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バラの細胞と一体化!?平成ゴジラ一発目!映画『ゴジラVSビオランテ』ネタバレ&感想

勝った方が人類最大の敵になる

『シン・ゴジラ』や『アニゴジ』でゴジラ熱が上がってきたちびぞう。地元のミニシアターで「平成ゴジラ特集」をやっていたので古い作品にも興味が湧き、観に行きました!!!!

今作は1989年の作品なので、平成ゴジラと呼ばれているものの第一弾!ということになります。しかし、日本映画のゴジラシリーズでは17作目であり、前作の1984年の『ゴジラ』から直接繋がっている続編になりますので注意が必要です!!

古い作品なので当然パンフはなし。看板はこんな感じでした!

【映画情報】

【制作国】日本
【監督/脚本】大森一樹
【特技監督】川北紘一
【原案】小林晋一郎
【製作】田中友幸
【プロデューサー】富山省吾
【絵コンテ】杉田篤彦、鈴木典孝、破李拳竜
【デザインワークス】松原裕志、創一機、福地仁、西川伸司、横山宏、ヤン・チュン
【撮影】加藤雄大
【美術】育野重一
【編集】池田美千子
【音楽プロデューサー】岩瀬政雄
【ゴジラ・テーマ曲】伊福部昭
【音楽】すぎやまこういち
【出演([]内は役名)】

  • 三田村邦彦[桐島一人]
  • 田中好子[大河内明日香]
  • 高橋幸治[白神源壱郎]
  • 金田龍之介[大河内誠剛]
  • 高嶋政伸[黒木翔]
  • 峰岸徹[権藤吾郎]
  • 小高恵美[三枝未希]
  • 沢口靖子[白神英理加]
  • 久我美子[大和田圭子]
  • 永島敏行[山本精一]
  • マンジョット・ベディ[SSS9]
  • 上田耕一[山地統幕議長]
  • 中田博久[小山防衛庁長官]
  • 佐々木勝彦[科学技術研究部長]
  • 松川裕美[ニュースキャスター]
  • 相楽晴子[ニュースキャスター]
  • デーモン閣下[デーモン小暮]

【公開日(日本)】1989年12月16日
【上映時間】105分
【配給】東宝
【映倫区分】
【前作】ゴジラ(1984)
【次作】ゴジラVSキングギドラ
【IMDB】6.6/10.0  (およそ4,125人の評価)

【あらすじ】

1984年、ゴジラが新宿を襲撃した際、その被災現場からゴジラ細胞(G細胞)を密かに盗み出した者がいた。中東サラジア国のエージェントである。その国では遺伝子工学の権威・白神博士がG細胞の研究を行っていたのだ。だが“バイオ・メジャー”と名乗る集団に研究所は破壊され、博士は一人娘の英理加を失ってしまう。一方、ゴジラ襲来から5年後の現在、幼い子供たちがゴジラ復活を予言するような夢を見続けている事が判明する。超能力者である三枝未希も三原山の火口の中で息づいているゴジラの存在を確認。ゴジラ対策のために設置された国土庁G対策センターの権藤も近づく危険を感じていた。対ゴジラの手段として抗核バクテリア(ANEB)を研究していた桐島は、日本に戻っていた白神博士に協力を要請する。だが博士はANEBの研究の他にも、生命力の強いG細胞を使って娘の英理加の遺伝子をバラと融合させていた。そしてG細胞の経済価値を狙って暗躍する“バイオ・メジャー”によって三原山が爆破されてしまう。火口からは5年の沈黙を破ってゴジラが姿を見せた。一方、博士が作り上げた新生命体は芦ノ湖で巨大なバラの怪物–ビオランテ–となって出現。自衛隊の対ゴジラ兵器・スーパーX2の攻撃すら退けたゴジラはビオランテと対峙する。同じ細胞を持った二匹の怪獣による戦いはゴジラの圧倒的優位に終わったが、燃え盛るビオランテは次なる進化の段階に入っていたのだ。海路を通り、大阪に上陸したゴジラに権藤は捨て身の覚悟でANEBを使用するが、ゴジラの体温があまりにも低いためANEBがうまく作用していない。若狭原発を目指すゴジラに対し、人工的に雷雨を起こすサンダー・コントロール・システムが使用された。これで瞬時に体温を上げさせ、ANEBを活性化させようというのだ。作戦はうまく行くかに見えたがゴジラの猛威はやはり想像を絶していた。その時、空から光り輝く胞子が降り注いだかと思うと、地中より最終進化を遂げたビオランテが出現。ゴジラとその分身による、大地を揺るがす大激闘が始まった!

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.1/5.0

wikiさんも映画.comさんもあらすじが詳しすぎてちびぞうがネタバレしなくてもってくらい細かく書かれてますね!!!だから特に私が書く必要もないかな!!

ちなみに続編という事なので、新宿が襲撃された!!ってとこから始まります。

続編の『ゴジラ』は観てなかったんですが、そんなに困るほどでもなかったかなー。

登場怪獣紹介

まずはメインのゴジラ

体長は80メートル、体重は5万トン!

そして今作のゴジラの敵となるビオランテ

名前の由来は北欧神話に登場する植物の精霊だとか。

白神博士が亡き娘(沢口靖子)のDNAとゴジラ細胞をバラの花に植え付けて作り出した怪獣。

体長は85メートル、体重は6万~10万トン。足が生えて動き出すまでは巨大なバラをたたえた見た目がなかなか神秘的で好きです。動き出すと怪獣感増えるけど!

感想まとめ

そーーーーーんなには面白くなかったです。残念。

ちょいちょい出てくる外国人のキャラクターがなんとも言えない雰囲気をかもしだしているというか・・・ちょっと特徴的ですね。

「沢口靖子を観たいと思って来た!」って話してたお客さんがいたんですけど、沢口靖子はビオランテとなるために最初の方で死んでしまいあとは最後のシーンでしか出てこないので残念だっただろうな・・・と思いました(笑)

何が起きてもあんまり驚いたりしないし、自分の責任なのにそんな雰囲気をまるで出さない白神博士のキャラクターに疑問いっぱいでした。

そもそもビオランテとの対決もけっこう焦らされていてなかなか始まらないし・・・

最後もなぜかビオランテが昇天?夜の闇にふんわりと消えていく感じで去っていくし(多分沢口靖子の心が残っていたからだと思うんですが)、ゴジラも戦い終わって海に消えていく・・・って感じでモヤモヤ。

やっぱり時代が古いせいか、ゴジラが破壊するシーンも物足りないんですよね。街の中を破壊するシーンは模型の中を歩くしかなくなるんで必然的に海の中を歩くしかなく、そのせいで海の中を徘徊するシーンが無駄に長くなってる気がします(海の中なら比較対象がなく、あまり大きさが気にならない)

観ていて特に辛いなーと思ったのは音楽・・・。

ドラクエシリーズの楽曲で有名なすぎやまこういち御大が担当しているのですが・・・残念ながらそんなに良いとは思えず。同じ曲の繰り返しが非常に多くて、耳にしつこく感じてしまったんですよね。

105分というそこまで長い作品ではないんですけども、だいぶ中だるみしているというか退屈に感じる時間が長かったように思います。

 

 

この次の週には『ゴジラVSデストロイア』を観ているので、次回記事はそちらの感想を掻書きます!!!!!

ちびぞうでした!!!

 

 


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画像参照元:IMDB

アメリカ原住民の不遇と苦しむ父親たち。映画『ウィンド・リバー』感想&ネタバレ

なぜ、この土地〈ウィンド・リバー〉では少女ばかりが殺されるのか―――

こちらもちびぞうの働く映画館にやってきた作品!

アベンジャーズシリーズで「ホークアイ」を演じているジェレミー・レナ―、そして「スカーレット・ウィッチ」を演じているエリザベス・オルセンの二人の共演作!!!二人はアベンジャーズシリーズの配役でも絆が見え、きっと俳優さん自体も仲良しなんだろうなーと予想されます!!

ジェレミー・レナ―はオファー当時忙しく、一度『ワンダー・ウーマン』でスティーブ・トレバーを演じていたクリス・パインにも話が行ったらしいです。しかしワンダー・ウーマンで忙しかったクリスもオファーを受けられず、結局レナ―さんがやることになったそう。

こういう話を聞くと「この俳優さんだったらどうなったかな?」と想像してしまいますけども、ちびぞう的にはこの配役でバッチリだったかなーと!

パンフはこんな感じです。

真っ白い雪の中に飛び散る血痕と足跡。それを見つめる男性の後ろ姿。もーこの表紙だけでも想像が掻き立てられますね!!!大きさはB5よりも少し縦長かな?26Pで税抜き667円!
ネイティブアメリカンについての豆知識がまとめられてるページが映画の理解を深めます!!

【映画情報】

【原題】Wind River
【制作国】アメリカ
【監督/脚本】テイラー・シェリダン
【製作】ベイジル・イヴァニク
【製作総指揮】エリカ・リー
【撮影監督】ベン・リチャードソン
【編集】ゲイリー・D・ローチ
【プロダクション・デザイン】ニール・スピサック
【衣装デザイン】カリ・パーキンス
【音楽】ウォーレン・エリス、ニック・ケイヴ
【出演([]内は役名)】

  • ジェレミー・レナ―[コリー・ランバート]
  • エリザベス・オルセン[ジェーン・バナー]
  • ジョン・バーンサル[マット(掘削所警備員)]
  • ギル・バーミンガム[マーティン(ナタリーの父親)]
  • ジュリア・ジョーンズ[ウィルマ(コリーの元妻)]
  • ジェームズ・ジョーダン[ピート(掘削所警備員)]
  • ケルシー・アスビル[ナタリー(殺された少女)]
  • グレアム・グリーン[ベン(部族警察長)]

【公開日(日本)】2018年7月27日
【上映時間】107分
【配給】KADOKAWA
【映倫区分】G
【IMDB】7.7/10.0  (およそ151,150人の評価)

【あらすじ】

ネイティブアメリカンが追いやられたワイオミング州の雪深い土地、ウィンド・リバーで、女性の遺体が発見された。FBIの新人捜査官ジェーン・バナーが現地に派遣されるが、不安定な気候や慣れない雪山に捜査は難航。遺体の第一発見者である地元のベテランハンター、コリー・ランバートに協力を求め、共に事件の真相を追うが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!!)】

☆3.6/5.0

この映画は、実際に起きているネイティブアメリカンの女性たちの境遇をサスペンス仕立てに見せた社会派ドラマです!!!!

コリー役のジェレミー・レナ―の演技の渋いこと渋いこと!!

社会派サスペンスでもありながら、父親と娘の話でもあります。とっても深い味のある良い映画です。

おおまかなストーリー

雪山で死体を発見したのは、野生生物局で働く白人ハンターのコリー。その死体が、自分の娘の親友の女の子であったことから彼は胸を痛めます。

この雪山で見つかった死体は性的暴行を加えられており、どこかから裸足で5キロ以上逃げてきて肺が凍り破裂して死亡してしまったということが明らかに。

FBIの新人女性捜査官ジェーンは現地の人にも舐められまくり。

死因が肺出血だったことで他殺にはできないと検視官に言われますが、それに納得いかないジェーン!!!動物の足跡を見分け、追跡するプロであるコリーに助手になるよう頼み、二人で犯人捜しをはじめます・・・。

コリーはかつて自分の娘を亡くしインディアンの奥さんと別れています。そして今回の被害者の女の子は自分の娘とも友達、両親ともお友達、更に娘が見つかった状態も酷似している(しかしコリーの娘の事件は未解決のまま)。過去の辛い気持ちが蘇って苦しむコリー。

犯人への想いというものが、自分の娘に対するものと重なっていきます。

現場の近くでもう一つ、今度は白人男性の遺体が見つかります。彼は近くの掘削所の警備員をしており殺された女の子の恋人でした。そこから、他の警備員たちに聞き込みを始めるジェーン捜査官。どうやら警備員たちが怪しい!

事の真相は、彼女と警備員の恋人が彼らの住まいでイチャついているところに別の警備員たちが帰ってきて、揉め始める。レイプしようとする警備員たちから彼女を守ろうとするも、撲殺されてしまう。暴行を受けた彼女は殴られる恋人を後ろ目に白銀の山の中を逃げ出します。

そしておよそ7キロほど離れた山の中で肺が破裂し、死亡。というものでした。

捜査官や保安官と警備員たちとの銃撃戦から逃れた主犯の男を見事狙撃し、雪山の山頂付近へ運んだコリー。

「彼女はとても強かった。裸足で雪山を七キロも走ったんだ。お前はどれくらいできる」

と問いかけ、わざと男を裸足で逃がします。しかし男はすぐに倒れ込んでしまう。コリーが頭を撃って殺す。

犯人を捜すために共に過ごしていたジェーンとコリーの間には親子にも近い絆が芽生えていました・・・って感じで映画は終わります。

哀しい映画だけどイイ台詞がある

コリーが、娘を亡くしたインディアンの友人に向けて語る言葉が深イイんです。

「時間が癒してくれると言うが、実際は何も解決してくれない。傷は消えない、しかし痛みに慣れることは出来る。その痛みを忘れるな、苦しみ続けろ。娘との思い出に生きたいならば、決して忘れてはならない」

ちょっとかいつまんでますが、こんなようなセリフでした。

娘を亡くした時にコリー自身が医者?か誰かに言ってもらった言葉のようで、時間が傷を癒やすのを待つのではなく、その痛みこそ娘と共に生きているという証だから抱えて生きろっていう言葉でした。確かにそう考えた方が、痛みを受け入れやすくなるかもしれないなって目から鱗でしたし、とても感動しました。

 

そして、コリーが何度も口にする「彼女は強い人だった」という言葉も印象的。彼女が人間的にいかに強く美しい魂を持っていたのかという表現でもありますし、こんな理不尽な仕打ちを受けるべきではない、という悔しさも伝わって来ますね。

まとめ

原住民が白人からどういう目で見られ、どういう扱いを受けているのかという痛ましい真実を静かに、重厚に描かれていて、深く胸に突き刺さります。

更に娘を亡くした父親の苦しみと愛にも触れることができます。

映画を観終わってちびぞうは仲間たちに「流石ホークアイさん百発百中!!!」としか感想を言わなかったんですけど(笑)本当はもっと色々語りたくなる映画です(笑)

ジェーン役のエリザベス・オルセンは強くて美しく、スカーレット・ウィッチの時より大人っぽい魅力がありました。ほとんど見た目は変わらないのに、同じキャラクターに見えないというのはさすが役者さんですね!(ジェレミー・レナ―は若干”ホークアイさん休暇で事件に巻き込まれる”感あったけど(笑))

 

雪山の映像は恐ろしく冷たくて綺麗ですし、ぜひ機会があれば劇場で観ていただきたい一本です!

 

 


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写真家・鋤田正義さんに迫るドキュメンタリー映画『SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬』感想

デヴィッド・ボウイ、YMO、忌野清志郎―――
時代を駆け抜けた天才たちの《永遠の時》を獲得した写真家・鋤田正義の軌跡をたどるドキュメンタリー

最近、ドキュメンタリー映画熱が少しずつ上がってきています!!!

こちらもちびぞうの働く映画館で上映されていた作品。

鋤田さんという写真家の方は存じ上げていなかったので前知識ゼロでの鑑賞です!
ちびぞうも知っているような有名人の方がたくさん出演されているのでそれだけでも興味がそそられますよねー!

残念ながらパンフレットの販売はしていなかったのでゲットできず・・・。

公式サイトはこちら!

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】相原裕美
【プロデューサー】相原裕美、鋤田晃久
【エグゼクティブプロデューサー】石田美佐緒、金子学、松井智
【スーパーバイザー】井上智、追分史朗、近藤正司
【撮影】マーク東野、北島元朗
【整音】田辺邦明
【カラリスト】小林哲夫
【編集】臼杵恵理
【音楽】鋤田晃久
【助監督】松永光明
【出演([]内は役名)】

  • イギー・ポップ[ナレーション]
  • 鋤田正義
  • 布袋寅泰
  • 山本寛斎
  • 高橋靖子
  • ジム・ジャームッシュ
  • 永瀬正敏
  • フィル・アレキサンダー
  • 糸井重里
  • リリー・フランキー
  • クリス・トーマス
  • ポール・スミス
  • 細野晴臣
  • 坂本龍一
  • 高橋幸宏
  • 鋤田哲雄
  • 日暮真三
  • 平田比呂志
  • 寺山偏陸
  • デビッド・ゴドリス
  • アーロン・ジチェ
  • スージー・ロンソン
  • MIYAVI
  • 箭内道彦
  • 羽良多平吉
  • ロス・ハルフィン
  • マウリッツオ・グイドーニ
  • マッテオ・メイリ
  • ジョナサン・バーンブルック
  • アキマ・ツネオ
  • PANTA
  • 鋤田弘子
  • マーク東野
  • 内山直之
  • 是枝裕和
  • 北島元朗
  • 立川直樹
  • DRUM TAO
  • 宮原夢画
  • ガイ・ホワイト
  • 野上眞宏

【公開日(日本)】2018年5月19日
【上映時間】115分
【配給】パラダイス・カフェフィルムズ
【映倫区分】G

【解説】

デビッド・ボウイと40年以上も親交を重ね、イギー・ポップ、マーク・ボラン、YMO、寺山修司、忌野清志郎らのポートレート、アルバムジャケットなど数多く手がけた写真家・鋤田正義を追ったドキュメンタリー。1938年に九州の炭鉱町で生まれた鋤田は60年代に広告写真で注目を集め始める。70年代には海外へ飛び、ボウイとの運命的な出会いを果たした。布袋寅泰、山本寛斎、永瀬正敏、糸井重里、リリー・フランキーら鋤田と親交のある人びとの証言を交えて、2018年5月に満80歳を迎える鋤田の創作活動や人柄に迫っていく。【引用元:映画.com

【感想】

☆3.5/5.0

鋤田さんが幼少期の頃に家の店番をしていた時、その窓から見える外の景色をまるでカメラを通してみているようだった。窓枠が、自分の初めてのファインダーだった。というエピソードに、彼が生まれながらの写真家だと実感。

この映画で見れる鋤田さんの全ての作品は、被写体のかっこよさとかかわいさとか表面上のものを写したものではなく、その人の自然体を、魂そのものを写し出したような生々しさと力強さを感じるんですよね。総じて美しいって一言に収束しちゃうんですけど・・・!!!

劇中で「カメラは写真家の武器であって、武士が持っているような刀を突きつきられるようなものだから」という台詞があり、鋤田さんはその武器をもっているのに相手に突きつけられているという感覚を受けさせない。だから自然体を写し出すことができるんだなー、と感動しました。カメラマンとしてのプロの技はもちろんですがそれ以上に、鋤田さんが生まれながらにして持っているもの。という印象ですね。

以前、黒沢清監督の『ダゲレオタイプの女』を観た時も思ったんですけど、被写体と写真家の関係って少しエロスを感じるんですよちびぞうは。

『ダゲレオタイプの女』感想/黒沢清ミーツ仏映画!

「見る」って行為は縛って縛られての魂のぶつかりあいというか。

MIYAVIも劇中で「互いの全てをぶつけ合ってまるでセックスのようだった」って表現しているんですよねーーー。やっぱりそういう感覚あるんだ!?分かるーーー!!!と思ってしまった(笑)

最後の方で語られた、震災の時に写真が流れてしまった家族の話をしていて号泣してしまいました。亡くなったおばあちゃんの写真が、見つからない。おばあちゃんがどういう人物だったのかを語るものが何もない。とても悲しいことですよね。

ディズニーの『リメンバー・ミー』でも、祭壇に写真が飾られていない人は現世の家族に会いにいけないという縛りがありました。写真というものは、いなくなってしまった人と現世を生きる人を繋ぐ大切なものなんですよ。

愛してくれる人達を忘れない。CGアニメ映画『リメンバー・ミー』ネタバレ&感想

そう考えると写真家の人の仕事というのはとても偉大で、人ひとりの生きた証のようなものを後世に繋いでいく仕事なんですよね。

有名アーティストから名もない普通の人まで、鋤田さんの写真はその人の表面的ではない人としての軌跡のようなものが垣間見れる。だからこそ、これだけの人に愛される写真家さんなんでしょうね。

まとめ

素晴らしいことを学べる映画でした。有名な写真家さんは、古い手法にこだわる人も多い中で鋤田さんは最新の技術をすぐに取り込もうとするそうです。そういう姿勢も時代を超えて活躍する秘訣なのかもしれませんね。

 

ドキュメンタリーが好きな方にはオススメな作品です。

どうでも良いんですけど、ポール・スミスが出ていてめちゃめちゃカッコいいロマンスグレーのおじさま(おじいさま)でした!!!素敵すぎる!!!!

 

 


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世界で活躍する80歳のピアニスト!ドキュメンタリー映画『フジコ・ヘミングの時間』感想

世界を魅了する魂のピアニスト。

美しい音色はいかにして生み出されるのか―――。

ちびぞうの働く映画館にて上映されていた今作。

フジコ・ヘミングさんというピアニストの数奇な人生を彼女のピアノに乗せて綴る伝記的なドキュメンタリー映画。

お客さんの反応がとてもよく、「面白かった」と声をかけてくれる方も多かったんですよねー!パンフレットもけっこう売れていてオシャレだし、ミーハーなちびぞうは元々フジコ・ヘミングさんの事は一切知らなかったんですが一気に興味が出てしまい・・・。鑑賞することにしました!!

公式サイトはこちら

パンフはこんな感じ。

B5サイズぽいサイズ感、右開き。CINE SWICHという冊子のVol.324だそうです。表紙がもうとってもオシャレ!!!!税抜き29Pで649円。フジコが劇中で弾いていた曲の一覧なども載っています!

映画情報

【制作国】日本
【監督/企画/構成/撮影/編集】小松莊一良
【エグゼクティブ・プロデューサー】新井重人
【企画プロデュース】千葉広二
【プロデューサー】小室直子
【撮影監督】青木正
【サウンドトラックプロデューサー】西尾勇哉
【ミキシングエンジニア】坂元達也
【ラインプロデューサー】佐藤裕武、小松上花
【出演([]内は役名)】

  • フジコ・ヘミング
  • 大月ウルフ
  • 三浦透子[ナレーション]

【公開日(日本)】2018年6月16日
【上映時間】115分
【配給】日活
【映倫区分】G

【解説】

日本人ピアニストの母とロシア系スウェーデン人のデザイナーである父との間に生まれ、母の手ほどきによって5歳からピアノを習いはじめたフジコ。やがて演奏家として高い評価を受けるようになるが、大事なリサイタルの前に聴力を失うという大きなアクシデントに見舞われるなど、数奇な人生を歩んできた。1999年にNHKで放送されたドキュメント番組によって日本でも広く知られるようになったフジコの、初のドキュメンタリー映画となる今作では、ワールドツアーで世界を巡って演奏する姿や、自宅で愛する猫に囲まれて過ごす時間など、公私にわたるフジコの素顔に密着。【引用元:映画.com

【感想】

☆3.9/5.0

とっっても良かったです!!!!!

彼女のピアノを聴いた時に「あ、完璧に楽譜を再現しているような機械的な弾き方じゃない。独特のズレや遊びがあって、その中に彼女の性格や人生がにじみ出ている」と感じたんですよね。観ていると、彼女本人の口から「完璧に弾こうとしちゃだめ」といった発言があり、やはり・・・!と嬉しくなりました。

勿論、度重なる日々の練習と努力によって積み重ねられた技術が基盤にあって、その上で彼女らしさがとてもセンスの良い旋律になっているんだと思います。
絵とかでもそうですよね。ピカソなどの天才は奇抜な絵で有名ですが実は正統派な絵を描かせでもその技術はすさまじい。基本的な事は完璧に習得した上で、彼らの表現したいものに挑んでいるんです。フジコさんのピアノにはそれと同じ「芸術性」を感じました。

映画全体がオシャレ

フジコさんの生き方が全部オシャレなので、どのカットもとても芸術的で美しいんですよ!!!!

各国にある彼女の家は彼女のこだわった家具や装飾で彩られ、ごちゃごちゃしつつもセンスがあるんですよね。衣装も自分で決めているそうなんですが、それもゴージャスでゴシックで独特な美しさがある・・・。

劇中に彼女が14歳の頃に書いた絵日記が紹介されるんですけど、そこに描かれているイラストや文章も、とても個性があってとにかくセンスが良い!!!!!(センスがいい)

スウェーデン人の父親と日本人の母親の間にハーフとして生まれたという部分も日本人離れした感性の根源になっているのかなとも思いました。彼女たちが「外国人扱いされた」という過去も興味深かったですね。

苦労した人生が60歳を超えて報われる

上に書いたように、外国人として差別された幼少期から、ピアニストとして全く食べられなかった時期を経て60歳を超えてその才能が評価される!!!!そして80歳になった今も年間60本もコンサートをしている!!もうその情熱というか、死ぬまでピアニスト、死ぬならピアノを弾きながら・・・と思うくらいの人生の捧げっぷりが凄いんです。

そしてその人柄も、まるで少女のよう。

美しいものが好き、動物が好き。そして恋が好き。

今も彼女は恋をしているというシーンはとても印象的でしたね。

「恋って素晴らしいでしょ。2、3年だっていいのよ、その期間幸せでいられるなら」

この台詞すごく素敵だと思いました・・・。80代の女性から聞ける台詞とは思えないですよね。ほんとに心はいまだに少女。そんな瑞々しい気持ちでピアノに向き合っているからこそあんな素敵な音色が奏でられるのかな、と。

フジコ・ヘミングの時間を彩る12曲

劇中でフジコさんが弾いていた曲を一覧にしてご紹介。

♪月の光【C・ドビュッシー】 ベルガマスク組曲より第3曲
♪ため息【F・リスト】 3つの演奏会用練習曲より第3番
♪主題と変奏【F・リスト】 パガニーニ大練習曲より第6番
♪夜想曲 作品9‐2 変ホ長調【F・ショパン】
♪ピアノ協奏曲 第2番 イ長調 LW-H6【F・リスト】
♪トルコ行進曲【W・A・モーツァルト】 ピアノソナタ第11番 イ長調K.331
♪サマータイム【G・ガーシュウィン/編曲 吉田直矢】
♪ピアノ協奏曲 第1番 第3楽章【F・ショパン】
♪別れの曲【F・ショパン】練習曲作品10‐3
♪月光【L・V・べートーヴェン】 ピアノソナタ第14番第1楽章、第3楽章
♪ピアノソナタ 第11番K.331 イ長調【W・A・モーツァルト】第1楽章
♪ラ・カンパネラ【F・リスト】 パガニーニ大練習曲より第3番

まとめ

いやー、ドキュメンタリーも良いですね!最近、カメラマンの鋤田正義さんのドキュメンタリーも観たんですがそれも結構よくて。(近日中に感想アップします!)

やっぱり偉業を成し遂げてる人たちの言葉の重みみたいなものを感じたり、彼らの人生を少しだけ覗き見させてもらうというのはフィクションの映画に飛び込む冒険とはまた違った心の冒険が楽しめるというか。やはり真実を映し出しているので、そこの強さもありますね。

今作は、彼女の伝記でもあり、この映画自体が彼女のコンサートのような感覚で観れるのでピアノを聴くという目的で観るのも良いと思います。映画館で観れて良かったなぁ・・・。

 

今後ちょくちょくドキュメンタリー映画も観て、また感想を書いていきたいと思います!!

 

 


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父親が三人!?伝説的ミュージカルの映画化!『マンマ・ミーア!』ネタバレ&感想

結婚式に、出てもらいたいの!

こちらの作品はだいぶ前にDVDで観たんですけども、今回新作が公開されたという事で記事は前後してしまいましたが先におさらいとして観ましたー!

10年ぶりの新作!映画『マンマ・ミーア!ヒア・ウィ・ゴー』ネタバレ&感想

監督は『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』などのフィリダ・ロイド。

主演はアマンダ・セイフリッドちゃん始めメリル・ストリープピアース・ブロスナン、コリン・ファースなどとっても豪華!!!製作総指揮にはトム・ハンクスの名前もあります!!

【映画情報】

【原題】Mamma Mia
【制作国】アメリカ
【監督】フィリダ・ロイド
【脚本】キャサリン・ジョンソン
【製作】ジュディ・クレイマー、ゲイリー・ゴーツマン
【製作総指揮】ベニー・アンダーソン、ビョルン・ウルバース、リタ・ウィルソン、トム・ハンクス、マーク・ハッファム
【撮影】ハリス・ザンバーラウコス
【美術】マリア・ジャーコビク
【音楽】ベニー・アンダーソン、ビョルン・ウルバース(ABBA)
【振付】アンソニー・バン・ラースト
【出演([]内は役名)】

  • メリル・ストリープ[ドナ]
  • ピアース・ブロスナン[サム]
  • コリン・ファース[ハリー]
  • ステラン・スカルスガルド[ビル]
  • アマンダ・セイフライド[ソフィ]
  • ドミニク・クーパー[スカイ]
  • ジュリー・ウォルターズ[ロージー]
  • クリスティーン・バランスキー[ターニャ]

【公開日(日本)】2009年1月30日
【上映時間】108分
【配給】 東宝東和
【次作】10年ぶりの新作!映画『マンマ・ミーア!ヒア・ウィ・ゴー』ネタバレ&感想
【IMDB】6.4/10.0  (およそ182,200人の評価)

【あらすじ】

エーゲ海に浮かぶギリシャの小島で、20歳のソフィは結婚式を間近に控えていた。母子家庭で育ったソフィの願いは父親とバージンロードを歩くこと。母親ドナの日記を内緒で読んだソフィは、父親の可能性がある母の昔の恋人3人に招待状を出すのだが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!!)】

☆2.8/5.0

ちびぞうが過去に鑑賞した時に書いた感想が残っていたので貼り付けておきます。

まず最初に。
ピアース・ブロスナンさんは歌ってはいけない。


あれれ!?実はメリル・ストリープが主役だったの!?と観ててビックリした。アマンダよりも歌いまくってる。
ストーリーはそんなに深くないんだけど無難に楽しめる。結婚式のシーンはあり得ない状況過ぎて笑えた。
ABBA縛りということで歌詞をストーリーにリンクさせるのが大変だなぁと思った。


そして最後に。
ピアース・ブロスナンさんは歌ってはいけない。

こんな感じでしたねー。

いや。見返してもやっぱりサムに扮するピアース・ブロスナンの歌声がちびぞう的にはキツかった・・・!!!!!

歌詞に合わせたストーリー展開は流石で、名曲が流れるとそれだけでウキウキするのは確かにあります!!!でも正直、ちょっと退屈なんですよね・・・。中だるみ?するというか。

ミュージカルなので歌の中でストーリーが進行していくんですけど、そこに入り込めないとちょっと流れが雑に感じてしまうかも。2の方がちびぞう的には楽しかったです。

自分の父親が誰か分からない、とりあえず母親の日記から過去にかかわりのあった男たちを呼び寄せよう!3人いるけどね!!!そして集まった3人の男たち。誰が本当の父親なの???

まぁいっか!三人とも父親で!!!

っていう感じなんですよね。「普通」にこだわらない新しい家族の形を示している素晴らしいお話なんですけども、細かく考えてしまうと

「なんで10数年前にお別れしたゆきずりの相手の連絡先が今になって分かるのか???」

などなどツッコミしだすとキリがないです。

まとめ

ABBAの楽曲と役者たちの歌声を楽しみに気楽なノリで観るのが良いですね!!!

(でもブロスナンさんは以下略)

 

 


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双子の恋人を別々に愛す女。映画『二重螺旋の恋人』ネタバレ&感想

私が愛した男は、何者なのか。

どうもちびぞうです!!!お久しぶりです!!更新が停滞気味ですね!ダメですね!少しずつでも更新していきます!!!

ちょっとこの記事から私、新たなタグをつけたいと思います。その名も「途中で寝ちゃったから見返したいシリーズ」・・・。いや、ほんともうね、夜行バスでほとんど寝てない日の午前中に観に行ったのも良くなかったと思うんですけど・・・。

以前書いた、ヒューマントラスト渋谷さんに行ってきたよ!の記事の時に観たものです!!

ヒューマントラストシネマ渋谷:東京【素晴らしきミニシアターの世界】2館目

『スイミング・プール』『危険なプロット』のフランソワ・オゾン監督作品。ゆえに期待値も上々でした。主演は『17歳』で主人公を演じたマリーヌ・ヴァクト!監督との再タッグですね!

画像の変化が面白くてうっかり遊んでしまう公式サイトはこちら

ちなみにパンフはこんな感じ!

奥にいる人物はおそらく彼女の恋人。ピントが合っていないところがミステリアスな雰囲気を演出していて良いですね。こちらのパンフわりとペラくて22Pしかありません。その代わり税込み700円。キノフィルムズさんらしいオシャレなデザインになっています。

【映画情報】

【原題】L’amant double
【制作国】フランス
【監督/脚本】フランソワ・オゾン
【原作】ジョイス・キャロル・オーツ『Lives of the Twins』
【製作】エリック・アルトメイヤー、ニコラ・アルトメイヤー
【撮影】マニュ・ダコッセ
【美術】シルビー・オリビエ
【衣装】パスカリーヌ・シャバンヌ
【編集】ロール・ガルデット
【音楽】フィリップ・ロンビ
【出演([]内は役名)】

  • マリーヌ・ヴァクト[クロエ]
  • ジェレミー・レニエ[ポール/ルイ]
  • ジャクリーン・ビセット[クロエの母親/シェンケル婦人]
  • ミリアム・ボワイエ[ローズ]
  • ドミニク・レイモン[婦人科医/アニエス・ウェクスレル]

【公開日(日本)】2018年8月4日
【上映時間】107分
【配給】キノフィルムズ
【映倫区分】 R18+
【IMDB】6.2/10.0  (およそ7,100人の評価)

【あらすじ】

クロエは原因不明の腹痛に悩まされ、精神分析医ポールのカウンセリングを受けることに。痛みから解放された彼女はポールと恋に落ち、一緒に暮らし始める。ある日、クロエは街でポールに瓜二つの男性ルイと出会う。ルイはポールと双子で、職業も同じ精神分析医だという。ポールからルイの存在を聞かされていなかったクロエは、真実を突き止めようとルイの診察室に通い始めるが、優しいポールと違って傲慢で挑発的なルイに次第に惹かれていく。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!!)】

☆2.5/5.0

寝ちゃったのでまともに書けないだろって感じなんですけども・・・。とりあえず評価としては”普通に面白い”の2.5としておきます。こちらのタグはまた後々DVDで見返したら追記する予定なので、今は中途半端な感想になってしまって申し訳ない。

前置き終わり。

上で並べたオゾン監督作品はわりかし好きなので、期待値は上々だったんですけども・・・今回はちょっと淡々としていて引き込まれる感じが少なかったです。

主人公と恋人になった精神科医に偽名疑惑が浮かび上がり、更にその偽名を名乗る同じ顔の男性が現れる。彼は恋人の双子の兄弟だというけれど、でも恋人は「自分に兄弟はいない」という。何が真実なのか???というミステリーを主軸に、二人の正反対の男性(しかし顔は同じ)に同時に惹かれていく女の不思議な恋愛模様を描いたお話になっているんです。

ちびぞうは思ったより濡れ場多いね?????と思いました。

ちょっとしつこいかな????性的な意味合いが何を表現しているのか把握する前に眠気が・・・そして肝心のオチも(エンディングの時までには覚醒していたはずなのに)どんなのだったか忘れてしまいました(ヒェー!!)

ポールをいる時にはルイを想い、ルイといる時にはポールを想うという不思議な感覚は「人間は決して満足しない」とか「ないものねだりしちゃうんだ」みたいなことが言いたかったのかなぁ。

劇場で観たんですけど、だいぶハァハァ呼吸音が目立っていた印象。さすがR18+。
また見返してしっかり観たら評価が変わるか謎ですが。今のところはこんな感じで締めたいと思います(笑)

 

 


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キムタクVSニノの演技バトル!映画『検察側の罪人』ネタバレ&感想

一線を、超える。

正直、キムタクかぁ、と思いつつも予告編を観て、酒向芳さんのピエロのような怪しげな見た目とキャラのインパクトに惹かれ二宮君も嫌いじゃないしと劇場へ足を運びました。

キムタクの映画は『無限の住人』以来ですねー。その時はボッコボコ(物理)にされてたけど今作はどうなのか・・・

不死身の男がボコられる!映画『無限の住人』感想&ネタバレ

パンフはこんな感じ。

赤と白と黒のシンプルなデザイン、46Pとかなり分厚い!!税抜き760円です。監督のインタビューやキャスト陣のコメントだけでなくスタッフさんのコメントも充実している印象。

 

【映画情報】

【制作国】日本
【監督/脚本】原田眞人
【原作】雫井脩介
【製作】市川南
【共同製作】藤島ジュリーK.
【エグゼクティブプロデューサー】山内章弘
【企画/プロデュース】臼井央
【プロデューサー】佐藤善宏、西野智也
【撮影】柴主高秀
【編集】原田遊人
【美術】福澤勝広
【装飾】籠尾和人、高橋光、岩井健志
【照明】大坂章夫
【録音】矢野正人、鶴巻人
【VFXスーパーバイザー】オダイッセイ
【衣装】宮本まさ江
【出演([]内は役名)】

  • 木村拓哉[最上毅]
  • 二宮和也[沖野啓一郎]
  • 吉高由里子[橘沙穂]
  • 松重豊[諏訪部利成]
  • 平岳大[丹野和樹]
  • 大倉孝二[弓岡嗣朗]
  • 八嶋智人[小田島誠司]
  • 酒向芳[松倉重生]
  • 音尾琢真[千鳥]
  • 大場泰正[前川直之]
  • 谷田歩[青戸公成]
  • 矢島健一[高島進]
  • キムラ緑子[桜子]
  • 芦名星[運び屋の女]
  • 山崎紘菜[最上奈々子]
  • 東風万智子[丹野よしこ]
  • 山崎努[白川雄馬]

【公開日(日本)】2018年8月24日
【上映時間】123分
【配給】東宝
【映倫区分】G
【IMDB】/10.0  (およそ人の評価)

【あらすじ】

都内で発生した犯人不明の殺人事件を担当することになった、東京地検刑事部のエリート検事・最上と、駆け出しの検事・沖野。やがて、過去に時効を迎えてしまった未解決殺人事件の容疑者だった松倉という男の存在が浮上し、最上は松倉を執拗に追い詰めていく。最上を師と仰ぐ沖野も取り調べに力を入れるが、松倉は否認を続け、手ごたえがない。沖野は次第に、最上が松倉を犯人に仕立て上げようとしているのではないかと、最上の方針に疑問を抱き始める。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.7/5.0

掴みは悪くないんですけど・・・全体的にまとまりがない映画でした。

テーマが多すぎてとっちらかってるんですよね。

オープニングからキムタク扮する最上の講義を聞く二宮君(沖野)の場面で、沖野は最上を検事として尊敬(崇拝)している・・・という二人の関係性が描かれます。

この、最上と沖野の検事としての二人の男が己の正義を挟んで対立関係になっていく。

最上検事は幼馴染的な女の子を殺害した過去の事件で犯人として名前が挙がっていた松倉をいわゆる私怨から今回の事件でも追い詰めていきます(過去の事件では有罪に出来なかったけど、松倉が犯人だった)。しかし今回の事件の犯人は弓岡という男。つまり松倉は冤罪という形になります。

どうしても松倉を罰したい最上検事は、弓岡が捕まる前に接触し逃亡の手伝いをすると持ち掛けて殺してしまいます。今作の、「罪人」というのは最上検事の事なんだなー。という事が分かってきます。

この最上検事の怪しい行動に気付いた沖野検事は、彼の行動を信じたい。でも明らかにおかしい。尊敬する検事はおかしくなってしまったのか?自分はどうするべきなのか?正義を信じて尊敬する人に立ち向かっていくのか?そんな葛藤がこの話のメインの流れになって行きます。

しかし!!!!!

これ以外にも沢山の要素が散りばめられています。

例えば太平洋戦争の時に日本軍が行ったというインパール作戦。この時に参加していた兵士同士が親族にいるという設定が、最上検事と諏訪部の間にあるのですが・・・

正直この設定、いる?

パンフを読むと監督オリジナルの追加設定ぽかったので、なかった方が良かったよなぁ。と思いました。せっかくの本筋の問題がくらむというか。とっちらかった印象になってる原因の一つがこれ。

それからもう一つ。

吉高由里子扮する橘さんの設定。

彼女は、実は小説家で面白いネタを掴むために試験を受けて潜入している・・・というぶっとんだ設定なのですが。その彼女の正体がバレるタイミングというのが、最上検事の行動が皆に怪しまれ始めた頃。最上検事が自分に向いた目を逸らさせるために彼女の正体をバラすんですよね。

正直、せっかくの彼女の設定も「そのためだけに」用意されたような感じがして、残念でした・・・。橘と沖野の恋愛関係も唐突だったし、バレてからの二人の関係の描写も薄く感じました。

あと、このタイトルなのに

法廷シーンすっ飛ばしってどうなんですか?????

まとめ

もんのすごくディスりまくりですけども(笑)

このタイトルも好きですし「罪人」とは誰なのか、正義とは何なのか、と考えさせるテーマも好きなんですけどね!!!オチもそんなに嫌いじゃなかった、ただそれを活かせてない感がすごい。

あとキムタクはこういうアンニュイというか、格好良いだけじゃないキャラクターの路線で行くのかな今後。演技力の問われる路線だと思うので頑張って行って欲しいです。

ニノはもう少しこうなんか、静かな役がいいなぁ。ニノがキムタクを食ってた、という感想も見かけましたが、ちびぞう的にはそんなに食ってる感じもなかったです。

 

アッ!あと酒向さんの怪演よかったですよ!!!!

 

 


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量子の世界から母を救い出せ!映画『アントマン&ワスプ』ネタバレ&感想

最小にして最強!!

待ちに待ったアントマンの新作ですよ!!!!MCU(マーベル・シネマティックユニバース)シリーズ前作の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でショックを受けたファンの傷はここで癒してもらえるのか・・・!

ネタバレ注意!『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』メンバーの運命の行方は!?

ちなみに、今作は1で登場したホープというヒロインが、新女性ヒーロー「ワスプ」として登場予定!!と言ってもアントマン自体の一作目である『アントマン』は未見でも良さそうらしいです。

体長1.5センチのヒーロー!映画『アントマン』ネタバレ&感想

パンフはこんな感じ。やっぱりマーベルは豪華。

スタイリッシュでかっこいいですね。右下のロゴのところに小さくアントマンとワスプがいるのも可愛らしいです(笑)48Pで、人物相関図やこれまでのストーリーが丁寧に乗っています!アートワークをデザインしたポストカードが4枚入っています!嬉しい!税抜き815円♪

(なぜかマイケル・ダグラスの写真だけが載ってないのが不思議・・・なぜ・・・)

【映画情報】

【原題】Ant-Man and the Wasp
【制作国】アメリカ
【監督】ペイトン・リード
【脚本】クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ、ポール・ラッド、アンドリュー・バレル、ガブリエル・フェラーリ
【製作】ケヴィン・ファイギ、スティーヴン・ブルサール
【製作総指揮】ルイス・デスポジート、ヴィクトリア・アロンソ、チャールズ・ニューワース、スタン・リー
【共同製作】ミッチ・ベル
【撮影監督】ダンテ・スピノッティ
【プロダクション・デザイナー】シェパード・フランケル
【編集】ダン・レ―ベンタール、クレイグ・ウッド
【衣装デザイナー】ルイーズ・フログリー
【視覚効果監修】ステファン・セレッティ
【ビジュアル開発監修】アンディ・パーク
【音楽】クリストフ・ベッグ
【音楽監修】デイヴ・ジョーダン
【キャスティング】サラー・ハリー・フィン
【出演([]内は役名)】

  • ポール・ラッド[スコット・ラング/アントマン]
  • エヴァンジェリン・リリー[ホープ・ヴァン・ダイン/ワスプ]
  • マイケル・ペーニャ[ルイス]
  • ウォルトン・ゴギンズ[ソニー・バーチ]
  • ハンナ・ジョン・カメン[エイヴァ/ゴースト]
  • ミシェル・ファイファー[ジャネット・ヴァン・ダイン]
  • ローレンス・フィッシュバーン[ビル・フォスター]
  • マイケル・ダグラス[ハンク・ピム博士]

【公開日(日本)】2018年8月31日
【上映時間】118分
【配給】ディズニー
【映倫区分】G
【アントマン前作】体長1.5センチのヒーロー!映画『アントマン』ネタバレ&感想
【MCU前作】ネタバレ注意!『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』メンバーの運命の行方は!?
【MCU次作】キャプテン・マーベル
【IMDB】7.3/10.0  (およそ121,000人の評価)

【あらすじ】

元泥棒でバツイチのヒーロー、アントマンことスコット・ラングは、2年前にアベンジャーズの戦いに参加したことがきっかけで、いまはFBIの監視下に置かれ、自宅軟禁の日々を送っていた。あと3日でFBIの監視から解放されるという日、スコットの前に、アントマンのスーツの開発者であるハンク・ピム博士と、博士の娘のホープ・ヴァン・ダインが現れ、2人が極秘に進めていたある計画に協力するよう要請される。そんな彼らの前に、ピム博士の研究技術を狙い、壁をすり抜ける謎の敵ゴーストが現れ……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!!)】

☆3.2/5.0

やっぱり安定の面白さ・・・!ミシェル・ファイファーが綺麗すぎるところとか小さくなりすぎて到達する量子世界の事がよくわかんなかったりするところをかるーくスルーすれば、コメディタッチでアクションが軽快で映像の面白みはアベンジャーズ中で一、二を争いますし見どころたっぷりなのです!!!

前作は観なくてOK?

ストーリー的にはそこまで1を引きずっていないのでそんなに困るってほど困ることはありません。敵キャラも今作初登場のゴーストですしね!!

しかし!!!ちびぞう的には、キャラクターの背景やスーツの設定が深く描かれないままポンポン出て来てしまうので、やっぱり前作も観ておいた方がより楽しめるかと思います。

スコットがいかにヒーローとなったかも一番面白いポイントだと思いますしね!

それに、アントマンよりワスプの方がヒーローっぽくて格好良いのも1で描かれたホープの性格や、アントマン(スコット)の人は良いんだけどちょっとダメなところとかを知っているとすんなり受け入れられるし、マイケル・ペーニャ扮するルイスの「物事を説明する時にとてつもなく遠回しになってしまう」部分が今作でも光ってたり(笑)それも1を観てるからこそ分かるポイントですかね。

一番のメインとなる「量子世界」へ消えた初代ワスプ(ホープの母親)を救出するという作戦も、1を観ておいた方が分かりやすい!

当然のようにMCUも抑えておいた方がいい!!

アベンジャーズのシリーズを抑えておいた方が、今作の理解がより深く得られるということですね!!!というのも、そもそも何でスコットが自宅謹慎状態なのか?という説明(ソコヴィア協定に背いたキャップの手助けをしたせいで政府から追われる身になり司法取引をした)は一応劇中でもされるんですけども、それが描かれていた『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を抑えておくとより世界観にスムーズに入れます。

(この自宅にいるフリをする攻防がまた楽しい)

しかもしかも、今作でも漏れなく本編上映後のおまけ映像があるんですが、そちらは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』から地繋がりの映像となっています!!!なので「え!?」と思った方はぜひそちらもご鑑賞ください!!

・・・となると、アベンジャーズシリーズも続けて色々観ることになる?と思うんですけどもご安心を。それはこちらの記事↓で観る順番などを解説しています!!!

トリセツ!【映画”アベンジャーズ”世界の歩き方】4/29追記

まとめ

うっかり記事の宣伝ばっかりですけども(笑)

おっきくなったりちっちゃくなったりしながら戦う映像が楽し熱いですし、悲しみを背負った敵キャラ(ゴースト)が魅力的だったりするので笑えてジーンと出来るアクション大作ですね。特に笑えたシーンといえば、母親に憑依されたスコットをホープと博士が妻として母として会話するシーンのシュールさに爆笑でした。

今作は人間だけでなく車やビルも大きくなったり小さくなったりするので、その設定ならではのアクションシーンが見応えあります。キティちゃんデザインのペッツがでかくなって攻撃に使われるシーンは予告編でも出ましたが、あそこ本当に楽しいです(笑)

 

 

最終的にピム博士とホープはサノスの攻撃によって塵となって消えてしまいましたが、スコットは量子世界に取り残されてしまいました。

次回作は、量子世界からいかに戻ってくるか?が描かれるんでしょうか。彼も量子世界から打倒サノスの手伝いをするのかそれとも、サノス戦には全く関わらずに過ぎていくのか・・・気になるところです!!!!

とりあえずマーベルの次回作は『キャプテン・マーベル』が控えているので、そちらも楽しみ!!!

 


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10年ぶりの新作!映画『マンマ・ミーア!ヒア・ウィ・ゴー』ネタバレ&感想

いくつもの出会いから、生まれたしあわせ―――それが、あなた。

まさかこの作品の続編がやるなんて!!前作からおよそ10年ですよーーー!!ファンは嬉しいですよね!メリル・ストリープもコリン・ファースも好きなのでちびぞうも嬉しい。

劇場で観た方が絶対に楽しいと思ったので映画館へ観に行きました!

パンフはこんな感じ!

真四角っぽいデザイン、七色に光る加工がしてあって、写真も爽やかでにぎやかで楽しげですね!個人的に女装パフォーマーのブルボンヌさんのゲイ目線なコラムが興味深かった・・・!

【映画情報】

【原題】Mamma Mia! Here We Go Again
【制作国】アメリカ
【監督/脚本】オル・パーカー
【ストーリー原案】リチャード・カーティス、オル・パーカー、キャサリン・ジョンソン
【製作】ジュディ・クレイマー、ゲイリー・ゴーツマン
【作詞/作曲】ベニー・アンダーソン、ビヨルン・ウルヴァース
【オリジナル・ミュージカル台本】
【主題歌】キャサリン・ジョンソン
【原案】ジュディ・クレイマー
【原曲】ABBA(アバ)
【製作総指揮】ベニー・アンダーソン、ビヨルン・ウルヴァース、リタ・ウィルソン、トム・ハンクス、リチャード・カーティス、フィリダ・ロイド、ニッキー・ケンティッシュ・バーンズ
【撮影監督】ロバート・イェーマン
【プロダクション・デザイン】アラン・マクドナルド、ジョン・フランキッシュ
【編集】ピーター・ランバート
【衣装デザイン】ミシェル・クラプトン
【振付】アンソニー・ヴァン・ラースト
【音楽監督】マーティン・コッシュ
【作曲】アン・ダッドリー
【音楽監修】ベッキー・ベンサム
【出演([]内は役名)】

  • アマンダ・セイフライド[ソフィ]
  • ピアース・ブロスナン[サム]
  • ジェレミー・アーヴァイン[若きサム]
  • コリン・ファース[ハリー]
  • ヒュー・スキナー[若きハリー]
  • ステラン・スカルスガルド[ビル]
  • ジョシュ・ディラン[若きビル]
  • クリスティーン・バランスキー[ターニャ]
  • ジェシカ・キーナン・ウィン[若きターニャ]
  • ジュリー・ウォルターズ[ロージー]
  • アレクサ・デイヴィーズ[若きロージー]
  • ドミニク・クーパー[スカイ]
  • アンディ・ガルシア[セニョール・シエンフエゴス]
  • シェール[ルビー]
  • メリル・ストリープ[ドナ]
  • リリー・ジェームズ[若きドナ]

【公開日(日本)】2018年8月24日
【上映時間】114分
【配給】ユニバーサル・ピクチャーズ
【映倫区分】G
【前作】マンマ・ミーア!
【IMDB】7.1/10.0  (およそ33,700人の評価)

【あらすじ】

ギリシャのカロカイリ島で念願のホテルを完成させたソフィは、オープニングパーティの準備に追われていたが、母ドナの親友ロージーとターニャもやってきて、久々の再会を喜ぶ。しかし、ニューヨークにホテルビジネスを学びにいっている夫のスカイから、一緒にニューヨークで暮らさないかと誘われ、心揺れるソフィ。そんな彼女に、ロージーやターニャ、そして3人のパパのひとりであるサムらは、若き日の物語を話し始める。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!!・・・)】

☆3.0/5.0

アバの歌に乗って綴られる人生賛歌!楽しい楽しいエンタメクィーンとも言える今作!

前作は「お父さん候補が三人!?誰がほんとのお父さんか分からないけど、全員お父さんでいっか!」という大胆で突拍子もないオチが有名。新しい家族の形というものを示してくれる、マイノリティへの応援歌的な作品でしたね(ハリーは最後にゲイだとカミングアウトするしね!)。10年前の作品としては画期的でした。

メリル・ストリープ不在!?

今作はなんと思い切って主人公ドナが亡くなってしまったという設定・・・!えぇー!!メリル・ストリープが観たかった・・・けど・・・。出てこないの???と不安になっていたちびぞうですが・・・!大丈夫!最後の最後にしっかり登場してくれます!(霊体だけど)やっぱり嬉しいね!

今作は亡くなった母親から娘へバトンを繋いでいく・・・という内容になっているので、アマンダちゃんの出産がテーマ。生まれた子の洗礼式に登場するメリル・ストリープの場面は感動的。

ツッコミどころは結構多い

今作は前作でドナがどんなふうに恋人たちと関係を持ったのかの過去編が描かれます。なのでバトンを渡す話ではあるもののやっぱり主役はドナ!

若かりし頃の役者さんたちがちゃんと似てる人を使っているので本当に若い頃を見ているようで楽しい・・・(どうせならステラン・スカルスガルドの若かりし頃はビルくんがやればいいのに・・・と思ってやまない)

しかし!お話的にはちょくちょくツッコミたくなる部分もあります。一応は前作と矛盾がないように作られているんですが、後を追いかけたはずのハリーが島に行かなかった謎、とかね。せっかく婚約者と別れて島に戻ってきたのになんで本人に会わずに帰ってしまうのよ!そこまでの気持ちなのかい!ってサムに思ったりね。色々と。

個人的に、ちびぞうの好きなアンディ・ガルシアが出演していたのはかなり嬉しかったんですけども、その役柄が謎過ぎる・・・。ぶっちゃけいる?この人って感じのポジション。せっかくのアンディ・ガルシアだからもう少し意味のある役にしてほしかった!!

そしてシェール・・・。終盤で話にちょくちょく登場していたドナの母親が現れるんですけども、その正体がシェール!!!いやすごいけど!!歌声も大好きだけど!!(パンフでブルボンヌさんに”女装より女装っぽい”って書かれてて(笑))

メリル・ストリープの母親役にはきつい・・・。

そしてそのシェールとアンディ・ガルシアが実は元恋人だったという突然の設定にももうついていません!!でも雰囲気で乗っかっちゃおうね!!

まとめ

これは、アバのカバーライブ的な感じで楽しむのが正しい最強エンタメミュージカルですからね、細かいことは気にしてはいけないのです。

雰囲気に乗っかっちゃおう!そして楽曲を楽しもう!そんな映画でした!

あ!!!コリン・ファースは相変わらず紳士感が素晴らしく観光良かったですよ・・・劇中でも良い老け方してるって言われてた(笑)多分、コメディとしての面白さも1より上がってる気がしますね!!

とっちらかってて全くまとめになってないですが終わります!

読んでくださってありがとうございました!!

 

 


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見世物家族の人間喜(悲)劇。映画『女と男の観覧車』ネタバレ&感想

まわる、まわる。秘密の恋が回る。

ウディ・アレン監督の52本目の監督作!(多分)
この監督はすごい・・・1965年の監督&出演作『何かいいことないか子猫チャン』からほぼほぼ毎年のように(出演だけの映画も含め)映画を作っている!!ここ数年だと2015年に『教授のおかしな妄想殺人』、2016年『カフェ・ソサエティ』『ウディ・アレンの6つの危ない物語』、そして2017年の『女と男の観覧車』、そして今年には『A Rainy Day in New York』が予定されています。主演には『君の名前で僕を呼んで』のティモシー・シャラメを迎えているようです!日本に来るのは来年かな?

きっと死ぬまで作り続けるんだろうな・・・。ウディ・アレンの監督作はあまり好きではなかったんですが、2013年の『ブルージャスミン』で落ちぶれてゆくセレブの狂気を見事に演じたケイト・ブランシェットにやられて以降はちょいちょい監督の新しい作品に期待をして観ているちびぞうなのです。今作は、『タイタニック』のケイト・ウィンスレットそしてミュージシャン出身のジャスティン・ティンバーレイクが二大主演しています!!ちびぞうはこのジャスティン・ティンバーレイクという俳優は意外に良い演技をする(特に『ブラック・スネーク・モーン』が良かった)と知っているので、彼に対する期待もありつつで劇場に足を運びました。

パンフはこんな感じなんですがめちゃめちゃオシャレ!!

B5のノートサイズほどで、アンティークな遊園地を舞台にしたこの映画にピッタリのデザイン・・・。26Pで税込み720円。

【映画情報】

【原題】 Wonder Wheel
【制作国】アメリカ
【監督/脚本】ウディ・アレン
【製作】レッティ・アロンソン、エリカ・アロンソン、エドワード・ウォルソン
【編集】アリサ・レプセルター
【衣装】スージー・ベンジンガー
【撮影監督】ヴィットリオ・ストラーロ
【美術】サント・ロカスト
【キャスティング】パトリシア・ディチェルト
【出演([]内は役名)】

  • ケイト・ウィンスレット[ジニ―]
  • ジャスティン・ティンバーレイク[ミッキー]
  • ジム・ベル―シ[ハンプティ]
  • ジュノー・テンプル[キャロライナ]
  • ジャック・ゴア[リッチー]
  • デヴィッド・クラムホルツ[ジェイク]
  • マックス・カセラ[ライアン]

【公開日(日本)】2018年6月23日
【上映時間】101分
【配給】ロングライド
【映倫区分】G
【IMDB】6.2/10.0  (およそ15,400人の評価)

【あらすじ】

コニーアイランドの遊園地内にあるレストランで働いている元女優のジニーは、再婚同士で結ばれた回転木馬操縦係の夫・ハンプティと、ジニーの連れ子である息子のリッチーと3人で、観覧車の見える安い部屋で暮らしている。しかし、ハンプティとの平凡な毎日に失望しているジニーは夫に隠れて、海岸で監視員のアルバイトをしながら劇作家を目指している若い男ミッキーと不倫していた。ミッキーとの未来に夢を見ていたジニーだったが、ギャングと駆け落ちして音信不通になっていたハンプティの娘キャロライナの出現により、すべてが大きく狂い出していく。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレもするよ!)】

☆3.8/5.0

ううううううううーーーーんん!!!好きです!!でもやっぱり『ブルージャスミン』には劣るけども!!!

おおまかなストーリー

夫の前妻との娘が「ギャングの夫から逃げてきた」と突然現れ、かくまってやることにした主人公。しかしその娘に不倫相手を奪われそうになると嫉妬妖怪(比喩)へと変貌し、ギャングに見つかりそうになった娘を「こいつが消えれば彼は私の元へ戻ってくるかも」と思ったかどうかは分からないけれども助けれそうだったのを見殺しにしてしまう・・・。そして不倫相手の男とも破局し惨めを極めて終わる・・・という感じ。

ケイト・ウィンスレットの芝居がイイ!

何が良いってやっぱり主人公・ジニ―を演じるケイト・ウィンスレット!

過去の栄光にすがる元女優・現ウェイトレスという役柄を見事に演じています・・・。特に良いのは彼女の後半のキレ演技の中で見せてくれる「ドスドス」と床を踏む音が聞こえてきそうな歩き方!!いわゆるおっさんみたいな歩き方をしてるんですけど、これがもう元女優の片鱗もなく・・・。

不倫相手のミッキーと浜辺で出会った頃の彼女は悲哀感を漂わせた危なげな人妻で、その姿が美しくもあったんですよね。(これはある意味で余裕のあった彼女が演じていた姿ともいえる)
しかし、惨めな生活から脱させてくれるであろうと信じたミッキーが若い娘に取られてしまうという絶望と嫉妬にまみれてしまうと余裕もぶっとび、妖怪ババアへと変貌するわけです・・・。このシーン、若い頃に着たという舞台衣装をまとっていて、劇中では一番華やかな格好をしているはず、なんですけども。その衣装が逆に彼女の醜さを際立たせています。そのコントラストもお上手。

画面がとにかく美しい

1950年代のコニーアイランドを舞台とした浜辺の遊園地が本当に綺麗で、オシャレ。キラキラとしていて、レトロ感があって、ポップでハイセンス!
小物や衣装がオシャレなのにも合わせて、光の差し込む感じがとてもきれい。そんなに突飛なストーリーではないのに幻想的でお伽話っぽい雰囲気もあります。(ジャスティン・ティンバーレイクが出演者なのに語り手としてナレーションをしているから、そこもお伽話っぽさを手伝っているのかもしれない)

この画面を観るためだけでも映画館に行って良かった!!と思えます。

皮肉で哀しいコメディ

この家族のドタバタが描かれる家というのが、遊園地の中にあり過去に見世物小屋だったというおうち。この家族のドタバタそのものが「見世物小屋である」という隠喩を感じさせてとっても皮肉。

主人公は旦那のことを小ばかにしているし、また旦那の方も自分の奥さんがウェイトレスなのに自分の娘には「ウェイトレスなんてさせる未来は避けさせたい」と言って遠回しに彼女の人生を否定している。お互いが辛いときに助けてもらった、と言い合いながらその実態は「酒に溺れた惨めな自分」を理解し合えたという一点でのみ繋がっていた夫婦なんです。

若くしてギャングと駆け落ちした娘も、ドラマティックな女性に惹かれてしまうミッキーも、火遊びに夢中になる息子も、本当に滑稽で哀しい人ばかり。

まとめ

流石コメディアンのウディ・アレン。人生の中の悲劇と喜劇の紙一重なところを上手に描いていると思います。前述した通り、ストーリー自体はとてもありふれていて、なんてことないお話です。だけどその台詞だったり、演出だったりにセンスがあって、観ていて飽きない。

さすがにブルージャスミンほどのインパクトは私の中では残りませんでしたが、十分に楽しめる一本でした。この幻想的なおとぎ話をぜひ、映画館で観てもらいたいです。

 

 


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画像引用元:映画.com 

『第40回/ぎふアジア映画祭』行って来たよレポ!

どうもこんにちはーちびぞうです!

2018年9月15日~11月25日まで絶賛開催中!の第40回『ぎふアジア映画祭』の中の1つ、『予兆 散歩する侵略者』の上映とトークイベントに行ってきました!

ぎふアジア映画祭とは?

こちらは岐阜市内でアジア映画の名作を劇場鑑賞できる!というイベントでして、二か月間にわたり市民会館や文化センターなどで催されています。なんと今回で40回目!けっこう歴史がありますね!!20歳までは岐阜市民だったのに今まで全く知りませんでした・・・。

映画の上映だけではなく、トークイベントや講座、展示、ライブなども一緒に開かれています。

チケットのお値段

前売り/当日券ともに全席自由

  • 1回券(¥800)
  • 3回券(¥2,100)
  • 10回券(¥5,000)

3回券と10回券は切り離して複数人で使用することも可能。
一回800円で映画が観れるんですよ!めちゃお得!!しかも10回券ならば500円!相当お得!!

ちなみにちびぞうは母ぞうと相談して(本当はもう一度バーフバリをスクリーンで観たかったけども断念)3本だけ観たいものを絞って3回券を購入(でも本当はもっと観たいの増えてきた・・・やっぱ10回券を二人で分ければ良かったかな・・・)

作品一覧

  • バーフバリ 王の凱旋(インド)/市民会館大ホール
  • 立ち去った女(フィリピン)/〃
  • ローサは密告された(フィリピン)/〃
  • 木靴の靴(イタリア)/文化センター小劇場
  • 非情城市(台湾)/〃
  • さらば、わが愛 覇王別姫(中国)/〃
  • 予兆 散歩する侵略者【黒沢清監督と高橋洋さん(脚本家)のトークイベント】/〃
  • 幕末太陽傳〃
  • 映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ/市民会館大ホール
  • ソニータ(イラン)/柳ケ瀬CINEX
  • 草原に黄色い花を見つける(ベトナム)/文化センター小劇場
  • 馬を放つ(キルギス)/〃
  • 羅生門/〃
  • わが青春に悔いなし/〃
  • 天国と地獄/〃
  • 酔いどれ天使/〃
  • 新感染 ファイナル・エクスプレス(韓国)/市民会館大ホール
  • でんげい ~わたしたちの青春【韓国伝統音楽鑑賞”ノリバン”LIVE】/〃

今年はこのようなラインナップになっております!

「羅生門」「わが青春に悔いなし」「天国と地獄」「酔いどれ天使」の4作品は【第30年度の優秀映画鑑賞推進事業】の作品となっていて、1チケットで2作品鑑賞することが出来ます!!

ちびぞうは黒沢清監督のにわかファンなので監督と脚本(高橋洋)さんのトークショーも続けて参加できる『予兆 散歩する侵略者』と、イラン映画『ソニータ』と黒澤明監督の『羅生門』を観る予定でいます。

上映とトークイベント

ではでは、上映会とトークイベントのお話をば。

文化センターの小劇場で行われました。案内ボードはこんな感じ。

 

歴代のポスターやサイン色紙なども飾られていました。

 

過去に公開された作品の一覧もあって、その中で好きな作品にシールを貼り投票する(人気があるものはまた公開されるかも!)企画などもありました。おそらくこの企画はこの日だけでなく期間中開催していると思われます。

ちびぞうは、イランのキアロスタミ監督の作品に投票しようかなーと思ったのですが、『善き人のためのソナタ』を発見してしまったのでそちらに・・・!劇場で、観てみたいんですよねぇ。

 

トークイベントは、率直に言えば良かった!作品自体の感想はまた別の記事に書きますが、以前CINEXで岩井俊二監督のトークショーに行った時は岩井俊二監督が業界の裏事情的なもの(知らない人には伝わりにくい)をお話されていて、ちょっと愚痴っぽい内容だった上に作品については特に語らず観客の質疑応答コーナーもなく終わってしまったので、『リップヴァンウィンクルの花嫁』と一緒にやらなくても良かったかなーと思ってしまったりしたんですよね。

しかし今回は黒沢清監督と脚本を担当された高橋洋さんのトークだったのでメインが作品のお話で(それが普通なのかもしれませんが)、低予算なりに表現にこだわった部分(鏡が揺れる場面や、医者の登場よりかなり早く開く自動ドアなど)についてのお話が聞けたり、原作と作品での違い、また脚本と作品との違い。監督と脚本さんでの認識の違いなどなど(結末まで微妙に違ったり!)かなり興味深く聞くことが出来ました!

更に、質疑応答のコーナーもあり、観客の方の「散歩する侵略者で使われている銃の種類は監督が細かく指示だししているのか」や「映画”CURE”の中で出てきた”自分は自分”という台詞の酷似についてどう思っているか」など面白い質問も出て、これもまた興味深かったです。

そちらの質問の答えもまた、感想記事の方に書いていきたいと思います!

まとめ

トークイベントにも満足できたし、ぎふアジア映画祭という素晴らしいお祭りを知り今まで知らなかった作品、新しい映画と出会う良い機会になりました。是非今後も長く続けて行って欲しいですね。

ちびぞうは近年になってようやくアジア映画も観るようになったので、とってもタイムリーなイベントでした!

まだまだ期間内ですので、岐阜市内・岐阜県内の映画ファンの方はぜひ!足をの運んでみてはいかがでしょうか!

 

 


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情熱と悪夢が交じり合うイタリア映画『結婚演出家』ネタバレ&感想

映画監督フランコ・エリカを次々と襲う不可解な出来事―――

地元、柳ケ瀬の映画館シネックスにて『Viva!イタリア vol.4』のうちの1作が公開されていましたので観てきました!

ちなみにVol.4の他作品は『あのバスをとめろ』『いつだってやめられる7人の危ない教授たち』でした。どっちも面白そうーーー!!

監督は『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』『母の微笑』などのマルコ・ベロッキオ。パンドラさんによる公式サイトはこちら

パンフはなく、代わりに関係者に配られる非売品のプレスシートが100円?で売っていました。

映画評論家でもあり映画監督でもある田中千世子さんが寄稿していましたー。

【映画情報】

【原題】 Il regista di matrimoni
【制作国】イタリア、フランス
【監督/脚本】マルコ・ベロッキオ
【制作】マルコ・ベロッキオ、マッシモ・ビリア
【撮影】パスクァーレ・マリ
【美術】マルコ・デンティチ
【衣装】セルジョ・バッロ
【編集】フランチェスカ・カルベリ
【音楽】リカルド・ジャーニ
【出演([]内は役名)】

  • セルジオ・カステリット[フランコ・エリカ]
  • ドナテッラ・フィノッキアーロ[ボーナ・グラヴィーナ]
  • サミー・フレイ[フェルディナンド・グラヴィーナ]
  • マウリツィオ・ドナドーニ

【公開日(日本)】2018年6月23日
【上映時間】100分
【配給】パンドラ
【制作年】2006年
【IMDB】6.3/10.0  (およそ630人の評価)

【あらすじ】

。貴族出身の小説家マンゾーニの原作「いいなづけ」の映画化準備を進めていたベテラン映画監督のフランコは、ある時、ミステリアスな女性と出会う。それからしばらくして、シチリアで新婚カップルを撮影中の演出家エンツォの家に招かれたフランコは、そこで奇妙な貴族から、自分の娘の結婚式の撮影をしてほしいと依頼される。その娘は望まぬ結婚を迫られており……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレするよ!)】

☆2.4/5.0

まるで悪夢のような作品でした・・・。

悪夢だと思うほどつまらないって意味ではなくて、本当に悪夢を見ているような感覚になる作品というか。

ストーリーはそこまで難しい感じではないです。「いいなづけ」という作品の熱烈なファンだったミステリアスな美女が、その作品が映画化されると知り監督である主人公を訪ねてくるオープニングから始まります。しかし彼女は男たちに追われている様子で、監督には会えないまま去ってしまう。
そして場所は変わりシチリア。ひょんなことから監督がある貴族から「娘の結婚式を撮影して欲しい」と頼まれますが、その娘というのが冒頭で登場した美女!
その美女は父親に無理やり政略結婚をさせられそうになっていて全く結婚に乗り気ではなかった。そんな時に出会った監督と美女は惹かれ合う。しかし迫る結婚式!

二人は何度かの逢瀬を経て愛を確かめ合い、最後には二人で逃げ出す・・・。というもの。

しかしこの映画、悪夢的な演出が多くて「どこまで現実の出来事なのか?」少し分かりづらくなっていると思います。そこがけっこうモヤモヤしてしまうところなんだよねぇ。

印象的なシーンが多い

オープニングから古い映画のワンシーンのようなものが挟み込まれるし、時々画面がモノクロ?調になったりします。それに意図があるのかどうなのか、ちびぞうは凡人なので全く分かりません。ヨーロッパ映画的と言ってしまえばそうなのかも。

突然死んだと思っていた知り合いの映画監督が登場したり、その人が花火をバックに飛び降り自殺したり、美女を追いかけて不法侵入して飼い犬に話しかけたり、街を歩いていたら布に下半身を入れてピョンピョン飛んでる男たちに襲われたりと意味の分からない場面も多いです(笑)

でもそれが不思議と印象的。イタリアの伝統的な結婚式での歌も、厳かで幸せな雰囲気もあるんですけどちょっと怖く感じられたり。そういった不可思議でちょっと不快感のあるシーンが前述した悪夢的な演出になっているのかもしれません。

ちびぞうの好きなシーン

主人公がシチリアの浜辺を歩いていると、出会った結婚ビデオの撮影現場。そこで監督をしていた男に、主人公が有名監督だという事がバレ「貴方ならどんな演出をします?」と聞かれて答えるシーンが好き。
短いショートフィルムなんですが、いきなり浜辺で新郎が新婦のドレスを脱がしてまぐわり始める!そして二人が去ったあとで、脱ぎ捨てられたドレスを見て新婦の母親が「新婦は海に身投げした!」と誤解して泣き崩れる。母親を慰めて撮影隊は去っていく・・・という感じの内容。

けっこう奇抜な発想の作品で、良いなーと思いましたね。

それからもう一つ、新聞記事で死亡したと報じられていた主人公とは別の監督が実は生きていた!というのが発覚してからのシーンが面白い。
その監督は実は自分で死んだという嘘情報を流して、賞レースを勝とうとしていたんです。

「死んだ監督の作品だから」という理由で票が集まり、実際に受賞してしまう。狙い通りになったはずなのに、その監督は逆に絶望してしまう。生きているままで評価されたいですよね、そりゃね。という気持ちがすごく切なくて、彼の熱弁を聞いていたら目頭が熱くなってしまいました。

まとめ

イタリア映画だなぁ。って感じしますね。そんなに驚くほど面白い!って感じではないけども、おそろしくつまらない!とも思わないし難しい。

人に勧めるか?と聞かれたら、多分勧めません(笑)

それでもイタリア映画が好きな人は一度観てみるといいかも。シチリアという場所は、本当に美しいですしね。

 

 


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画像引用元:映画.com