』ネタバレ&感想
【次作】ジュラシック・ワールド
【IMDB】5.9/10.0  (およそ257,200人の評価)

【あらすじ】

パラセーリング中に遭難した少年を助けるため捜索チームがある島に向かった。しかし、そこはあの恐竜たちが棲息する島のすぐ近くだった。かつて、恐竜の島で恐怖の体験をしたグラント博士(S・ニール)。不本意ながらもチームに同行するハメになった彼の不安は案の定的中し、今までに見たこともない巨大で凶暴な恐竜と対峙することに……。【引用元:allcinema

【感想】

☆2.7/5.0

個人的にはこれが2かなって言ってもいいかなって感じ。

お子様の不自然さのない活躍とか、遺伝子操作されて新しく作られたスピノサウルスとか、博士と助手の人間模様とか、エンタメ要素もヒューマンドラマも深みも戻ってきたな!って感じで!

マルコム博士の浮ついたキャラ設定が闇に葬られていたり、ヒロインサラが大暴れする2と比べると全体的に良かったと思います。

おおまかなストーリー

若干allcinemaさんのあらすじは冒頭の入り方が省略されているんですよね・・・(引用しといてその言い方)

劇中では前作から6,7年くらい経っています。

2と同じソルナ島が舞台で、もう放置されてだいぶ経っています。地元の人達もこの島には恐竜がいるって把握していて近付かないような状態。

そこにパラセーリング?を楽しむ親子が事故で島に落ちてしまう的なオープニングが。

そして場面は変わり、一作目の主役だったアラン・グラント博士がエリーと結婚して息子が出来て幸せな家庭を築いていた・・・と見せかけて!!旦那は別にいたー!という意味の分からないミスリードにウキウキガッカリさせられます。

エリーの息子には恐竜おじちゃんと呼ばれている博士(笑)

今もラプトルの研究をしていて、彼らが共鳴腔と呼ばれる器官を使って仲間と会話しているんじゃないか?という話が出ます。

そこに登場する金持ち夫婦ーーー!!結婚の記念にソルナ島の上をチャーター機で飛ぼうとしていて、そのガイドとしてついてきて欲しいという話を持ち掛けてきます。研究資金を言い値で出そうと言われて、博士は渋々島へと行くことに・・・

しかしこの夫婦、金持ちだとかは全くの嘘。実はオープニングで飛んでいた親子は奥さんの方の前の旦那さんとその間に出来た息子らしく、二人の捜索をするのに嘘をついて博士をつれてきた・・・というオチ。
なので当然飛行機は島の上を飛ぶだけではなく降り立ちます。

そして一行はインジェン社が遺伝子操作で新しく作ったというスピノサウルスに襲われて何人かパクパクされつつ、親子を探します。残念ながら島に降りて来た時に父親だけパラシュートから降りることが出来ず死亡、息子は無事に二か月ほど生き延びていました・・・!(本当にすごい)

探索中に博士の助手はラプトルの卵を盗み、そのせいでラプトルたちから追われることに。
その事実を知った博士は「お前はこの島を作った奴らとなんら変わりない」と言い放ち、幻滅します。しかし助手は命をかけて子どものピンチを救い、「奴らとは違う!」というところを見せつけて死亡・・・

と、見せかけて実は生きて戻ってくる。

夫婦と、息子が無事に合流し、浜辺へ向かおうと船で川下りをしている最中も恐竜に襲われる!携帯を使って一瞬だけエリーに連絡。”サイトB”という単語だけですべてを察してくれたエリーが助けを呼んでくれて無事救出される。

良かったところ!

伏線が多くてそれをきちんと回収しているんですよね。

序盤の恐竜おじちゃんって呼ばれてる子どもも最後にエリーに電話する時に登場してハラハラの手助けをしてくれますし、助手の幸運のリュックのエピソードだったり、3Dプリンターで作った共鳴腔をラストの方で実際に使ってみたり。
それから失くした携帯電話が恐竜の腹の中にあったー!というのがちょっと笑えるエピソードになっていて、そこから連絡するためにフンを漁ろう!って流れになるのも面白かったですね(笑)毎回このシリーズは恐竜のフンを探る場面があるような・・・

あと毎回あると言えば、恐竜に襲われてピンチ!の時に別の恐竜が出てきてバトルになり、そのおかげで主人公たちは逃げおおせる・・・というのももう様式美っぽくなっている・・・(笑)

今回は子どもエリックの生存能力の高さも良かったし、ラプトルの頭の良さもすごくフューチャーされてて良かったですね。金網の隙間を見つけてそこから襲おうとしたり、仲間と会話して連携したりとか、襲った人間を少しだけ痛めつけて生きたままにしておいてそいつを餌にして別の人間をおびきだすとか・・・半端ない賢さを見せてくれています。

マルコム博士の名前も出てくる!
今作ではマルコム博士は登場しませんが、エリックが彼の本を読んだと名前を出します。若干馬鹿にされてるっぽいですけどもそこもマルコム博士らしい・・・。
ちびぞうはシリーズ通してマルコム博士が大好きなので彼が少しでも存在してるっぽい演出があってすごくうれしくなりました(笑)

それから最後に、2でも最後にチラッとしか登場しなかったプテラノドンがほとんどラプトルの次くらいに出張ってきます。こうやってシリーズごとに新しい恐竜がじわじわ登場してくるのも良いですね~

まとめ

1の次に3が面白い!!!

そしてこのラプトルの賢さが『ジュラシック・ワールド』へと繋がってゆく・・・!

ジュラシック・ワールドのシリーズはそれだけ観ても十分に楽しめる内容ですが、ちゃんとシリーズ愛があるというか、細かなところに過去作へのオマージュが沢山練り込まれてますから、旧作3本もしっかり観ておくとより世界観が楽しめると思うのでオススメです!(*’ω’*)

 

 


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画像引用元:IMDb

あの名作恐竜映画の続編!『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』ネタバレ&感想

そして何かが生き残った・・・

どうもこんにちは、こんばんは。ちびぞうです。

ちょっと間が開いてしまいましたがジュラシックシリーズのおさらいの続きをしていきたいと思います~。

今作は、前作では助演だったイアン・マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)を主演に迎え、なんとヒロインには若かりし頃のジュリアン・ムーア!豪華ですね~

今回も漏れなく子供のキャラクターが登場します。どんな感じに活躍するのかが楽しみですね~

【映画情報】

【原題】The Lost World: Jurassic Park
【制作国】アメリカ
【監督】スティーブン・スピルバーグ
【脚本】デビッド・コープ
【原作】マイケル・クライトン
【製作】ジェラルド・R・モーレン、コリン・ウィルソン
【エグゼクティブプロデューサー】キャスリーン・ケネディ
【撮影】ヤヌス・カミンスキー
【美術】リック・カーター
【音楽】ジョン・ウィリアムズ
【編集】マイケル・カーン
【衣装デザイン】スー・ムーア
【視覚効果】インダストリアル・ライト・アンド・マジック
【字幕】菊地浩司
【古生物学コンサルタント】ジャック・ホーナー
【出演([]内は役名)】

  • ジェフ・ゴールドブラム[イアン・マルコム博士]
  • ジュリアン・ムーア[サラ・ハーディング]
  • ピート・ポスルスウェイト[ローランド・テンボー]
  • アーリス・ハワード[ピーター・ラドロー]
  • リチャード・アッテンボロー[ジョン・ハモンド]
  • ビンス・ボーン[ニック・ヴァン・オーウェン]
  • バネッサ・リー・チェスター[ケリー・カーティス]
  • ピーター・ストーメア[ディエター・スターク]
  • ハーヴェイ・ジェイソン[アジャイ・シドゥ]
  • リチャード・シフ[エディ―・カー]
  • トーマス・エフ・ダフィ[Dr. ロバート・バーク]

【公開日(日本)】1997年7月12日
【上映時間】129分
【配給】UIP
【映倫区分】
【前作】あの恐竜シリーズはここから始まった!映画『ジュラシック・パーク』ネタバレ&感想
【次作】ジュラシック・パークⅢ
【IMDB】6.5/10.0  (およそ325,400人の評価)

【あらすじ】

コスタリカの沖合いに浮かぶ離れ小島、ロス・シンコ・ムエルタス。そこは“サイトB”と呼ばれる、<ジュラシック・パーク計画>において恐竜をクローン生産させるための拠点だった。ところがハモンドの会社は倒産寸前で、この危機を救おうと甥のルドローは恐竜を生け捕り、見せ物にする計画を発表する。マルコム

はハモンドに探検隊のリーダーを依頼されたが、一度は断った。だが恋人の恐竜学者サラがすでに出発したことを知り、慌てて彼も“サイトB”へ向かうのだが……。【引用元:allcinema

【感想(ネタバレもするよ!)】

☆2.5/5.0

けっこう酷評されているっぽい本作ですけども、やっぱり前作が名作すぎてファンのおめめもだいぶ上を向いていたんでしょうねーーーー。

私的には、ジュリアン・ムーア扮するヒロインのキャラが微妙だな・・・と思った以外はまぁまぁ普通に楽しめました。

おおまかなストーリー

今回の舞台はコスタリカ沖のサイトBと呼ばれるソルナ島。

島でバカンスを楽しむ金持ち一家の娘が襲われしまうシーンから始まる。

前作の四年後という設定で、この島は前作の島とは違う島なんですけども、どうも前作のパークを作る時に恐竜を繁殖させるために利用していたのがこの島だったらしい。

パークが壊滅状態になってから、恐竜を自然に返していたらしい。

四年前のパークの事故によって会社が傾きかけて、サイトBで一儲けしようとする輩がいるらしくハモンド氏はそれを止めたいと思っている。(甥っ子もサンディエゴでパークを開こうと画策している)
オープニングの金持ちの娘が襲われた事故のせいで島の存在が世間の目に触れるのは間もなく。島を守るには世論の応援がいるし、そのためにはナマの記録が必要だということで、マルコム博士に島の調査の依頼をする。

マルコム博士は恐竜の恐ろしさも知っているし断るつもりだったが恋人サラが島へ入ってしまったと知り、調査隊ではなく救助隊として島へ向かう事にする。

ドキュメンタリー作家、野外装備専門家、古物学者、マルコム博士。そしてうっかり船に忍び込んだ元妻との娘ケリーも加わって、また島にやってきた恐竜を捕獲しようとする奴らとの敵対もあったりなかったりしてドタバタする。

T-レックスの赤ちゃんを捕獲したことでT-レックスに母性があると証明されるくだりがあったり、町に運び込まれたT-レックスが大暴れしたり、なんとか船で島へ帰したり・・・

そんな感じでした。(雑)

良かったところ!

物語のまとめが雑になってしまった(笑)一応、観ながら全部の流れはメモってたんですけども力尽きてしまいましたね・・・。

良かった点。個人的には

  • マルコム博士がまた足を痛めてる!

ってところが好きでした(笑)1の時も博士は足を痛めていて役立たずだったんですよね(笑)そして今回も足を痛めているという(笑)一緒に観ていた母が「この人足が長いからやられちゃうんだね」的なことを言っていて妙に納得(笑)

あとはまぁ恐竜が良かった・・・。

  • ラプトルはやっぱり頭がイイ!

小屋に逃げ込んだ人間を襲おうと、地面を掘り出すシーンなんかは「か、賢い・・・!」と恐ろしくなりましたね。さすが、人間と同じように地球を支配したかもしれないほどの知力を持っているだけあります。

  • 敵が大して恐竜の名前を言えない演出

恐竜を捕獲しようとしていた人たちは、博士たちや1の子ども達と違って全く恐竜の名前を憶えていないし、正しく読むことも出来ない。そこに恐竜に対する愛のなさとか興味のなさが演出されていて、金のためだけにやっているって感じが敵らしくて出て良かったですね。

ツッコミどころも多い!

ヒロインに対するアレコレなんですけども、おま俺って感じで書いて(描いて?)くださっている素敵ブログさんがあったのでご紹介しておきますね(笑)

ジュラシックパーク史上もっとも悪質なヒロイン・サラに発狂するブログ(まめきちまめこ様)

個人的には、子ども達の活躍が嬉しかった1と比べて、今作のマルコム博士の娘ケリーちゃんの活躍はジェッキーチェンばりに鉄棒スキルとキックスキルを結合させてラプトルに鋭い蹴りをぶち込むという・・・ちょっと無理げな活躍だったので笑ってしまいました。

活躍って肉弾戦かよ!!!っていう。

まとめ

ツッコミどころは満載とはいえ、まだまだ恐竜が出てくるぞ~の演出は面白いですしドキハラもあるので全然楽しいです!

これ、まだ3もありますからね。ここで息切れせずに続いていきましょう。

(ただもう3はスピルバーグ監督じゃないんだよな・・・そこだけが不安)

 

 


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ミンホを救え!映画『メイズ・ランナー:最期の迷宮』ネタバレ&感想

仲間を救うのか、世界を救うのか

ちびぞうの「まさか続編をやるなんて!リスト」の一つですね。(他には『フィフティ・シェイズ~』とかがリストアップされてる)

しっかりとラストまで作ってくれて、更に日本で観ることが出来るのは幸せだなぁと思いながらも「2から持ち返せるのか・・・?」という不安を抱えて劇場に向かいました。

正直、捕らえられたミンホの行方だけが気になって行ったと言っても過言ではない。

ちなみにパンフはこんな感じ。A4サイズっぽい感じです。

26Pで税抜き667円。ぺ、ペラい・・・。三部作の(本国では)ヒットしたシリーズの最後の作品とは思えないペラさ・・・。
しかし中は前2作の簡単なあらすじや、主演キャスト・監督のインタビューなどもきちんとあって、必要最低限のものがしっかりそろっている!というイメージ。

【映画情報】

【原題】Maze Runner: The Death Cure
【制作国】アメリカ
【監督】ウェス・ボール
【脚本】T・S・ノーリン
【原作】ジェームズ・ダシュナー
【製作】エレン・ゴールドスミス=バイン、ウィク・ゴッドフリー、マーティ・ボーウェン、ジョー・ハートウィック・Jr.、ウェス・ボール、リー・ストールマン
【製作総指揮】T・S・ノーリン、リンジー・ウィリアムズ、エディ・ガマラ、ロレンツォ・ディ・ボナベンチュラ、ダニエル・M・スティルマン
【撮影監督】ギュラ・パドス
【プロダクション・デザイナー】ダニエル・T・ドランス
【編集】ダン・ジマーマン、ポール・ハーブ
【衣装デザイナー】サンジャ・マルコヴィッチ・ヘイズ
【音楽】ジョン・パエザーノ
【出演([]内は役名)】

  • ディラン・オブライエン[トーマス]
  • カヤ・スコデラリオ[テレサ]
  • トーマス・ブロディ=サングスター[ニュート]
  • キー・ホン・リー[ミンホ]
  • ローサ・サラザール[ブレンダ]
  • ジャンカルロ・エスポジート[ホルヘ]
  • ナタリー・エマニュエル[ハリエット]
  • パトリシア・クラークソン[エヴァ・ペイジ]
  • エイダン・ギレン[ジャンソン]
  • デクスター・ダーデン[フライパン]
  • ウォルトン・ゴギンズ[ローレンス]
  • ジェイコブ・ロフライド[エリス]
  • バリー・ペッパー[ヴィンス]
  • キャサリン・マクナマラ[ソーニャ]
  • ウィル・ポールター[ギャリー]

【公開日(日本)】2018年6月15日
【上映時間】142分
【配給】20世紀フォックス映画
【映倫区分】G
【前作】面白さが迷子。映画『メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮』ネタバレ&感想
【IMDB】6.3/10.0  (およそ63,000人の評価)

【あらすじ】

巨大迷宮から脱出するために3年もの歳月を費やしたトーマスと仲間たちだったが、謎は深まるばかり。捕らわれた仲間ミンホを救い出すため、そして自分たちが閉じ込められた理由を突き止めるために、彼らは決死の覚悟で伝説の迷宮に逆侵入することを決意する。そんな彼らの前に、謎の組織「WCKD」が立ちはだかり……。

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.6/5.0

一言で言えば

よく頑張ったなぁ!!!(;ν;)

という感じ。

いや、相変わらずツッコミどころはあるんですけど・・・でも、ちゃんと最後にふさわしい盛り上がりとか用意されていて、王道すぎるけどハラハラしたり泣けたりして・・・思ってたより全然よかったんですよ!!

おおまかなストーリー

前作のラストから数か月経ち、捕らえられたミンホをWCKDへ輸送する列車から救い出す作戦からスタート!

ヘルホとブレンダがヘリの囮になって別の場所へ誘導、罠にはめてヘリをジャックする!その間に列車の連結部分を破壊し、車両を切り離す。ロープをかけて、ジャックしたヘリで戻ってきたヘルホとブレンダが車両を持ち上げて奪取成功!しかしそこにミンホの姿はなかった・・・(間違った車両に乗っていた??)

ミンホは「ラスト・シティ」と呼ばれる隔離施設に運ばれ、人体実験を受けていた。そこにはテレサもいて、ミンホの血でフレアウィルスを抑える完璧な血清を作ろうとしていた。

ラストシティへ向かったトーマスと仲間たち。そこで、WCKDと戦う市民軍に保護される。なんとそこにいたのは、1のラストで死んだはずのギャリーだった。
市民軍に手助けされ、ラストシティ内部に侵入するトーマスと仲間たち。
テレサを誘拐して一時的に仲間にすることでミンホの居場所を聞き出す。無事にミンホを助け出すも、ニュートがフレア・ウィルスに感染し体調を崩し始めていた。

トーマス達の侵入が成功したことでセキュリティが崩れ、市民軍がシティへ全面戦争をしかける。そのころ、ミンホの血ではなくトーマスの血がウィルスに対抗出来ると発覚するも、間に合わず二ュートはクランク化し、トーマスに襲い掛かる。揉み合いの末、握ったナイフが刺さりニュートは死んでしまう。

テレサの呼びかけに答え、WCKDの研究施設へ一人で向かうトーマス。そこでは感染してしまったジャンソンが暴走し限られた血清を選ばれた人たちにのみ与えようと目論んでいた。
最後の最後でトーマスを助けるテレサ。二人でジャンソンと戦い倒し、火の海となったビルからヘリで迎えに来た仲間たちのところへ脱出を試みる。

あと一歩のところでビルが崩れ、テレサは落下して死亡。

RAの仲間たちと一緒に新天地へと向かうトーマス。そこで新しい生活を始める。
ニュートから預かった手紙を読み終え、自分の血で作った血清を取り出し何か決意したような瞳で海を見つめて終わる。

まずは先に何よりも先に・・・

ツッコミどころから!

一番に言いたいことがまず一つ。

  • 最初からトーマスの血で血清作ればいいじゃないですかぁああ!!!

これ何の説明もなかったんですけども、おかしいですよね???
だって、元々WCKDの職員だったにしろ、先にグレードへ入っていた子ども達と同じように脳波を調べたりしてたんじゃないですか???当然のように、血液検査くらいしてますよね・・・?それなのになぜ!?トーマスの血が有用だって気付かなかったのか・・・。

実験がまだ不完全で、あのタイミング(ミンホを散々いたぶったりした後)じゃないと気付けなかったとうことなのか・・・(だとしたら実験の進み具合によっては完璧な抗体を持った若者が後々出てくるかもしれないのに、今まで若者を殺してきたWCKDってよっぽどのアホですよね)

ここらへんがグダグダなので、最後の方のトーマスの苦悩(WCKDに身を渡して世界を救うのかどうか的なやつ)にも全く身が入らない・・・。

  • ブレンダが無事だったことの謎

これも本当に不思議。2の最後の方でRAで作った血清を打っていた場面は確かにありましたが、それだけで彼女が無事だったと説明するシーンはない。それなのにテレサが「あなたが血清を打って助けたからブレンダは治ったの」とか言ってて、全っ然説得力ないよ・・・
テレサしか作れない血清なんではないんですか?????
そんな適当な感じだったら、ニュートにそのまま血でも飲ませたら助かったんじゃないかなと・・・。

  • 結局テレサはなぜグレートに?

最初に、エヴァ・ペイジが「計画だった」と言ってトーマスをグレートに送った理由も、それ以前のテレサとトーマスの関係も、なぜテレサがグレートに送られたのかも、一切明らかになりませんでした・・・・・・・・・・2まではね、「まだ最後が残ってるし明らかになるかも」と思っていたので良いんですよ。
でもこれが最後だからぁああああ。全部の謎を明かしてくれないとぉおお!!!

  • まさかのギャリー復活

グレートの生活に依存し頑なにそこでの生活を守ろうとしたギャリーは、一作目の最後でチャックを殺して死んだんですよね。なのに何で生きてるの(笑)さすがに草が生えそう。
しれっと戻ってきてしかも市民軍のメンバー(結構上の方っぽいポジションに数か月で収まってるし)になってるし、チャックを殺したことも「誰にでも間違いはある」の一言で流されてしまう(笑)そしてしれっと仲間に戻っている(笑)

いやー、ウィル・ポールターくんは画面が引き締まるし名優だと思ってるから嬉しかったんですけど、その脚本どうなのよ??というね。

  • ニュートはあれだけミンホにこだわってたんだから、最後にミンホにも手紙を残して欲しかったよぉおお!!!

これね、最後に手紙が二枚あったので、ミンホにも何か書いてるのかなって思ったんですけど何もなしですか・・・命をかけてでも救いたかったミンホなのに・・・
あと、ミンホからニュートへの友情が若干薄めで釣り合ってない感じがしましたね・・・。ニュートがクランク化して動けなくなってしまった時、トーマスに言われて血清を取りに行ったミンホですけども、本来ならばあそこは自分から「俺が血清を取りに行くから!ニュートを頼む!」って言ってくれなきゃ・・・。ニュートはミンホのために命をかけたのに・・・ミンホの方はそうでもない・・・(まぁ拷問されたあとで疲れてたんだよね、その割にはふっくらしてたけどね)

どんどんハンガー・ゲームっぽくなっていく

これ本当に似てますね。どんどん似ていきますね。
最初のメイズが関係なくなっていって、途中から対立する組織同士の戦いになり、最終的に世界を巻き込んでいくって感じも。ヒーローが捕まって拷問される流れも一緒・・・。
ラストで女性が自分の組織を裏切るという展開まで・・・。

こんなに似てていいの?ってくらい似てますけど・・・作ってて気にならないんでしょうかね・・・。

  • 相変わらずメイズ(迷路)してない

けどもうそこはいいや・・・

  • チャックの形見もどっかいった

ちゃんと両親に渡すシーンとか、さすがにそれは難しくてもちょろっと出したりしてくれても良かったのにな・・・。

散々ツッコんでしまいましたが・・・

次に良かった点を

  • ワイスピばりの奪取作戦がかっこいい!

オープニングで列車を分断し仲間を奪取するシーンは『ワイルド・スピード』シリーズを彷彿とさせるクールな手段でスカッとさせてくれます!今までの特殊な世界観で中途半端にゾンビ映画っぽさもあった作風から、一気に大作映画のような「ドバーン!感」をここで見せてくれます。地味にテンションが上がりましたし、入りとしてはバッチリでしたね!

  • ゾンビ映画として観ると楽しい

特に、ニュートがゾンビ(というかクランク)に変わっていく過程が地味に丁寧に描かれており、他のゾンビ映画よりも描写が好きでした。仲間がゾンビに変貌していく場合、大体は途中で別れるか殺すか・・・ですけども、今作では最期までしっかり描いてくれていた。
時々自我が戻るようなシーンは涙がちょちょぎれるんですよ・・・;;
完璧にクランクになってしまった、というニュートの表情もたまらなかったですね。個人的にあそこが今作の一番のピークでもあり、泣き所でもありました。

  • 目立ったラブもなくてサッパリ

元々恋仲っぽかったテレサと、途中で登場したブレンダとの間で揺れ動く主人公・・・という感じの三角関係を想像していたんですけど、そういうごちゃごちゃした関係は特になく、ラストまでサッパリしていて良かった。

テレサはきちんと自分のした業を背負って亡くなっていったし、その直前のキスシーンも(特に顔の角度が)良かったですね。

テレサが死んだからすぐにブレンダと・・・って感じの軽さもなかったしね!

まとめ

ツッコミに分類しましたが、個人的にギャリー復活は嬉しかったです。
(復活するならするでちゃんとキャラを掘り下げて生きていた理由を納得させて欲しかったですけどね・・・)

シリーズ通してミンホが好き!っていうミンホファンの方は必見ですよ!ミンホはあんまり活躍しないけどとっても尺を取ってますから!画面にはたくさん映る!!

それから、ゾンビ映画が好きで好きで(厳密にはフレア・ウィルスでゾンビになるわけではないんですが)、ちょっとでもゾンビっぽい映画を観たいって人はぜひ!観てみてください!

案外良いですよ!!!!

 

 


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面白さが迷子。映画『メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮』ネタバレ&感想

本当の迷路(メイズ)は、ここから始まる

皆さん!!本当のメイズはここかららしいですよ!!本当かな!?!?

どうも、こんにちはちびぞうです。前回の記事に引き続き、メイズ・ランナーのおさらいをしていきたいと思います。

巨大迷路の謎を解け!映画『メイズ・ランナー』ネタバレ&感想

今作では、前作のキャストに引き続き、新たに『ユージュアル・サスペクツ』『ラビット・ホール』ジャンカルロ・エスポジート『ダイバージェントNEO』『アリ―タ:バトル・エンジェル』ローサ・サラザールなどが主要メンバーに参加します!!!

【映画情報】

【原題】Maze Runner: The Scorch Trials
【制作国】アメリカ
【監督】ウェス・ボール
【脚本】T・S・ノーリン
【原作】ジェームズ・ダシュナー
【製作】エレン・ゴールドスミス=バイン、ウィク・ゴッドフリー、マーティ・ボーウェン、リー・ストールマン、エディ・ガマラ、ジョー・ハートウィック・Jr.
【製作総指揮】リンジー・ウィリアムズ
【撮影】ギュラ・パドス
【美術】ダニエル・T・ドランス
【衣装】サーニャ・ミルコビック・ヘイズ
【編集】ダン・ジマーマン
【音楽】ジョン・パエザーノ
【出演([]内は役名)】

  • ディラン・オブライエン[トーマス]
  • カヤ・スコデラリオ[テレサ]
  • トーマス・ブロディ=サングスター[ニュート]
  • キー・ホン・リー[ミンホ]
  • パトリシア・クラークソン[エヴァ・ペイジ]
  • ジェイコブ・ロフランド[エリス]
  • ジャンカルロ・エスポジート[ホルヘ]
  • エイダン・ギレン[ジャンソン]
  • バリー・ペッパー[ヴィンス]
  • リリ・テイラー[メアリー]
  • ロサ・サラザール[ブレンダ]

【公開日(日本)】2015年10月23日
【上映時間】132分
【配給】20世紀フォックス映画
【映倫区分】G
【前作】巨大迷路の謎を解け!映画『メイズ・ランナー』ネタバレ&感想
【次作】メイズ・ランナー 最期の迷宮
【IMDB】6.3/10.0  (およそ185,800人の評価)

【あらすじ】

苦闘の末にようやく迷路の出口にたどり着いたトーマスたち。ところが、彼らを迷宮に送り込んだ謎の巨大組織は、さらに過酷な運命を突きつける。迷路の外に出たトーマスたちの前に現われたのは、灼熱の太陽に焼き尽くされて全てが崩壊した砂漠のような世界だった。トーマスたちは別の迷路からやって来た新たな仲間たちと共に、あらゆる場所にトラップが仕掛けられた地球規模の「第2ステージ」の攻略を目指す。【引用元:映画.com

【感想】

☆1.3/5.0

だーーーいぶ、ゾンビ映画っぽくなってきました!

そしてこーーーーーーーれは、完全に「やらかしちゃった系続編」ですね!!

  • 意味不明な脚本
  • 意味不明な演出
  • 要らないなぁというシーンが多い
  • そもそもメイズしていない!!

メイズ(迷路)していないんですよ!!!!!!!

二作目から早速メイズしていないんですよ!!!!!!(笑)

『ハンガー・ゲーム』でも次第に話の規模が大きくなっていって最終的には国家と戦う事になるのでハンガー・ゲームはやらない展開になるんですけど、それでも二作目はギリギリハンガー・ゲームをしていた・・・。

しかしこの砂漠の迷宮では、全くメイズしていない・・・ガッカリ・・・。

まぁ、砂漠という広い場所がまるで迷宮のようだね、という部分ではメイズかもしれないんですけど・・・ちびぞう的には1の時のような巨大迷路の謎を解いたりっていうのをメインでやって欲しかった気持ちがあったので。。残念でしたね・・・。

おおまかなストーリー

トーマスが子どもの頃に、母親から引き離されたっぽい夢のシーンから始まる。

前作の続きでヘリに乗ってどこかの施設?へと移動する。
チャックの形見を忘れないトーマス!!!
施設の外はクランクと呼ばれるゾンビたちが襲って来ていて戦闘状態なので急いで建物の中に入る。

そこは巨大な軍事施設のような感じ。実はトーマス達がいた場所以外にもメイズは他に沢山あって、そこから集められた人たちがたくさんいる。
一日に何人か選ばれて別の場所に移される。特別な農場のような場所で新たな人生を送らせてもらえるという話で、みんな喜んで選ばれている。

夜中に、ここに一番長く入っているという男の子(エリス)が通気口を通って来て、トーマスに見せたいものがあると誘う。通気口から覗きに行くと、眠らされた人間?のようなものが運ばれていく姿が見えた(多分毎日名前を呼ばれるメンバーが人体実験でもされてるのかな?)

食堂でトーマスは扉の奥に進みたいと騒ぎを起こして職員のIDを盗む。そしてエリスと一緒に扉の奥に進む。そこには無数の人間がたくさんの管をつけられて宙づりにされていた!

ペイジ博士とジャンソンが通信する場面も目撃し、この組織がWCKDの支配下の組織だという事が発覚。

逃げるトーマス達!追ってくる組織!テレサを探す!

建物から外の砂漠に出ようとする!

WCKDの敵?でRA(ライトアーム)という組織が山にいるらしい。彼らなら助けてくれるかもとRAの本拠地を目指すことに。

途中でウィンストンが感染してクランクになりかけて拳銃自殺したり、ホルヘという黒人が率いる団体に捕まったり、そこにWCKDがやってきてホルヘたちと協力したりしつつRAへと向かう。

途中でホルヘが娘のように可愛がっているブレンダという女の子がフレア・ウィルスに侵されるも、RAにあった血清を打つ事によってクランクへの変化を止める。

ラスト、テレサの裏切りによりRAの場所がWCKDにバレてしまい、襲撃を受ける。そしてミンホが捕らえられてしまう。エヴァ・ペイジやジャンソンと一緒にWCKDへと戻るテレサ。

トーマスは、ミンホを助けに行く、と決意する。

あまりにも説明不足な脚本

元々はWCKDの職員だったっぽいトーマスが彼らのやり方に疑問を持ち、メイズの中の子ども達を助けようとWCKDを裏切っていた、というのはなんとなく分かってきて、でもなぜトーマスがメイズの中にも入れられたのか、更になぜそこにテレサも入れられたのか?というところが分からないんですよね。

二人が恋仲だったのかどうかも怪しいんですけど・・・テレサはトーマスに恋をして彼の考えに傾倒し一緒にメイズの子ども達を助けようとしたのか・・・

しかし、裏切りに対する罰とかそういう目的ではなく、「トーマスは実験のために投入した」みたいにエヴァ・ペイジが語っていたんですよね。

つまりトーマスとテレサが記憶を消されてメイズに投入されたのも実験の一環ということ。しかしそれは具体的にどういう目的だったのか?というのが分からない。

テレサはRAへの旅の途中で記憶を取り戻し、やっぱりWCKDに協力しよう!と裏切るんですけど、それもいまいち説得力がない・・・。テレサが裏切るところまで含めて計画だったとは思えないですしね・・・。物語的にも「いかにも裏切りそう」と思ったら裏切って、驚きもなかった・・・。

物語の核心に迫る部分に謎が残っていても、まぁまだ二作目なのでなんとか観れるかな、というところではあるんですが。それ以外の部分にも説明不足な部分が多すぎる!!

例えば、ホルヘの率いていた団体は何だったのか、とか・・・
RAに行くまでに途中で寄った街はなんだったのか・・・
あの謎のパーティのシーンはなんだったのか・・・なぜ薬を飲まさせられたのか・・・

正直、ホルヘの登場する部分からRAに合流するところが無駄だなと思うところも多くてすごく退屈でしたね・・・。

おそらく原作ではきちんと説明されている部分をはしょっているからこうなったんだろうなぁ。

自分の名前しか思い出せることはないはずのミンホとニュートがいきなり銃を触って撃てるのとか、違和感しかないんですけど、そういうところも全部描写不足ですよね・・・

まとめ

ミンホは相変わらず頼りになりますけども、あんまり出番がなくて残念。

ただ、ミンホを助けに行こう!という目的が、次回のミンホの出番の多さを予感させるので地味に楽しみではあります。

ギャリーが1の最後で死んでもう出てこないので、画面を引き締める実力派俳優もいなくてなんだかそこも頼りない感じ。

内容はお世辞にも面白いとは言えず・・・褒めるところもあんまりないんですけども・・・
これ無しでは3作目も観れないですし。繋ぎとして一応、観ておくと良いと思います。

 

 

 


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画像引用元:映画.com

巨大迷路の謎を解け!映画『メイズ・ランナー』ネタバレ&感想

「――君だ。彼らのお気に入りだった」

メイズ(迷路)をラン(走る)するシリーズの最新作が遂に日本でも2018年6月に公開されまして・・・!

ちびぞうはまーーーーさかこのシリーズを最後までやるなんて!!!という驚きでいっぱいでしてですね。というのも1はそこそこ、2はガッカリ・・・という感じで、正直『ライラの冒険』のように打ち切りされるのでは・・・と考えていたからであります。

しかしちびぞうの感想とは裏腹に本国では2作目もそこそこ人気だったようで、そんな打ち切りの心配をするほどではなかったようですね。イヤァヨカッタヨカッタ!

というわけで、新作を劇場で観るために過去作のおさらいをしました~

今作は、子役だったウィル・ポールターくん(『デトロイト』『なんちゃって家族』)や、トーマス・ブロディ・サングスターくん(『ラブ・アクチュアリー』でドラム叩いてた子!)が立派に成長した姿が見れますし!!!こちらの映画で一人異質な輝きを放つキー・ホン・リーくん(『プリズン・エクスペリメント』に出てると知ってびっくらこいた)にも注目して頂きたいですね!!

実際に起きた”地獄”。映画『デトロイト』ネタバレ&感想

看守と囚人ごっこで人は狂う。映画『プリズン・エクスペリメント』ネタバレ&感想

【映画情報】

【原題】The Maze Runner
【制作国】アメリカ
【監督】ウェス・ボール
【脚本】ノア・オッペンハイム、グラント・ピアース・マイヤーズ、T・S・ノーリン
【原作】ジェームズ・ダシュナー
【製作】エレン・ゴールドスミス=バイン、ウィク・ゴッドフリー、マーティ・ボーウェン、リー・ストールマン
【製作総指揮】ジョー・ハートウィック・Jr.、エドワード・ガマラ、リンジー・ウィリアムズ
【撮影】エンリケ・シャディアック
【美術】マーク・フィッシェラ
【衣装】シモネッタ・マリアーノ
【編集】ダン・ジマーマン
【音楽】ジョン・パエザーノ
【出演([]内は役名)】

  • ディラン・オブライエン[トーマス]
  • カヤ・スコデラリオ[テレサ]
  • アムル・アミーン[アルビー]
  • トーマス・ブロディ=サングスター[ニュート]
  • キー・ホン・リー[ミンホ]
  • ウィル・ポールター[ギャリー]
  • パトリシア・クラークソン[エヴァ・ペイジ]
  • ブレイク・クーパー[チャック]
  • デクスター・ダーデン[フライパン]
  • クリス・シェフィールド[ベン]
  • ジェイコブ・ラティモア[ジェフ]
  • ジョー・アドラー[ザート]
  • ランドール・D・カニンガム[クリント]
  • アレクサンダー・フローレス[ウィンストン]
  • カール・グリーン

【公開日(日本)】2015年5月22日
【上映時間】113分
【配給】20世紀フォックス映画
【映倫区分】G
【IMDB】6.8/10.0  (およそ367,252人の評価)

【あらすじ】

高い壁で囲まれたエリアに、記憶を失った1人の少年が姿を現す。そこには月に1回の頻度で彼と同じような若者が生活物資と共に送り込まれており、彼らはコミュニティを形成して暮らしていた。エリアの周囲には巨大な迷路があり、その謎を解明しなければ外界へ戻ることはできない。迷路の扉は夜になると閉ざされ、朝が来るまでに内部の構造が変化してしまう。若者たちは脱出を図るべく迷路の探索を続けるが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.7/5.0

ミンホ!ミンホがカッコいいよ!!!!

ミンホというのは唯一のアジア系で、劇中では「ランナー」という役回りをしているキャラクターです。この彼の「出来る男」風のキャラが(というか実際に出来る男だからランナーやってるんでしょうけども!!)良いんですよね・・・。

他にもギャリーやニュートが良いキャラしています。彼らのキャラを好きになれるかどうかも重要ですね!!

メイズ・ランナーのルール

この、『ハンガー・ゲーム』とめちゃめちゃかぶってる感じの今作。ヤングアダルト向けの小説ブームで出てきた作品だけあって、すごく似てます。

だから逆に『ハンガー・ゲーム』っぽいのが好きな人ならハマれるのかも。
(またこういう感じかぁ、と思う部分も否めないけど)

生存確率1/24を生き残れ!映画『ハンガー・ゲーム』ネタバレ&感想

このメイズ・ランナーのルールというか設定はこんな感じ。

  • ”グレード(あの地)”と呼ばれる巨大な壁に囲まれた広場に、男の子たちがコミュニティを作って暮らしていた
  • WCKDというロゴの入った物資と共に、月に一度新入りのメンバーが箱に入れて届けられる
  • 運ばれてくる男の子たちは、グレードに来る前の記憶がなく、思い出せるのは自分の名前だけ
  • 一番最初にやってきたアルビーを筆頭に、それぞれが食物を育てたり家を建てたりと役割分担をして暮らしていた
  • グレードを囲む壁は日中開いており、その奥のメイズ(巨大迷路)に入れる
  • メイズには”グリーバー”と呼ばれるモンスター(巨大な蜘蛛の見た目をしたメカ)が徘徊していて、その姿を見たものは帰っては来られない
  • ランナーと名付けられた役割の者たちだけが朝から夕方までメイズに入り、迷路の仕組みを調べている
  • 迷路は毎日形が変わる
  • グリーバーに刺されると凶暴な人格へと豹変してしまう

こんな感じ。

おおまかなストーリー

グレードの中である程度の秩序を守って暮らしてきた男の子たち。
しかし、主人公のトーマスが来たことで状況が一変。

積極的にメイズに入り脱出を試みようとするトーマスに対して、秩序を乱すなと主張する保守派のギャリーとの対立が起きたり、今まで一人もいなかった女の子「テレサ」がやってきたり、しかもテレサはトーマスを知っているっぽかったりと、何やらトーマスが変化をもたらす存在だということが示唆される。

昼間なのにグリーバーに刺されてしまう仲間が出たり、夜になっても壁が閉まらずにグリーバーがグレードを襲ったりと平和に暮らしていたくてもそうは出来ない状態になってしまい、迷路の外に脱出しようとするトーマスに多くの仲間がついてメイズへと飛び出していく。

様々な殺人罠をかいくぐり、グリーバーとの戦いを経て、脱出した先にあったのは巨大な研究施設WCKDの内部。
しかしそこは何者かに襲われた様子で死体が散らばっており、そこのトップと思わしき女性(エヴァ)の最期のメッセージが用意されていた。そのメッセージには、地球が太陽に焼き尽くされ「フレア・ウィルス」という人を凶暴化させてしまうウィルスに襲われ人類は滅亡の危機に瀕していること、しかしそのウイルスに免疫を持つ若者が現れ、彼らを危機に瀕した状況に追い込むことで脳の動きなどを観察・研究していたこと、それがグレードと彼らが呼んでいた場所の目的だった事が明かされる。そしてメッセージの最後には

混乱気味の一行はとりあえず研究施設から出ようとするが、グレードから追って来たギャリーに襲われ、チャック(くるくる天パのおデブちゃん)を撃たれてしまう。チャックを助けようとしたトーマスに刺されてギャリーも死ぬ。

WCKDの兵隊がやってきて、彼らは保護される。

メッセージの最後に自殺したエヴァは実は生きており、ラストで「トーマスは想像以上の働きをしてくれた。実験は第二段階に入る」と言い残して映画は終わる。

面白い点とツッコミどころ

面白かったのは、メイズの謎解き

迷路の中を調べて出口を探すという役割をしているランナーが、実は既に迷路の中身を知り尽くしていて、外には出られないと分かっているのに皆に希望を与え続けるため毎日ランナーとしてメイズに入っていたと分かるところが良いですよねー。

しかし、トーマスがグリーバーを倒したことで外側の壁が開くようになると発見したり、そこから「本当に出られるかも」と希望が出てくるのも面白い。
外側の壁の先にある研究施設に出るための暗証番号も、迷路のセクションごとの床に書かれていた数字の並びになっており、ランナーとして三年間、メイズを知り尽くしたミンホだからこそ答えられる!というところも良かった。

それから、グレードに投入されていたメンバーは自分の名前しか覚えておらず、そこで暮らしていくために助け合っていたというのも世界観として面白いですよね。
亡くなったメンバーの名前を壁に刻んでいくというあの場所ならではの追悼の仕方も良かった。

ツッコミどころはわりと沢山ありますね!!!

細かい脚本のアラみたいなものがちょいちょい気になるんですけども(そもそも免疫を持ってる若者を苦境に立たせて脳を調べるために三年も使ってる意味も必要性も何も説明されないし、まぁ一作目なのでそこらへん謎だらけでも良いかもしれませんが・・・)、一番ちびぞうが気になったのは、

最後、ギャリーはどうやってトーマスたちを追って来たのよ?

という点・・・。

そもそもランナーではなかったギャリーがみんなのあとを追って迷路に入ったとしても”外側の壁”まで辿り着けるとは思えないですよね・・・こっそり後をつけたとしても、暗証番号を把握してないからあの扉を超えられないじゃないですか・・・。

あの場面だけはどうしても納得出来ない!!!

まとめ

元々、ヤングアダルト向け小説が原作になっているということもあるので、日本で言うところのラノベ原作みたいな感覚で楽しむのが正しいのかもしれません!

1は引きもバッチリ、謎もたっぷりで、2に期待しながら終われる良作です♪

ちびぞうはミンホのファンになったので、彼が続編に出てるってだけで十分追いかけられますね!

新進気鋭の俳優陣の演技にも注目です!!!

 

 


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画像引用元:映画.com

リアルで重めのヒーロー映画『ウォッチメン』ネタバレ&感想

知ってはならない、真実がある―――

以前観た事があったんですが、家族がもう一度観よう!というのでパパヤからレンタル、鑑賞しましたー。

どうもちびぞう(@cbz_ewe)です。

今作の監督をしているザック・スナイダーの大ファンです!彼の映画は、今作と、『300<スリー・ハンドレッド>』が一番好きです!

そして今作に登場する最恐のヒーロー、Dr.マンハッタンが大好きです!!

【映画情報】

【原題】Watchmen
【制作国】アメリカ
【監督】ザック・シュナイダー
【脚本】デビッド・ヘイター、アレックス・ツェー
【原作】デイブ・ギボンズ
【製作】ローレンス・ゴードン、ロイド・レビン、デボラ・スナイダー
【製作総指揮】ハーバート・W・ゲインズ、トーマス・タル
【撮影】ラリー・フォン
【美術】アレックス・マクダウェル
【編集】ウィリアム・ホイ
【音楽】タイラー・ベイツ
【出演([]内は役名)】

  • ジャッキー・アール・ヘイリー[ウォルター・コバックス/ロールシャッハ]
  • パトリック・ウィルソン[ダニエル・ドライバーグ/ナイトオウル二世]
  • ビリー・クラダップ[ジョン・オスターマン/Dr.マンハッタン]
  • マリン・アッカーマン[ローリー・ジュピター/シルク・スペクターⅡ]
  • マシュー・グッド[エイドリアン・ヴェイド/オジマンディアス]
  • ジェフリー・ディーン・モーガン[エドガー・ブレイク/コメディアン]
  • カーラ・グギーノ[サリー・ジュピター/初代シルク・スペクター]
  • スティーブン・マクハッティ[ホリス・メイソン/初代ナイトオウル(若い時)]
  • クリント・カールトン[ホリス・メイソン/初代ナイトオウル(老いた頃)]
  • グレン・エニス[ロルフ・ミューラー/フーデッド・ジャスティス]
  • ダン・ペイン[ビル・ブレイディ/ダラー・ビル]
  • アポロニア・バーノワ[ウルスラ・ザンドット/シルエット]
  • ダリル・スチーラー[ネルソン・ガードナー/キャプテン・メトロポリス]
  • ニアル・マター[バイロン・モイス/モスマン]
  • ローラ・メンネル[ジェイニー・スレイター]
  • マット・フルーワー[エドガー・ジャコビ/モーロック・ザ・ミスティック(老いた時)]
  • ダニー・ウッドバーン[ビッグ・フィギュア]

【公開日(日本)】2009年3月28日
【上映時間】163分
【配給】パラマウント
【映倫区分】R15+
【IMDB】7.6/10.0  (およそ432,400人の評価)

【あらすじ】

ベトナム戦争、キューバ危機など数々の事件の陰には、人々を見守る“ウォッチメン”と呼ばれる監視者の存在があった。しかし、1985年のニューヨーク、米ソ間の緊迫状態が続く中、政府により活動が禁じられていたウォッチメンの1人、エドワード・ブレイクが暗殺され……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆3.1/5.0

このジメッとした陰気な空気感というか良いですよねぇ。
DCらしいというか、監督らしいというか・・・。

オープニングから炸裂するヒーロー映画らしくないアクションシーンがカッコよくて大好物なんですよ・・・。そしてそこから、リアルにヒーローが存在したらどうなるのか?という「ヒーローものなのにヒーローヒーローしない」現実的な過去から現在までが描かれます。

 

おおまかにあらすじを言ってしまえば

ヒーローだって必ずしも国民に愛されるわけじゃないし、
ヒーローの中にもクズなやつはいるし、結局人間なのよね。っていう感じの話があって、その中でも自分たちはヒーローたろうと立ち上がるもの(ナイトオウル二世とシルク・スペクターⅡ、そしてロールシャッハ)がいたりなんだりする。

そして時代は冷戦だし、冷戦を自分が止めて平和をもたらそうって「一見どうなのそれ」っていう方法を使って自分の目的を成し遂げようとする悪者的立ち位置なんだけどでも悪者とは言い切れないもの(オジマンディアス)もいたりして、ラストは結局オジマンディアスの策略通りにDr.マンハッタンの創り出したパワーを爆発させて街を犠牲にしてしまうけど、そのおかげ(?)で冷戦も止まるし、しかも最後まで彼のしたことを善しとしなかったロールシャッハも殺されてしまうしでなんとも言えない後味に包まれる!!!!!

そう!人間ドラマなんですよね!

目的の為に手段を選ばずに勝ち取った平和は確かに平和なんだけど、でも確かに大きな犠牲も出てるわけで・・・。でも、彼らが止めなかったら戦争が起きてもっとたくさんの人が犠牲になったかもしれないんですよね。

そこらへんのジレンマというか、うまいなぁと。

ドンパチやるのがメインのヒーローものだと、基本的には自分がヒーローやってることに対する苦悩とかそういうものと戦ってたりするんですけど、今作のヒーローはもう少し我々に近いというか、人間らしい悩みを抱えてるんです。そこがイイ。

へなちょこマンハッタンの魅力

全裸だったりパンイチだったりスーツだったり、また全裸だったり、人前で分別をわきまえてるようでわきまえてないような感じの彼なんですけども、以前何か別の記事でも語りましたが私は

存在するヒーローの中で彼が最強なのではないか!?

と思っています!!!だって、分身も出来ちゃう、瞬間移動も出来ちゃう、自分の大きさも自由自在に変えられちゃう、物質も無に帰すことが出来るし未来も見えちゃうし宇宙に行ったって平気火星に行ったって平気なんだったらその気になれば地球を一瞬で破壊することもできるよねっていうもうとにかく最強なんですよ!!!

でも女にはめっぽう弱いんですよ!!!!

そこがイイ・・・すごくイイ・・・。

無駄にメンタルが弱くてすぐに逃亡するし、未来視出来るはずなのに都合の良い場面では未来が見えてないし、「女は若い方が良い」とか言いながら簡単に彼女を乗り換えたりするクズメンだし「生命の存在のなんとちっぽけなことか」と悟りを開いて火星に行ったけどなぜかすぐに彼女を召喚して軽く泣かせたら「あぁーやっぱり人間って素晴らしいね」って自分で一人で納得して助けに行こっかな~♪ってノリになっちゃうし、

彼の部分だけ脚本が急に適当になるというか本当に情緒不安定だな!?!?!?

でもそこがイイんですけどね!!!

ちびぞう、人間臭い汚さとか醜さとか不確かさや弱さを持ってる人が大好物なのでね(アベンジャーズの社長もそとても人間臭い)、この、最強にして使えないDr.マンハッタンが本当に大好き!!!

まとめ

ザック・スナイダー監督の映像表現だとかアクションシーンがものすごくかっこよくてそれだけでも十分楽しめるんですが、他のヒーロー映画にはない葛藤、そしてリアルさがここにはあります。

一言で言えば人間臭い奴らばっか。

ちびぞうは残念ながら学がないので分かりませんでしたが、歴史上に本当に存在する人物も登場していたりして、社会派ドラマとしても楽しめる一本になっていると思います。

それプラス、Dr.マンハッタンの魅力で成り立っていますね!!!!

Dr.マンハッタンの股間ばっかに目が行ってしまうんですけどね!!!

 

以上、ちびぞうでした。

 

 


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画像引用元:映画.com