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携帯の電波が人を狂わす!?映画『セル』ネタバレ&感想

スティーブン・キングが仕掛ける衝撃のサバイバルホラー!

『シャイニング』『ミザリー』などのスティーブン・キング原作でしかも御大本人が脚本として参加されていると聞いたらそりゃ借りずにはいられませんよねぇええ!!!

ちなみに監督は『パラノーマル・アクティビティ2』『ラスト・リベンジ』などのトッド・ウィリアムズ監督。

主演は、今ではホラー映画ばかりの主演になってしまっているジョン・キューザックさんと、今やどこにでも現れる「仕事を選ばない」ので有名なサミュエル・L・ジャクソンさん。

うーん、なんとなく主演の二人の名前で不安になってきました…

更に製作総指揮にジョン・キューザックも参加しているということで…個人的に、製作側に俳優さんが回るとあまり、よいことが起きない気がしているんです…

公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】Cell
【制作国】アメリカ
【監督】トッド・ウィリアムズ
【脚本】スティーブン・キング、アダム・アレッカ
【原作】スティーブン・キング
【製作】リチャード・サパースタイン
マイケル・ベナローヤ
ブライアン・ウィッテン
シャラ・ケイ
【製作総指揮】ジョン・キューザック、スティーブン・ヘイズ、ピーター・グレアム、ベン・サッシュ、パディ・カレン、エドワード・モクタリアン、アルメン・アゲアン、ローレンス・フリード、タイラー・ホーズ、ブライアン・ポープ、ジェノ・タッツィオーリ、ザビエ・ジャン、マリーナ・グラシック、ジャン・コルベリン
【撮影】マイケル・シモンズ
【美術】ジョン・コリンズ
【衣装】ロレイン・コッピン
【編集】ジェイコブ・クレイクロフト
【音楽】マーセロ・ザーボス
【音楽監修】アンディ・ロス
【出演([]内は役名)】

  • ジョン・キューザック[クレイ・リデル]
  • サミュエル・L・ジャクソン[トム・マクコート]
  • イザベル・ファーマン[アリス・マクスウェル]
  • クラーク・サルーロ[シャロン・リデル]
  • イーサン・アンドリュー・カスト[ジョニー・リデル]
  • オーウェン・ティーグ[ジョーダン]
  • ステイシー・キーチ[チャールズ・アルダイ]
  • ジョシュア・マイケル[ラゲッティ]

【公開日(日本)】2017年2月17日
【上映時間】98分
【配給】プレシディオ
【映倫区分】PG12
【IMDB】4.3/10.0  (およそ20,000人の評価)

【あらすじ】

コミック作家のクレイは、ボストンの空港から別居中の妻と息子へ電話をかけるが、携帯のバッテリーがなくなり、通話の途中で電話が切れてしまう。その瞬間、空港内で電話をしていた人びとが次々と暴れだし、空港はパニック状態と化す。なんとか地下鉄へと逃げ込んだクレイは、車掌のトムらの協力のもと、暴徒化した人びとの攻撃から身を守りながら、妻と息子が住むニューハンプシャーを目指す。【引用元:映画.com

【感想】

☆2.0/5.0

こ、こーーーーーれは…つまらん!!(笑)

ごめんなさい、あんまり擁護も出来ないです。御大…ごめんね…こんなつもりじゃ…

ぶっちゃけ映画的なピークはオープニングで携帯を持ってた人々が次々におかしくなって周りの人間たちを襲いだすところですね。そこでガッと上がってあとは緩やかに右肩下がり。って感じです。

新しいゾンビ映画…?

今作のゾンビはちびぞう的にはゾンビとは思っていませんが、限りなくゾンビに近いものを持っていますのでその特徴を記しておきます。

  • 謎の携帯の電波によって、暴徒化する人々
  • 集団行動し、人間を襲うが噛まれても感染しない
  • 走る系ゾンビである
  • 夜はみんなで一緒になって口から音楽を出しながら寝ている
  • 彼らは視覚を共有している
  • どんどん進化し、口から怪電波を発してまともな人間をゾンビ化できるようになる
  • 進化は進み、夜にも活動できるようになる

そもそも携帯から発せられる謎の怪電波によって人間がゾンビと化すという設定が突拍子もなさすぎてついていけないんですよね…そんなことが出来るとしたらそれこそ『バイオハザード』シリーズに出てくるアンブレラ社のようなとてつもなくデカい企業が生物兵器を作ろうとしてたとかそういうオチでもなければこの突拍子のない設定と映画的なバランスが取れない感じがするんです。

しかも、このゾンビ進化して口から人間をゾンビ化する電波まで出せるようになりますしね。ジャンル的にもちょっとSF寄りというか…ハッキリしない、スッキリしない!

謎の伏線、謎のエンディング

中盤から登場人物達が口々に言う「赤いフードの男を夢で見た」という台詞。しかも、その赤いフードの男はコミック作家である主人公が以前創作したキャラクターと同じだというんです。

この、主人公が創り上げたキャラが実在しているのか、夢に見た男をキャラクターにしたのかはハッキリしませんが、「黒幕の男は複数人の夢の中に登場する」というまるで都市伝説の「ディス・マン」を思い出させるようなノリ。

しかもその黒幕の存在も明かされなければ、主人公が最終的に助かったのかそうでないかすらハッキリ描かれないんです。

伏線回収もなし、オチの説明もなし。

うーんスッキリしない!!!

ちびぞう的には、ラストは息子を取り戻し、仲間の所へ向かおう!とする映像も実はゾンビ化してしまった主人公の見ている夢だった…という感じのオチだと思っているんですけど、どうなんでしょうかね。それもありがちっちゃありがちでパッとしないですね。

まとめ

ゾンビ映画好きな人にも、御大ファンにもオススメ出来ない悲しい作品です。

スティーブン・キングの新作が映画館で観れる!!と思って興奮していましたが、これは映画館で観なくて良かったかも…。

しかし、なんとなく原作は面白そうな感じがするんですよね。テーマ的に。

うまく映像化が出来なかったのかなぁ…

 

あっ!唯一、運動場?に集まって寝ている大量のゾンビの上にガソリンをぶっかけて炎上させるシーンは楽しかったです!!!

 

 

 


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殺人鬼カップルを描いた問題作『地獄愛』ネタバレ&感想

”私たちの無限の愛を誰もわかってくれないの

でも私は貴方を見つけた”

はい、ちびぞうさんの「好きだと言うと人格を疑われる系映画」の時間です(笑)

 

ファブリス・ドゥ・ヴェルツ監督が実在した殺人鬼カップルを題材に描いた

「ベルギー闇三部作」の第二弾だそうですよ!!!!!

なんだそれ?と聞かれてもちびぞうはよく知りませんが、第一弾はなに?という質問になら答えられます!それは

2006年公開の『変態村』!!!

内容の説明がはばかられるような狂気と不快感に満ちた作品なんですが、こんなタイトルでも別にふざけた感じの作品ではないです。ちびぞうは好きな映画です。気になる方はぜひググってみてくださいね~

そして今回は変態村に続く第二弾ということで、監督の名前に惹かれてDVDを手にとってみました。

同じカップルを元ネタにした映画『ハネムーンキラーズ』との合同公式サイトはこちら

そういえば、娘役で『神様メール』のピリ・グロインちゃんが出ていました。端役だけど輝いてる。

ベルギー発のファンタジックコメディ!映画『神様メール』ネタバレ&感想

【映画情報】

【原題】 Alleluia
【制作国】ベルギー/フランス
【監督】ファブリス・ドゥ・ベルツ
【脚本】ファブリス・ドゥ・ベルツ、バンサン・タビエ、ロマン・プロタ
【製作】バンサン・タビエ、クレマン・ミゼレ、マチュー・ワルテル、バート・バン・ランゲンドンク
【共同製作】ジャック=アンリ・ブロンカール、オリビエ・ブロンカール、ファブリス・ドゥ・ベルツ
【撮影】マニュアル・ダコッセ
【衣装】クリストフ・ピドレ、フロランス・ショルテ
【編集】アン=ロール・ゲガン
【音楽】バンサン・カエイ
【出演([]内は役名)】

  • ローラン・リュカ[ミシェル]
  • ロラ・ドゥエニャス[グロリア]
  • エレーナ・ノゲラ[ソランジュ]
  • エディット・ル・メルディ[マルグリット]
  • アン=マリー・ループ[ガブリエラ]
  • ピリ・グロイン[イヴ]
  • ダビッド・ミュルジア[ペレ・ルイス]

【公開日(日本)】2017年7月1日
【上映時間】93分
【配給】 アンプラグド
【映倫区分】R15+
【IMDB】6.2/10.0  (およそ2,040人の評価)
【劇中で登場する映画】『アフリカの女王(1951)』

【あらすじ】

シングルマザーのグロリアは、出会い系サイトで知り合った男ミシェルに心を奪われる。実はミシェルは寂しい女性の性的欲求を満たして生計を立てる結婚詐欺師だったが、ミシェルの正体を知ってもグロリアの愛は冷めることなく、2人は兄妹と偽って一緒に結婚詐欺を繰り返すように。2人の歪んだ愛はやがて狂気へと変ぼうし、寂しい女性たちを次々と殺害していく。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレしているよ!)】

☆3.2/5.0

点数点けるのとか本当に難しい系の映画ですよね・・・。エロもグロもたっぷりで。

ただちびぞうはこの監督の映像表現が好きなので、結構スコアを上げがちになってしまいます。

元ネタになったレイモンド・フェルナンデスとマーサ・ベックのロンリー・ハート事件の映画はもう一つあって、タイトルはそのまま『ロンリー・ハート』主演はなんとジョン・トラボルタだというのでびっっっくりしました。

これは観ないと!!!

ちなみに事件の詳細などは「殺人博物館」さんの方で読めるので興味ある方は遊びに行ってみてください。どの部分が脚色かなども分かってなかなか興味深いです。

おおまかな流れ

グロリアが病院で死体を拭くシーンからスタート。

第1幕から第4幕までの章構成になっていて、タイトルに女性の名前がついています。

第1幕:グロリア

ミシェルとグロリアがネットのデートサイトで出会う所から恋に落ちるところまでが描かれる。
グロリアはミシェルが結婚詐欺師だという事をすぐに知る上に捨てられそうになるけども、彼と一緒に生きていきたいと愛を告白する。そして娘を友人に預け、二人で結婚詐欺師としての旅を始める。

第2幕:マルグリット

グロリアを妹と偽って、詐欺する相手の家に転がり込む二人。
他の女性とミシェルが体の関係を持つ事に激しい嫉妬を覚えたグロリアは、マルグリットに襲いかかり絞殺してしまう。
元々、病院で死体を綺麗にする仕事をしていたグロリアさん。ゴリゴリ切ってバラバラにて処理します。

第3幕:ガブリエラ

今度は宗教家の女を騙す。
ガブリエラは結構高齢でお世辞にも美しいとは言えない感じの女性なので、濡れ場のシーンは結構厳しい物があります(笑)

しかし今回も結局グロリアが激おこになってしまいガブリエラを撲殺して解体。パターン化してきてるのに避けようとしないところがなんともかんとも。やっぱり異常なんですよね。二人とも。

こんだけ面倒なグロリアを手放さない、というところに確かに二人にしかわからないような愛があったのかもしれません。

第4幕:ソランジュ

最後は牧場の美しき未亡人。可愛らしい娘のイブちゃんと暮らしています。
ここで大きく物語が動く。
グロリアの娘には興味なかったミシェルがイブちゃんと仲良くしていたり、ソランジュとイチャつくところをグロリアに見せないように薬を盛って眠らせたりして、明らかにソランジュとイブをグロリアから守ろうとするミシェルの姿が垣間見れる。真実の愛を見つけてしまったのか、な…?と思いきや。

結局はソランジュにミシェルの子どもを身ごもったと言われて二人の関係を知り発狂したグロリアに「斧でソランジュを殺せ!」と煽られて、ミシェルは彼女を殺してしまう。次にイブちゃんをも手にかけようとしたグロリアにミシェルが掴みかかり、イブちゃんだけは逃がすことに成功。

グロリアが自分の娘に電話して「もうすぐ戻るからね」と約束して、エンドロール。

ラスト、ミシェルの体を拭くグロリアの姿はオープニングと重なる演出になっています。

どうでもいい感想とまとめ

二人でデートで映画を観てケラケラ笑っていたのが印象的。こうしてみると普通のカップルなのにな・・・。

この映画だとただの結婚詐欺師を殺人鬼に仕立てたのは女の方・・・。
ですが、元ネタになったレイモンドの方も殺人の前科があったらしく、実際は二人が出会って最悪な化学変化を起こした結果そうなってしまったんだな・・・という感じですね。

この監督の、毒々しい色の使い方とか、狂気を感じる病的な映像表現がすごく好きなんです。

殺人鬼というだけではない二人の人生や彼らなりの愛を狂気混じりによく表現していたと思います。

ミュージカル映画でもないのに、第2幕で突然グロリアが歌い出す演出があったり、その曲がエンディングでも流れると…なんかもう…すごい…(言葉では表せない)となりますね。

オープニングとエンディングがリンクするところも好き。

それから、第4幕で薬を盛られたグロリアが目を覚ました後に”過去に殺した女たち”の幻覚を見るシーンがあるんですが、ここがもう不快度MAX!!!「なんでこんな映像を意図的に作れるんだろう」と監督の正気を疑いたくなりますが、好きです><

 

絶対に人には勧めませんが、こういったマニアックで人に隠れてこそこそ観る系の作品が好きなアンダーグラウンダーの皆さんはぜひ、手に取ってみてください。

ついでに同監督の『変態村』は今作より不快で不可解で難解なのでそちらも併せてどうぞ!!(結局すすめちゃう)

…ハネムーンキラーズとロンリー・ハートも観ないとだなー。

 

 


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黒人と白人の芸人コンビの一生。映画『ショコラ ~君がいて、僕がいる~』ネタバレ&感想

「俺たちはコインと同じ、表裏一体だ。二人で一つ」

こちらもちびぞう母チョイスの作品でレンタルで観たもの。

1800年代から1900年初頭にかけて人気だった「黒人と白人コンビのピエロ」を元にした実話系ドラマです。

『最強のふたり』で一躍名をはせたオマール・シーが黒人芸人ショコラ役で出演しています!

そして観終わってから知ったんですが相方のフティット役のジェームズ・ティエレは「喜劇王チャーリー・チャップリン」の実孫だそうで!はや~なるほど!流石の演技でございました。

こちら、史実のショコラについて書かれた本と映画の違いについて書かれている三角絞めさんのブログ記事がありましたのでご紹介しておきますね~(*’ω’*)

【映画情報】

【原題】Chocolat
【制作国】フランス
【監督】ロシュディ・ゼム
【原案】ジェラール・ノワリエル
【脚本】シリル・ジェリー、オリビエ・ゴルス、ロシュディ・ゼム
【製作】エリック・アルトメイヤー、ニコラ・アルトメイヤー
【撮影】トマ・レテリエ
【美術】ジェレミー・ディシュ・リノル
【衣装】パスカリーヌ・シャバンヌ
【編集】モニカ・コールマン
【音楽】ガブリエル・ヤーレ
【出演([]内は役名)】

  • オマール・シー[ショコラ(ラファエル・パディーヤ)]
  • ジェームズ・ティエレ[ジョルジュ・フティット]
  • クロチルド・エム[マリー・グリマルディ]
  • オリビエ・グルメ[ジョゼフ・オレール]
  • フレデリック・ピエロ[デルヴォー]
  • ノエミ・ルボフスキー[デルヴォーの妻]
  • アリス・ド・ランクザン[カミーユ]
  • オリビエ・ラブルダン[ジュミエ]

【公開日(日本)】2017年1月21日
【上映時間】119分
【配給】東北新社、STAR CHANNEL MOVIES
【映倫区分】PG12
【IMDB】7.1/10.0  (およそ4700人の評価)

【あらすじ】

1897年、フランス北部の小さなサーカスで出会い、コンビを組み人気を博した白人芸人フティットと黒人芸人ショコラ。パリの名門サーカスの専属となった2人は名声を手にするが、人種差別の世間の偏見がショコラの前に立ちはだかる。その現実から逃れるかのように、ショコラはギャンブルに溺れていく。彼の才能を信じる相方のフティットは、ショコラを支え続けていく。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレしているよ!)】

☆3.0/5.0

三角絞めさんのブログでは結構史実と違う!ということが書かれていたので、ここでは実話ベースのフィクションという形で映画としてどうだったのか?という感想をば。

お話はすごく単純!

フランス北部の小さなサーカス団「デルヴォー座」で「くろんぼの王、カナンガ」という人食い族の役を演じていたラファエル。

そして同じサーカスで落ち目のピエロ、フティットも座長に「時代は20世紀なんだ、もっとモダンな芸を見せろ」と言われ過去に例のない”初の黒人と白人コンビ芸”を思いつく。

フティットに誘われ、「フティット&ショコラ」としてコンビをスタートするラファエル。

二人は一躍人気者になり、パリの大きなサーカス団に引き抜かれる。

そこでも大成功し、人気と富を得る二人。

しかし黒人が成り上がるのは白人への侮辱、と取る当時の差別の風潮もあり、ショコラの酒や女やギャンブルに溺れる性格もあり、慢心が空回りして「尻を蹴られる黒人ではなく、白人に尊敬される黒人になりたい」と挑戦したシェイクスピアの劇で失敗したりと、色々あるうちにコンビ仲も悪くなり、

最後はフティットに殴られる場面で避け、フティットを殴り返して笑いを取る。そして「これでも客は笑うんだ」とショコラが言い捨てる。そして二人は解散。

晩年のラファエルは小さなサーカスの裏方をしていたが、重篤な結核になってしまっていて瀕死の状態。そこへ現れたフティットと死の間際に友情を確認して…終了。

どん底→挑戦→成功→慢心→空回り→すれ違い→転落→和解

こんな感じですね!伝記映画だとよくあるっちゃよくある構成です。

キャストの演技がイイ!

主演二人の演技がすごーく良いです!

フティットの本物のピエロかこの人は!と思うような動き…すごい。

それから、「フティット&ショコラ」として初めてお客さんの前に出た時、奇異な目を向けられ唖然として棒立ちになってしまうショコラ。戸惑い、差別の目に恐れ、自分はここに立てる人間じゃないのか?と迷うような、そんな悲しい場面でした…が。そこでフティットがショコラの尻を蹴り上げると、会場から少しずつ笑いが。

この場面、黒人を蹴ることで笑いが起きたんだなぁという複雑な目でみてしまうシーンではあるんですが、劇中のショコラの瞳は輝いて、本当に嬉しそうに笑っていたんです。

その瞬間、ちびぞうも彼が芸人としてしていることを笑って認めてあげないとという気持ちになりましたね。芸の内容に笑ったというよりかは、楽しそうに演技する二人の芸に微笑んでしまう…そんな感じで完璧に物語に入り込んでしまったというか。入り込まされてしまう演技でしたね!

ショコラの才能を殺した黒人差別

この映画、黒人だからショコラがだめになってしまったのか、というとそうではない。

序盤からショコラの女好きなところは描かれているし、それが原因となって捨てた女の母親に不法滞在を密告され、捕まって拷問を受けることになってしまうんですよね。ある意味そこの根元の部分に黒人かどうかは関係なかったというか。自業自得というか。

シェイクスピアの「オセロ」だって評価していた人もいたはずで、確かにブーイングは受けていましたが・・・ボロボロになって更に追い込まれることになったのは、彼が酒とギャンブルにのめり込むタイプの人だったから…借金もかさんでいましたし。ギャンブル好きなのに弱い、というのも最初のデルヴォー座にいた時から描かれていましたね。

なので、転落の根元の部分と言うのはラファエル(ショコラ)という才能に溢れつつも怠惰で欲に正直な人物である、というところが一番大きいんだと思います。

しかし、彼の心に闇を落としたのは間違いなく差別もあった。父親も白人に使える奴隷だったし、実際に見世物のようになっている黒人たちも目にするし、拷問も受けるし。

彼の芸は立派な芸であったのに「白人に蹴られる黒人だからこそ受けた」という部分だけを本人が深く信じ込んでしまった、というのが悲劇の始まり何ですよね。

なんというか、人柄と世相が合わさって不幸が起きたというか、そんな感じ。ある意味では差別が彼を殺した、とも言えるでしょう。

ラストシーンに感動する理由

さんざん、劇中でショコラは「尻を蹴られる黒人として笑われるのは嫌だ」と”ショコラ”である自分を嫌っていましたが、晩年のショコラの部屋を訪れたフティットの目に映るのは、壁一面に貼られた「フティット&ショコラ」のチラシやポスター、写真の数々。

きっとあの頃には、ショコラは自分が笑われていたのではなく、芸人として人々を笑わせていたんだという事に気付けていた。そして、当時の人気や自分の才能にもやっと素直に向き合えるようになっていたのかな、と。最後にフティットが、ショコラがメ描いたメモに描かれたパラパラ漫画を見るんですが、その内容も黒人芸人ショコラが椅子を投げられずっこけるという内容のものでしたしね。

ちびぞう的に一番ジーンと来たのは、そのパラパラ漫画を見て思わずフティットが吹き出して笑いだしてしまうところ。

覚えている限りでは、フティットはショコラの芸で笑う、という事をあんまりしていなかったんですよねー。というか、フティット自体もショコラに対して裏方として日陰の存在を演じていた部分もあって(多分お互いにお互いの引き立て役だと思っていた部分があったんではないかな)彼もずっと影を抱えていたんですよね。そんなフティットが、心の底から可笑しくて笑ってしまう。それは劇中で初めてのことのように思えました。

そして、ショコラが自分の才能(パラパラ漫画)で最後に笑わせたのが相方のフティットであった…というのも本当にずるい!演出です。誰よりも認めて欲しかった相方に、笑いの才能を認めてもらった瞬間が最後の瞬間になるという…。二人が和解するのに最高に憎い演出でした…。

まとめ

散文過ぎて申し訳ない!まとめられない!

お笑い芸人が好きな人であれば、コンビの芸人で目立つ方の芸人とそうでない方の芸人がいて、大体は目立たない方がネタを考えていたりとか、あるもんですよね。

例えばちびぞうの好きなバナナマンだったら設楽さんがネタ考えてるし(設楽さんの方が好きだけど)、おぎやはぎだったら…あの二人はどっちが目立つとかないか…。三四郎だったら…ヒェー小宮がネタ考えてる…。うーん。東京03で一番地味な豊本はネタ作りに参加してないって言ってたな…。あ!サンドウィッチマンはトミー(黒い方)がネタ考えてますね!

ちょっとあてはまる芸人さんがちびぞうの好きな人たちにはいないんでアレですけども(笑)

カリスマ性があり、努力がなくても人気者になれるタイプの人と、才能はあるけども地味で縁の下の力持ち的なタイプの人のコンビだと、お互いがこんな劣等感を感じながら過ごしていた李するのかな…というのが垣間見えて、面白いです。

黒人差別がテーマではありますが、そんなに重く歴史を考えなくても観れる、と思うのでお笑い芸人の一生を覗き見るような感覚でレンタルしてみてはどうでしょうかね!(という雑な終わり)

最後に、映画のラストでも流れた本物の「フティット&ショコラ」の映像を貼っておきたいと思います。彼らの芸を100年経っても観られる、本当にすごい時代です(何)

 

 


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冒険ファンタジーの金字塔!映画『ジュマンジ』ネタバレ&感想

死にたくなかったら、ゲームを続けるしかない。

『ジュマンジ』と言えばかーなり昔に一度観たような観てないような・・・で、いつかちゃんと観ないといけないなーと思いつつここまで来てしまったちびぞうですが、今年、『ジュマンジ/ウェルカムトゥジャングル』が公開されるということで、ようやく1を見返してみましたー!

ちなみに続編としては『ザスーラ』という映画がありましたが、今作と話が繋がっているわけではなく、同じ絵本を題材にしたお話で、精神的続編・・・?という謎の扱いのようです。

若かりし頃のロビン・ウィリアムズだけでなく、キルスティン・ダンストも見れますよ!!(*’ω’*)

【映画情報】

【原題】 Jumanji
【制作国】アメリカ
【監督】ジョー・ジョンストン
【脚本】ジョナサン・ヘンズリー、グレッグ・テイラー、ジム・ストレイン、クリス・バン・オールズバーグ
【原作】クリス・バン・オールズバーグ
【製作総指揮】テッド・フィールド、ラリー・J・フランコ、ロバート・W・コート
【製作】スコット・クルーフ、ウィリアム・ティートラー
【撮影】トーマス・アッカーマン
【美術】ジェームズ・ビッセル
【音楽】ジェームズ・ホーナー
【編集】ロバート・ダルバ
【特殊効果】インダストリアル・ライト・アンド・マジック
【出演([]内は役名)】

  • ロビン・ウィリアムズ[アラン・パリッシュ]
  • ジョナサン・ハイド[サム・パリッシュ/ヴァン・ペルト]
  • キルスティン・ダンスト[ジュディ]
  • ブラッドリー・ピアース[ピーター]
  • ボニー・ハント[サラ]
  • ベベ・ニューワース[ノラ]
  • デビッド・アラン・グリア[ベントレー]
  • パトリシア・クラークソン[キャロル・パリッシュ]
  • アダム・ハン=バード[若い頃のアラン]
  • ローラ・ベル・バンディ[若い頃のサラ]

【公開日(日本)】1996年3月20日
【上映時間】104分
【配給】コロンビア トライスター映画
【次作】『ザスーラ』
【IMDB】6.9/10.0  (およそ244000人の評価)

【あらすじ】

1869年、深夜の森で2人の少年が大きな木箱を地中深くに埋めた……。1969年、製靴工場を営むニューハンプシャーの名家パリッシュ家の12歳になる一人息子アラン(アダム・ハン=バード)は気の弱い少年で、厳格な父サム(ジョナサン・ハイド)にいつも叱られていた。ある日、彼は工事現場の土中から、大きな木箱を掘り出す。それは「ジュマンジ」と書かれたゲーム盤で、アランはガールフレンドのサラ(ローラ・ベル・バンディ)とプレイをする。ところが、このゲームは投げたダイスの目に応じた結果が、実際に起こるのだった。アランはサラの目前で、ゲーム盤の中のジャングルの世界へと吸い込まれて消えてしまった。さらに26年後、アラン一家が住んでいた屋敷に、伯母ノーラ(ベベ・ニューワース)に連れられた、ジュディ(キルスティン・ダンスト)とピーター(ブラッドリー・ヒアース)の幼い姉妹が住むことになった。彼らは屋根裏部屋で「ジュマンジ」を発見し、さっそくプレイしてみる。だか、吸血蚊、猿、そしてライオンが出現してしまった。そこへ、ピーターの出した目のおかげで26年ぶりに生還したアラン(ロビン・ウィリアムズ)も現れる。【引用元:映画.com

【感想】

☆2.7/5.0

ファミリー向け、コメディタッチのファンタジーアドベンチャー!という感じなんですが、ちょっとホラー要素の方が強い気がしましたねー。

同監督の映画は『ミクロキッズ』を観たことがありますが、すごく似た雰囲気があります。

クスクス笑える感じではなく、ワクワクして「次はどうなるんだろう!?主人公はどうなってしまうんだろう!?」というドキドキハラハラ、そしてちょっぴり怖さも含むイメージ。

今見るとCGもそんなに感動的な出来ではないんですが、当時の人からしたら、これは凄かったんだろうなぁ・・・。

ちびぞう的にハッとしたのは、最初に子ども達がジュマンジを地中に埋める場面から100年が経ち、主人公と思わしき男の子(アラン)が建設現場でジュマンジを再発見。ゲームを始めてしまう・・・という始まり。

このアランという男の子が主人公でジュマンジのゲームをしていくんだろうなー、と思って観ていると、ダイスが最初に導いたマスは「次に5か8が出るまでジャングルで待つ」というもの。するとアランがジュマンジに吸い込まれて消えてしまう!!!

画面に出る「26年後」の文字。

えっ!?

すっかり古びた屋敷に、新しい持ち主だという家族(姉弟)がやってくる・・・。

「えっ!?アランどうなったの!?」

という驚きと怖さ、はんぱなかったです。まさかの展開すぎた。

そして当然のように放置されていたジュマンジを見つける姉弟。ゲームを始めて5だったかな?を出したら、ゲームの中から大人になったアランが出てくる!まさか生き伸びてたなんて!!

ここの流れ、すごくワクワクするし大好きですね。26年もジャングルで過ごしていた男が現実に戻ってくる、というコミカルさもありました。

それと、この映画はジュマンジというゲームをクリアする、という部分だけではなく、クリアした後、ゲームを始めた日に戻れる、という設定があって、おじさんになったアランもゲームクリア後に当時の自分の家に帰ることが出来るんです。

そこで、父親の不幸を回避するために行動したりと、タイムトラベラー映画の要素もあって、そこも面白い。序盤に出てきたアランの私生活のシーンも重要な伏線になっていたりして。

いやーこれは名作ですね。

出来れば公開当時に、映画館で観たかったなぁ・・・。

新作の『ジュマンジ/ウェルカムトゥジャングル』も楽しみ!すごろくゲームではなく、テレビゲームとなったジュマンジがどんな大冒険を見せてくれるのか、非常に楽しみです!

 

 


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画像引用元:映画.com/IMDB

映画作りを禁止された監督の『人生タクシー』ネタバレ&感想

”上映可能かどうかはイスラム文化指導賞省の判断による
願い虚しく本作に上映許可は出なかった
本作がここにあるのは――支援者のおかげである”

配給会社さま、この映画を日本に届けてくれてありがとう。

ちびぞうが敬愛する映画監督の中に小津安二郎監督がいて、その小津監督の影響を受けたイランのアッバス・キアロスタミ監督がいて、彼の作品も大好きで。

そして2016年に亡くなってしまったキアロスタミ監督の愛弟子であったという、今作の監督ジャファール・パナヒさん。彼の存在は今作で初めて知りましたが、なんというか・・・胸が苦しくなる作品でした。

というのも、規制が厳しいイランで反政府的な映画を撮ったとして捕まった事があるパナヒ監督は、以降20年間、映画を撮る事を国から禁じられてしまっているのです。

保釈には映画人からの訴えも多くあったようで、こんな記事もありました。

今作は、映画作りを禁止された監督がタクシー運転手に扮し、お客さんである街中の人々を隠しカメラで撮影する・・・という体の(おそらく)モキュメンタリー映画となっています。

【映画情報】

【原題】Taxi
【制作国】イラン
【監督/脚本】ジャファール・パナヒ
【出演([]内は役名)】

  • ジャファール・パナヒ[タクシー運転手]

【公開日(日本)】2017年4月15日
【上映時間】82分
【配給】シンカ
【映倫区分】G
【IMDB】7.4/10.0  (およそ10,300人の評価)

【あらすじ】

ダッシュボードに置かれたカメラには、強盗と教師、海賊版レンタルビデオ業者、交通事故にあった夫婦、映画監督志望の学生、政府から停職処分を受けた弁護士など、個性豊かな乗客たちの悲喜こもごもが映し出され、彼らの人生を通してイラン社会の核心へ迫っていく。【引用元:映画.com

【感想】

☆3.5/5.0

正直、これを映画として普通に鑑賞するというのは難しい・・・と思います。

ちびぞうはイランの現状も監督の置かれた状況も何も知らずに観たので、この映画がどれほどの危険を冒して撮られた作品なのかという事を本当の意味で理解していないと思うから。


それでも感想は書かねばならぬ!(シヴァガミ風)

実際に勝手にお客さんを撮影しているのか、お客さんという体の役者と会話をしているのかちょっと分からない部分もあるんですが(多分完成度的に後者、つまりはモキュメンタリー)、イランのテヘランで暮らす人々の生活・価値観・死生観など垣間見ることができる貴重な作品だと思います。

最初に乗ってきた男が「タイヤ泥棒より軽い暴力沙汰の事件で死刑になった人」の話をしていて、タイヤ泥棒も絞首刑にすべきだ、と言ったのに対し乗り合わせた女性教師が「盗人にも事情があるかもしれない、犯罪は(周囲の環境も影響して)作られる、問題の根源を知るのが必要」と反論するシーンでも、イスラム法の怖さがチラ見せされていました。

”いつまでも問題が解決しないとしたら、法の適用を間違っている”だそうですよ。

 

映画業界への縛りの厳しさは、海賊版DVDを売る店員の「こうでもしないと外国映画を観られないんです・・・」という台詞や、学校で映画を撮る課題を与えられた監督の姪っ子が語る撮影のルール「女性はスカーフを着用し、男女の触れ合いは無し。善人の男性にはネクタイ(白人社会の象徴)を付けず、イラン人の名前ではなく聖人の名前を使うこと、俗悪なリアリズムに触れない事」にも現れていて切なかった。

監督が「僕の友人はイラン名でネクタイをしているし、善人か悪人かどっちなんだ?」と聞くと姪っ子が「これは映画の中のルールだもの」と言い、「彼を映画に出演させるにはどうしたらいい?」という問いに「(彼の)全てを変える!」と答えていたやりとりが非常に印象的。

(日本は本当に、色んな国の色んな作品を自分で選んで観れる、作品として撮影し発表も出来る、素晴らしい国だ)

この監督の姪っ子という存在が、巧みでしたね。
彼女は映画の課題のためにテヘランの街並みをビデオカメラで撮影しているんですが、その時偶然、結婚式を終えて車に乗り込む新郎が落としたお金をゴミ拾いの男の子がネコババする瞬間をカメラに収める。そしてその男の子を呼び寄せて咎めるんです。お金を返すところを撮影したいと、返してきてと説得する女の子とゴミ拾いの男の子の

「人の為に自分の欲を捨てるところが見たいの」
「ヒーローになるよりお父さんにお金を渡したい」

というやり取りも切なくて、現実に目を向けず自分の信じる正論や理屈ばかりに目を向けている女の子が小さな政府を表しているようでした。

最後に乗車したバラを持った女性とのやりとりは「ようやく釈放されても、外の世界は巨大な独房よ」という台詞が印象的。しかしここの場面はちょっとさすがにイラン情勢の背景を知っておかないと難しい、です。

そして、ダッシュボードに一輪のバラを残して車から去っていく監督と姪っ子の後姿を映すラストシーン。ここの長回しはアッバス・キアロスタミ監督『オリーブの林をぬけて』のラストを思い出す演出でグッと来ました。

この一輪のバラは映画にささげられたものだろう、と解釈している方がいましたが、ちびぞうは当時ガンを患っていたキアロスタミ監督に捧げたバラでもあるのかなぁと感じましたね。

ラストの長回しの中でこのタクシーも強盗に合うというオチも良かった。
冒頭に書いた一文がクレジットの前に出て来て映画が終わるんですが、本当に臓腑にドスンとくる重みのある文でした。

 

この監督が本当に好きな物を好きなように撮った映画が、いつか観れたらいいなぁ。

余談。

そういえば、ビデオ屋の店員が海賊版DVDを見せながら「貴重なクロサワ映画もありますよ」と言っていてビックリしたんですけど、やっぱり黒澤監督は凄いんだなぁ・・・世界に名を轟かせている。(しかしそこは小津監督じゃないのねという静かなツッコミ)

 

 


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画像引用元:映画.com

超絶怒濤のお下品アニメ映画『ソーセージパーティ』ネタバレ&感想

「食われてタマるか!」 運命に逆う彼らの闘いがはじまる!

R15+!

なんとなくしょーもない!という前情報だけで鑑賞!アニメ映画だったとは!

とんでもなくお下品でおバカな内容に対してエドワード・ノートンやジェームズ・フランコ、サルマ・ハエックとキャスト陣がもんのすごい豪華!(笑)更にちびぞう一押しの三枚目実力派俳優、ジョナ・ヒルも出演しています!

いやぁ、これは1人で観て正解でした・・・。

子どもは観ちゃダメ!な公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】 Sausage Party
【制作国】アメリカ
【監督】コンラッド・バーノン、グレッグ・ティアナン
【脚本】カイル・ハンター、アリエル・シェイファー、セス・ローゲン、エバン・ゴールドバーグ
【原案】セス・ローゲン、エバン・ゴールドバーグ、ジョナ・ヒル
【製作】ミーガン・エリソン、セス・ローゲン、エバン・ゴールドバーグ、コンラッド・バーノン
【製作総指揮】ジョナ・ヒル、ジェームズ・ウィーバー、アリエル・シェイファー、カイル・ハンター、デビッド・ディステンフェルド
【編集】ケビン・パブロビッチ
【音楽】アラン・メンケン、クリストファー・レナーツ
【音楽監修】ゲイブ・ヒルファー
【声の出演([]内は役名)】

  • セス・ローゲン[フランク(ソーセージ)]
  • クリステン・ウィグ[ブレンダ(バン)]
  • ジョナ・ヒル[カール(ソーセージ)]
  • ビル・ヘイダー[火酒/テキーラ]
  • マイケル・セラ[バリー(ソーセージ)]
  • エドワード・ノートン[サミー(ベーグル)]
  • サルマ・ハエック[テレサ]
  • ニック・クロール[ビデ]
  • デビッド・クラムホルツ[ラバッシュ]
  • ポール・ラッド[ダレン(スーパーの店員)]
  • グレッグ・ティアナン[ポテト]
  • コンラッド・バーノン[トイレットペーパー]
  • ジェームズ・フランコ[麻薬中毒者]
  • ダニー・マクブライド[ハニー・マスタード]
  • クレイグ・ロビンソン[ミスター・グリッツ]
  • サルマ・ハエック[テレサ・デル・タコ]
  • アンダース・ホルム[トロイ(ソーセージ)]

【公開日(日本)】2016年11月4日
【上映時間】89分
【配給】ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント
【映倫区分】R15+
【IMDB】/10.0  (およそ人の評価)

【あらすじ】

郊外のスーパーマーケットで、お客に選ばれ、買われることを夢見て毎日陳列されている食材たち。ソーセージのフランクは、恋人であるパンのブレンダと結ばれ、ホットドッグになる運命が待っていると信じていた。2人揃ってカートに入れられ、ついに夢が叶う時が来たと喜ぶ2人だったが、カートにアクシデントが発生し、スーパーマーケットに取り残されてしまう。絶望する2人だったが、食材としていずれ人間たちに食べられてしまう運命にあったことを知り、アクシデントのおかげで命拾いしていたことに気付いたフランクとブレンダ。やがて食材たちは、人間への反撃を始める。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレしてるよ!)】

☆2.3/5.0

アニメとしての出来はさすが、アニメ映画のシュレックなんかを作っていた本家のプロだけにハイクオリティ!(逆に何でこんな映画を・・・)

しかし・・・完全に好みの問題だと思いますが・・・。ちびぞうはこういう「下ネタで笑う!」みたいな映画であんまり笑えないんですよねぇ・・・。結構古めな映画だと『メリーに首ったけ』とかありましたが、それもあんまり好みじゃなかったもんなぁ。

開始直後からやたらと「ファック!」と繰り返していてとにかく登場人物たちの口が悪いところは、可愛らしいアニメーションと似つかわしくなくて斬新でしたね。よっぽどエグい内容を想像していたのか、ラストのらんこうしーん(あえて平仮名)までは結構退屈でした。

あ、一か所だけ笑いました!天才キャラのガムがスティーブ・ホーキンス博士をまるまるオマージュしていたところ(笑)

ほんっとうに、いい大人たちが徹夜明けのテンションでバカをやっちゃったーって感じがして笑えました(笑)

社会の縮図がある

食材たちに様々な人種をあてはめて現実の問題を浮き彫りにする・・・というパロディなやり方は結構深い物を感じさせましたねー!

スーパーの外の世界を天国だと信じていたけども、実際は地獄だった、みたいなのを見せるやり方(キッチンでの虐殺シーンは本当におそろしい)も良かったし、売られていく食材たちが悲鳴を上げている状況をなんとかしたくて、「外は天国!」という歌を作った・・・という過去の裏話も面白かったですね。歴史は人間が意図して作っている感がある、というか。深い。

・・・さすがにこれでアカデミー賞を狙うのは厳しいですが、ただのおバカ映画で済まされない感じになっているのは、こういったパロディ要素も徹底しているからなんでしょうね(笑)

まとめ

89分というB級ホラーにありがちな短さなのにやたらと長く感じた!!!!

ちびぞう的に、事前にもっとヤバい感じを想像していたせいかもしれません(笑)

しかしラストの”みんなでくんずほぐれず”なシーンは目が覚めるほど突き抜けているので、退屈に思う人もそこまでは頑張って観て!!

 

 

 


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トム・クルーズがヒーロー化!?映画『ザ・マミー』ネタバレ&感想

そこには“邪悪が眠る”

トム・クルーズ主演の冒険アドベンチャー。原作は1932年の『ミイラ再生』
同映画のリメイクは1959年の『ミイラの幽霊』『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』に続いて三回目。ちびぞうはそのいずれも未鑑賞。

インディ・ジョーンズ的なワクワクドキドキの謎解きアドベンチャーが観られるかもしれないというわずかな期待を込めてレンタルしてみました。

ちなみに、敵の王女役をしているのは『キングスマン』一作目で美麗なラスボス・ガゼルさんを演じていたソフィア・ブテラ!今作でもうっつくしぃーーーーー!!!!

公式サイトはこちら

【映画情報】

【原題】The Mummy
【制作国】アメリカ
【監督】アレックス・カーツマン
【製作】アレックス・カーツマン、クリス・モーガン、ショーン・ダニエル、サラ・ブラッドショー
【製作総指揮】ジェブ・ブロディ、ロベルト・オーチー
【原案】ジョン・スパイツ、アレックス・カーツマン、ジェニー・ルメット
【脚本】デビッド・コープ、クリストファー・マッカリー、ディラン・カスマン
【撮影】ベン・セレシン
【美術】ドミニク・ワトキンス、ジョン・ハットマン
【衣装】ベニー・ローズ
【編集】ポール・ハーシュ、ジーナ・ハーシュ、アンドリュー・モンドシェイン
【音楽】ブライアン・タイラー
【出演([]内は役名)】

  • トム・クルーズ[ニック・モートン]
  • ソフィア・ブテラ[アマネット]
  • アナベル・ウォーリス[ジェニー・ハルジー]
  • ジェイク・ジョンソン[クリス・ヴェイル]
  • コートニー・B・バンス[グリーンウェイ大佐]
  • マーワン・ケンザリ[マリク]
  • ラッセル・クロウ[ヘンリー・ジキル]

【公開日(日本)】2017年7月28日
【上映時間】110分
【配給】東宝東和
【映倫区分】G
【IMDB】5.5/10.0  (およそ118,100人の評価)

【あらすじ】

古代エジプトの王女アマネットは次期女王になる約束を裏切られた怒りから闇に堕ち、生きたまま石棺に封印されてしまう。それから2000年後、中東の戦闘地帯で石棺が発見される。発掘に立ち会った米軍関係者ニックは、考古学者のジェニーらとともに輸送機で石棺をイギリスに運ぼうとするが、その途中でトラブルが発生。ジェニーは脱出したものの、ニックを乗せた輸送機はロンドン郊外に墜落し、石棺が行方不明になってしまう。【引用元:映画.com

【感想】

☆1.5/5.0

こ、これはひどい・・・。

謎解き・冒険要素ぜんぜんない

失われた文明の、隠された墓所を見つけるまでにこう・・・地図を見て推理したり・・・見つけたはいいけどどうやったら中に入れるのか?と推理したり・・・中に入ったら人を寄せ付けないように張り巡らせた殺人罠や仕掛けを必死でかいくぐったり・・・苦労の末、見つけた貴重な墓所でうっかり(ここのうっかりは序盤の苦労があってこそと思う)人類史上最悪の悪魔を蘇らせてしまったり・・・

そういう要素、全くないですよ!!!!!!

まず、地図はあるものの見つけてはいけない墓所を発見するのはミサイルによる爆発だったりして

偶然にも大穴が開いてるじゃん!!!!!

という感じで非常にサクッと見つけます。

そしてそのまま中に入って特に罠なんかもなく、うっかり王女を蘇らせます。ここもサクッと。たくさんの蜘蛛が襲ってきますが別に毒があるわけでもなし

私が観たかった冒険アドベンチャーなんかどこにもないよ!!!!

???な展開

そして失われた王女に何故か気に入られたトム・クルーズ。こいつを邪悪の神・セトを蘇らせるための媒体にいよう!と思い立つ王女。いや、なぜ?イケメンだから?イケメンだからってことでいいですか??

序盤で死んでしまったトムさんの相棒も幽霊?思念体?まるで死んだジェダイ・マスターのように平気で出てきます。正直「こいつなんなの?」感がすごい。
設定が唐突でまるで現実味がない。いや、現実味がないのは冒険ファンタジーだしそうなんだけど・・・ルールがよくわかんないまま登場されても置いてけぼりになるんですよ・・・。

トム・クルーズが王女に気に入られてぼっこぼこにされてても何故か簡単には死なない、というのも不自然だし「いや、生身の人間が敵うわけなくない?」感が拭えない。

と、思ったらラストでトムさん自らセトさんを体内に取り込み、復活の儀を行う!!!いや、なんで?ピンチだから何でもいいからやってみようって発想ですか?何やってんの!!!セトさん復活しちゃうよ!!!!

と、思ったらトムさんなんとセトを取り込み

スーパーヒーローばりの超人能力を手に入れふっかぁあああつ!!!アマネット王女も軽々倒しちゃう!!

え、えぇー?なんでですか?なんでそうなるんですか?トム・クルーズだからですか?トム・クルーズだからってことでいいですか?

いやもう、全体的に「???」ですね。

ヒーローが流行ってるからトムも「俺もああいうのやりたいな」ってなっただけに違いないとちびぞうは思ってます。

ラッセル・クロウはなんだったのか

ジキルとハイドを彷彿とさせるジキル博士。というか、名前も二重人格設定もそのまんまジキルとハイドなジキル博士。彼は一体なんだったのか?

分かりません(笑)

正直、彼がハイド化する辺りはもうこの映画に対する興味が非常に薄れていてあまり覚えていないという・・・・・。

彼はこの物語に必要あったのか?いや、ない。

まとめ

一つしかないパラシュートを女性に譲ったトム・クルーズ。

その女性に「一つしかないパラシュートを譲ってくれた」と感謝され「二つあると思ったんだ」と答えるシーンでクスッとしましたが、面白いのはここだけでした。

予告編でそのシーンを観てクスッとしたんですが、まさか予告編の面白さと本編の面白さが大して変わらないという・・・かなしい。

ぶっちゃけ落ちていく飛行機から助かるというのも、トム・クルーズだからですかね?

 

 

あ、ソフィア・ブテラは美しかったですよ!

 


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画像引用元:映画.com

尊厳死を扱かった問題作。映画『世界一キライなあなたへ』ネタバレ&感想

愛するひとが、半年後に永遠の旅立ちを選ぼうとしていたら――

賛否両論の問題作!映画仲間に激押しされてた事もあって観てみましたー。
DVDでの鑑賞、公式サイトはこちら

ロマンチックコメディなラブストーリーですが、取り扱っているテーマの重さから批判も多くあるようです。

ちびぞうはどちらかといえば否定(?)派!なので感想を読む場合はご注意ください!

【映画情報】

【原題】 Me Before You
【制作国】アメリカ
【監督】テア・シェアイック
【脚本/原作】ジョジョ・モイーズ『ミー・ビフォア・ユー 君と選んだ明日』
【製作】カレン・ローゼンフェルト、アリソン・オーウェン
【製作総指揮】スー・ベイドン=パウエル
【撮影】レミ・アデファラシン
【美術】アンドリュー・マッカルパイン
【衣装】ジル・テイラー
【編集】ジョン・ウィルソン
【音楽】クレイグ・アームストロング
【出演([]内は役名)】

  • エミリア・クラーク[ルイーザ・クラーク(ルー)]
  • サム・フランクリン[ウィル・トレイナー]
  • ジャネット・マクティア[カミーラ・トレイナー]
  • チャールズ・ダンス[スティーブン・トレイナー]
  • ブレンダン・コイル[バーナード・クラーク]
  • ジェナ・コールマン[カトリーナ・クラーク(トリーナ)]
  • マシュー・ルイス[パトリック]
  • スティーブン・ピーコック[ネイサン]
  • サマンサ・スパイロ[ジョージ・クラーク]
  • バネッサ・カービー[アリシア]

【公開日(日本)】2016年10月1日
【上映時間】110分
【配給】ワーナー・ブラザース
【IMDB】7.4/10.0  (およそ135,000人の評価)

【あらすじ】

性格は前向きなだが、夢にチャレンジすることに躊躇し、仕事を転々としながら、なんとなく毎日を過ごしているルー。彼女の働いていたカフェが閉店してしまい、職を失ったルーは半年限定で介護の仕事に就く。ルーが担当することになったのは、快活でスポーツ好きだったが、バイクの事故で車椅子生活を送ることとなった青年実業家のウィルだった。当初、ウィルはルーに冷たく当たるが、ルーの明るさがウィルの心を溶かし、やがて2人は互いに最愛の存在となっていく。【引用元:映画.com

【感想】

☆2.4/5.0

うーん。どうなんでしょうこれは。

事故で車いす生活になったイケメンと恋に落ちたら、彼は生に絶望しており安楽死を心に決めていた・・・という話なのですが。

全体的に思ったのは

金があればなんでもできますよねぇ

という部分。いやほんと身もふたもないんですけども、ヒロインと距離を縮めるまでの流れの中で「金がなかったら出来てないじゃん」と思えるものが結構多い。

尊厳死にしても、スイスで安楽死をするのには90万近い費用がかかる場合もあるそうです。

死ぬのにも金がいるんだよ・・・

という。あまりにも現実味がない話ですよこれは。

更に、すでに何年も付き合っていたヒロインの彼氏が相当KYに描かれている部分。
「車いすのイケメンの方がいいじゃん!」と思わせるための当て馬感がものすごい。でも実際、そんな何年も付き合ってて急にそんな微妙に思い始めるものかな・・・と。ご都合過ぎる脚本です。

ご都合過ぎると言えば、主人公の男!!!

死ぬと決めてるのに恋愛するなんてどういうつもりなんですか。

いやぁもう自己中の権化かよと。恋に落ちるのは勝手だけど、彼女のその後の事を思えば絶対に距離は詰めない方がいいに決まってます。彼が彼女を想うがゆえに生きようと決めるならまだしも、結局は意思を変えられない。だとすれば、彼女は一人で悲しんで背負っていくだけ。

この恋愛に意味なんかあったの?

という疑問すら浮かんできます。
もう少し、男性側が恋してしまうことに対する危機感を見せてくれたり、死を選ぶことに対する迷いを見せてくれたなら、彼女の存在も意味がないわけじゃないんだなと思いますが・・・。

やっぱり、愛すなら一緒に生きなきゃ。

死ぬなら周りを巻き込むべきではないですよね。

ここらへんは、各自の死生観というか、価値観に委ねられる部分があると思うので一概に「だからつまらない映画だ」とか決められないとは思いますが。

ちびぞう的にはご都合主義満載のお涙ムービーに安楽死テーマをもてあそばれたような印象でしたね。

良かった点!

個人的に良かったなーと思ったのは、ヒロインの衣装!

ちょいダサな奇抜ファッションが逆にかわいいです!!

それから、彼女が蜂柄のタイツの話をしたらそれを覚えていて誕生日にプレゼントするというロマンチストぶりが良かったですね・・・あれは普通に嬉しいと思う。

そんなところですね!

ヒロインの女の子は個性的で明るく、同性が見ても好感を持てるキャラで魅力的でした(*’ω’*)

 

 


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ファン落胆?『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ネタバレ&感想

「私の中に眠っていた何かがついに目覚めた・・・とても怖い」

映画仲間に「今までとは違うスターウォーズが観れるよ」と言われワクワクしつつ劇場へ。

年末にスターウォーズを観る、というのが年の瀬の風物詩?になりそうな近年ですね~(笑)

change.orgさんでファンたちが「今作をシリーズから外して新たに8を作り直してくれ」という署名を始め、2万人を超える人たちが署名している・・・という話も聞きましたが、一部ファンの間では落胆した人も多かったようです。

パンフは通常版1,000円、特別版1,200円という事で特別版を購入。

レイが一人で堂々と表紙を飾っています!でも通常版の方のデザインの方が良かったななんて言えない

通常版にはないコンセプトアートのページと、キャリー・フィッシャー(レイア姫)の追悼ページが追加されています!全88Pという、もはやパンフの域を超えてる分厚さ(笑)

丁寧なあらすじがアートワークに合わせて読めます。

【映画情報】

【原題】 Star Wars: The Last Jedi
【制作国】アメリカ
【監督/脚本】ライアン・ジョンソン
【キャラクター原案】ジョージ・ルーカス
【製作】キャスリーン・ケネディ,P.G.A、ラム・バーグマン,P.G.A
【製作総指揮】J.J.エイブラムス、トム・カーノウスキー、ジェイソン・マクガトリン
【撮影監督】スティーヴ・イェドリン,ASC
【プロダクション・デザイン】リック・ハインリクス
【編集】ボブ・ダクセイ
【衣装】マイケル・カブラン
【視覚効果&アニメーション】インダストリアル・ライト&マジック
【音楽】ジョン・ウィリアムズ
【出演([]内は役名)】

  • マーク・ハミル[ルーク・スカイウォーカー]
  • キャリー・フィッシャー[レイア・オーガナ]
  • アダム・ドライバー[カイロ・レン]
  • デイジー・リドリー[レイ]
  • ジョン・ボイエガ[フィン]
  • オスカー・アイザック[ポー・ダメロン]
  • アンディ・サーキス[スノーク最高指導者]
  • ドーナル・グリーソン[ハックス将軍]
  • アンソニー・ダニエルズ[C-3PO]
  • グウェンドリン・クリスティ[キャプテン・ファズマ]
  • ケリー・マリー・トラン[ローズ・ティコ]
  • ローラ・ダーン[ホルド提督]
  • ベニチオ・デル・トロ[DJ]
  • ルピタ・ニョンゴ[マズ・カナタ]

【公開日(日本)】2017年12月15日
【上映時間】152分
【配給】 ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
【映倫区分】G
【前作】新三部作の序章!映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』感想
【次作】スターウォーズ9(仮)
【IMDB】/10.0  (およそ人の評価)

【あらすじ】

スターウォーズ/フォースの覚醒の直後から始まる。伝説のジェダイ・ルークの元で自分の内なる力の正体を掴もうとするレイ。そんな彼女とジェダイそのものを「あってはならない」と否定するルーク。と同時に、レイア・オーガナ率いる反乱軍はファースト・オーダーの容赦ない攻撃によって徐々にその数を減らされようとしていた・・・。

【感想(ネタバレ注意です!)】

☆3.0/5.0

いつも引用させて頂いている「映画.com」さんにもあらすじがなく、その場合Yahoo!映画さんを経由してシネマトゥデイさんのあらすじを引用させて貰ってるんですがそこも「諸事情によりストーリーを記載しておりません」の文字・・・。なぜ!

自分でまとめようと思いましたがあまりの情報量の多さに、大したあらすじが書けませんでした・・・。まとめる力欲しい(;ω;)

いくつかある問題を列挙

楽しいと言えば楽しい、娯楽映画と言えば確かに楽しい。
だけど観終わったあとのこの違和感はなに・・・という事で、スタウォは7から好きになったにわかファンちびぞうが個人的に思った事を並べてみます。

とにかく長い問題

なんと152分もあるんですねー!!
長くても引き込めれていれば長さを感じさせない、というのが面白い映画というもの。逆に短くてもつまらなかったらやたらと長く感じてしまいます。

今作については、「長いなぁ長いなぁ」と思っていたら「実際すごく長かった」という(笑)
『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』を観ていた時の感覚に似ています(笑)

続きものということは、キリが良くなくても映画が終わる可能性がある。なので、「そろそろ終わりかな?あれ、まだ終わらない・・・そろそろ終わりかな?あれ、まd」と繰り返していました。

ポーが暴走したり、紫の人が裏がありそうに描かれていたり、何の意味があったんでしょう?最初からポーに説明していれば、前半部分だいぶ削ることが出来たじゃないですか・・・。

宇宙でなぜ平気なのか?問題

ローズの姉妹?が序盤でリモコンと格闘するシーン。あれ、船のドア開きっぱなしでしたよね?宇宙・・・大丈夫なの??という疑問。

後半のレイア姫が宇宙に投げ出されるシーンとかも、違和感がすごかったです。

スターウォーズの世界では、大丈夫・・・ってことなの?

スノークさんってなんだったの問題

スタウォの新章になりどこからともなく表れて、全くレンの心を読むことなく真っ二つにされてしまったスノークさん。あっけない退場です。

味方のトップがルークなら、敵のトップはスノークさん・・・のはず。パワーバランスおかしいですよね。もっと強くないとおかしいですよね。

様々なレビューを読んでて見かけた「スノークさんハックス将軍の精神を乗っ取ってる説」を推したいですね。じゃないとあっけなさすぎて!

大事な時にその場に来ない問題

ルークさんのカイロ・レンとの一騎打ちシーン。

えぇーー!来てないのかよ!遠隔操作かよ!そしてそれに気付かないレンちゃん!

正直、その場にいないと知った時に爆笑してしまいました。伝説なのになんだか卑怯!

どうせお亡くなりになるんだったら、別に弟子と本気で戦ってから散っていったっていいじゃないですか。言えることは直接伝えればいいし。

というか、ジェダイの方々は死んでからも霊体として表れて、会話も出来る存在なんだし

「生身で戦う」

という事にもう少し重きを置いてもいいのでは・・・。

フィンとレイの微妙な関係はつまり人種差別?問題

一番違和感があったのは、レイとフィンの関係。

  • チューイにレイの気持ちを代わりに言わせる演出
  • 謎のアジア人女性の登場
  • キスシーンの有無

レイの気持ちをハッキリ言わせないのは、ただ単に観客を焦らしているだけなのか、それとも人種的な問題で二人はくっつけられないから誤魔化しているのか、どっちなの!!

最後にレイとフィンがようやく再会した場面でも、二人はハグしかしてなかったですよね。しかも、ローズが急に横から出てきてフィンに「愛してる」とキスをする!

フィンが黒人だから??アジア人女性をあてがうの???

前作からの流れでフィンとレイが恋愛的にくっつかないのは不自然な感じがするんですよね。

ディズニーがバックにいるから、近代的な人種の多様性を重視してメインキャラに様々な人種を登場させるっていうのはすごくわかります。実写版『美女と野獣』でも人種の多様性をかなり意識していたようでしたし。しかしそれに反して、「ルフゥのゲイシーン」をカットしたり、何かとしがらみも多そうなディズニー。

中国人への媚びなのか、人種差別問題の根深さに配慮したのか、あまり自然な脚本ではない・・・そんな違和感を終始感じていました。

エマ・ワトソン主演!映画『美女と野獣』実写版のネタバレ&感想

良かったところ

ツッコミばかりもアレなので、良かった点も。

  • ヨーダさん登場で大事な書物を燃やしてしまうところ

「古い書物なんかより大事なものがあるだろ」と言わんばかりのヨーダさん良かった。

  • フィンが元ストームトルーパーとして決着をつけていたところ

キャプテン・ファズマと対決をして、元ストームトルーパーとしての自分としっかりと決別した!という演出が良かったですねー。ちゃんと、脱走兵としてのけじめをつけた感じがしてよかったです。

  • お決まりの展開を次々と裏切っていく!

うわーーーーーピンチ!!というところで仲間が助けに来て九死に一生!みたいなことがあんまりない。この流れならこうなるだろう、みたいなありがちな展開をどんどん裏切って、反乱軍が次々と追い詰められていくところが、レイの覚醒に繋がってカタルシスをもたらしていたと思います。

  • ラストの塩の地面での戦闘シーンの美しさ

↑これです。真っ白な雪原の下は塩。踏んだりすると赤い塩が見えるところがすっごくお洒落でした。

カイロ・レンちゃんが可愛すぎる

相変わらずの癇癪持ちで、才能は人一倍あって、やりたい放題だけど色んな人に振り回されまくっている不憫なレンちゃんが本当にもう愛しくて愛しくて(笑)

レイに一緒に来てくれ、頼む。というシーンなんか彼の孤独さがすごく伝わって来て涙が・・・(*;ω;*)

正直、前作の感想でもベタ褒めしていましたが、

新三部作の序章!映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』感想

今作、更に魅力が増しています!!!!

レイとの共闘シーンなんかも最高にアツいです。あっけなく正義に還るようなことはせず、ぜひとも自分を貫いていって欲しいですね!!!

レンちゃんファンなら得しかしない!!!!ぜひ劇場で彼の成長を見守ってきてください!!!!

 

 


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新三部作の序章!映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』感想

「チューイ、我が家だ」

スターウォーズ、新三部作の一作目。シリーズ通すと7作目ですね。
公開当時に映画館で鑑賞。

2017年12月、8作目の『最後のジェダイ』が公開されたのでそのおさらいで何回か見返しました。

ちびぞうは元々、「7が面白い!」という噂を聞いて慌てて過去作を観たという感じで特別スターウォーズファンだったというわけではなかったんですが・・・

ここから好きになってしまいましたねー!(笑)

ちなみにパンフは通常版を購入。

もんのすごい分厚い!パンフというか雑誌レベル。
通常版でも72Pという圧巻のページ量。それだけにお値段も税抜き926円とリッチ!な感じですね~。

過去作の総おさらいのページ、武器の紹介ページ、コンセプトアートのページと内容もとっても充実しています!

【映画情報】

【原題】 Star Wars: The Force Awakens
【制作国】アメリカ
【監督】J.J.エイブラムス
【脚本】ローレンス・カスダン、J.J.エイブラムス
【製作】キャスリーン・ケネディ、ブライアン・バーク、J.J.エイブラムス
【撮影監督】ダン・ミンデル
【プロダクション・デザイン】リック・カーター、ダレン・ギルフォード
【編集】メアリー・ジョー・マーキー、メリアン・ブランドン
【衣装】マイケル・カブラン
【音楽】ジョン・ウィリアムズ
【出演([]内は役名)】

  • デイジー・リドリー[レイ]
  • ジョン・ボイエガ[フィン]
  • オスカー・アイザック[ポー・ダメロン]
  • アダム・ドライバー[カイロ・レン]
  • ドーナル・グリーソン[ハックス将軍]
  • グウェンドリン・クリスティー[キャプテン・ファズマ]
  • ハリソン・フォード[ハン・ソロ]
  • キャリー・フィッシャー[レイア・オーガナ]
  • アンソニー・ダニエルズ[C-3PO]
  • ピーター・メイヒュー[チューバッカ]
  • ルピタ・ニョンゴ[マズ・カナタ]
  • マーク・ハミル[ルーク・スカイウォーカー]
  • アンディ・サーキス[最高指導者スノーク]
  • マックス・フォン・シドー[ロア・サン・テッカ]

【公開日(日本)】2015年12月18日
【上映時間】136分
【配給】ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
【映倫区分】G
【前作】スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐
【次作】スター・ウォーズ/最後のジェダイ
【IMDB】8.0/10.0  (およそ710,000人の評価)

【あらすじ】

伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーがいずこかへと姿を消し、帝国軍の残党「ファースト・オーダー」が台頭。レイア・オーガナ率いるレジスタンスが抵抗運動を続けているが、銀河には再び暗雲が立ち込めていた。砂漠の惑星ジャクーで廃品回収をしながらひとり暮らしていたレイは、ある日、砂漠をさまよっていたドロイドのBB-8と出会う。BB-8は、レジスタンスがようやくつかんだルーク・スカイウォーカーの手がかりを託されており、ファースト・オーダーに狙われていた。レイは、ファースト・オーダーを脱走してきたストームトルーパーのフィンと協力しながら、BB-8を連れて逃走し、その過程でかつてルークとともに戦ったハン・ソロと出会うが……。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレないよ!)】

☆3.8/5.0

スターウォーズ新章!女性と黒人をメインキャラに持ってくるところが今の時代!って感じですね~。

ディズニーが買収した後の作品だからなのかどうかは分かりませんが、とにかくキャッチ―でエンタメ感がアップしていて古くからのスタウォファンがどう思うかはともかく、過去作より親しみやすく観やすい作品になっていた印象があります。

旧作へのオマージュ

自分はあんまり気付くことが出来なかったんですけども例えばカイロ・レンがハン・ソロと対峙するシーンの場所(宇宙船内?足元に大きな闇が広がる通気口のような場所に渡された通路の上)、かつてダースベーダーとルークの二人も同じような場所で対峙してませんでしたか!?多分、狙ってのことだと思うんですが、旧作ファンのためのオマージュも色々と盛り込まれていたんだと思います!

 

さらに、今作で登場するキャラクターもそれぞれ、魅力あるキャラがそろっています!

新ドロイドの「BB-8」とかめっちゃくちゃ可愛いです。転がってるのに頭が取れないところにもテクノロジーを感じますねー!フィンとの秘密を守って「親指を立てるサイン」をするシーンなんか劇場で笑いが起きていました(笑)

それからちびぞう一押しキャラの、

カイロ・レンの魅力!!

ほんとね・・・私こういうキャラクターに弱いんですよ。
未完成で歪みのある残念なイケメンというか・・・(笑)近しい雰囲気を持ったキャラだと、『アベンジャーズ』にも登場する『マイティ・ソー』シリーズのロキちゃんがいますね。家族に対する憎しみを抱ききれてない感じとか、情緒不安定で癇癪持ち、中身が幼い感じとか・・・若干キャラ被りしてます!

もう本当、いちいちキレて設備を破壊しちゃうところとか、可愛くて可愛くて(*;ω;*)

闇落ちしているという点ではアナキンも一緒ですけども、アナキンにはハマらなかったんですよね・・・(むしろイライラしてしまった)不思議。

とにかくドツボでした・・・。今後の彼に非常に期待です。

ハルクとソーが大暴れ!映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』感想

次作への引きもばっちり

新キャラと旧キャラを上手いこと交えて新スターウォーズは新規ファンも歓迎するよ!という優しさを感じた今作。

ハンソロやルーク、レイアなどの存在は「伝説」として描かれていて、特にルークの存在は物語の大きなキー。伝説を基盤にした上で新人さんが大活躍する!という演出は新旧ファンどちらも楽しめる内容になっていたのではないかな、と。

そして引っ張りまくったルークがラストのラストで満を持して登場。
次作への期待感高まる引きもお見事!でした(*’ω’*)

 


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バットマン主催のヒーロー祭り!映画『ジャスティスリーグ』ネタバレ&感想

「ペット・セメタリ―だ!」

アメコミ界の人気を二分する、マーベルとDCコミック。

マーベルの『アベンジャーズ』と同じく、ヒーロー大集合のお祭り映画大作!!として遂に『ジャスティスリーグ』がやってきましたー!!

私はDCよりマーベル派なんですが(原作には詳しくないのです)、DCコミックの映画も好きなものがあります!!!

2009年の『ウォッチメン』!!!偶然にも、今作と同じザック・スナイダー監督作品なんですよねー(*’ω’*)

ザック・スナイダー監督の映画だと他には(DCではないですが)『300(スリーハンドレッド)』『エンジェル・ウォーズ』なんかも好きな私です。

なので普段はスーパーマンやバットマンにあまり食指が動かない私も、前作に当たるガル・ガドット主演の『ワンダーウーマン』が面白かった事もあって「これは是非劇場で観ねば!!」となった次第。

→関連「DCの新女性ヒーロー!映画『ワンダーウーマン』感想(ネタバレなし)

それと、『少年は残酷な弓を射る』で若手俳優の中で注目の一番株になったエズラ・ミラー君が”ザ・フラッシュ”として出演しているのですよーーーーーー!!

観るしかないよね!!!スクリーンでね!!!

というわけでパンフはこんな感じ。

なんですかこの表紙めっちゃカッコいい。原題横文字ずるい。裏はこう。

キャストに名前はあるものの、スーパーマンの姿はないですね。

A4サイズくらい、46Pで税抜き760円。まぁまぁ普通。ジャスティスリーグ史、ということでそれぞれのヒーローだけでなく、DCフィルムズ・ユニバースに登場するキャラクターの解説なども載っていて読み応えばっちり。

【映画情報】

【原題】Justice League
【制作国】アメリカ
【監督】ザック・スナイダー
【原案】クリス・テリオ
【脚本】クリス・テリオ、ジョス・ウェドン
【製作】ジェフ・ジョンズ.p.g.a、チャールズ・ローブン.p.g.a.、デボラ・スナイダー.p.g.a.、ジョン・バーグ.p.g.a.
【製作総指揮】クリス・テリオ、カーティス・カネモト、クリストファー・ノーラン、ダニエル・S・カミンスキー、エマ・トーマス、ジム・ロウ、ウェスリー・カラー、
【編集】リチャード・ピアソン,ACE、マーティン・ウォルシュ,ACE、デビッド・ブレナー,ACE
【撮影】ファビアン・ワグナー,BSC
【衣装】マイケル・ウィルキンソン
【美術】パトリック・タトポロス
【視覚効果監修】ジョン・”DJ”・デジャルダン
【音楽】ダニー・エルフマン
【出演([]内は役名)】

  • ベン・アフレック[バットマン/ブルース・ウェイン]
  • ガル・ガドット[ワンダーウーマン/ダイアナ・プリンス]
  • エズラ・ミラー[フラッシュ/バリーアレン]
  • ジェイソン・モモア[アクアマン/アーサー・カリー]
  • レイ・フィッシャー[サイボーグ/ビクター・ストーン]
  • ヘンリー・カビル[スーパーマン/クラーク・ケント]
  • エイミー・アダムス[ロイス・レイン]
  • ジェレミー・アイアンズ[アルフレッド]
  • ダイアン・レイン[マーサ・ケント]
  • コニー・ニールセン[ヒッポリタ女王]
  • J.K.シモンズ[ゴードン市警本部長]
  • アンバー・ハード[メラ]
  • キアラン・ハインズ[ステッペンウルフ]

【公開日(日本)】2017年11月23日
【上映時間】120分
【配給】ワーナー・ブラザース映画
【前作】DCの新女性ヒーロー!映画『ワンダーウーマン』感想(ネタバレなし)
【IMDB】7.2/10.0  (およそ124,200人の評価)

【あらすじ】

「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」で描かれた、自らの命を賭して地球の危機を救ったスーパーマンの行動によって、人類への信頼を取り戻したバットマンが、迫りくる強大な敵に立ち向かうため、ワンダーウーマンとともに新たな仲間を探していく。そうして集まったのは、バットマン、ワンダーウーマンに加え、アクアマン、サイボーグ、フラッシュという、いずれも一筋縄ではいかない個性の強い超人たち。バットマンは彼らをまとめあげ、地球崩壊の危機に立ち向かわなければならないが……。【引用元:映画.com

【感想】

☆3.5/5.0

今は多分、バットマンやスーパーマンを差し置いて人気を獲得しているっぽいワンダーウーマン(ガル・ガドット)の魅力は色んなところで語られまくっているのでここは割愛しましょう!!

前作、ワンダーウーマンが満足したよ、面白かったよ、彼女が美しくてカッコよくて可愛くて最高だったよ!という人には確実に気に入ってもらえることは間違いないと思います!

ちびぞうのお墨付き!(?)

まずはフラッシュくんについて

語らせて頂きたい!!!

エズラ・ミラー!!!!可愛い!!!!!!!最高!!!!目を付けててよかった!!!!(笑)

いやぁ、ありますよね。この子良いなって人が大作映画に出るようになるとニヤニヤしちゃうやつ。

彼の演技に大満足。

ちなみにドラマ版の「フラッシュ」は未見ですが問題なく楽しめました。

フラッシュとお父さんのやりとりもホロリとして良いし、彼の小気味よい軽口キャラも良かった。「ペット・セメタリ―だ!」と叫ぶシーンが愛しすぎます(笑)

アクションとしては、ザック・スナイダーさんお得意のスローモーションを駆使したアクションを映えらせるキャラとして、なくてはならない存在だな。と思いました。

しかし!!

エックスメンに登場するクイックシルバー(フラッシュと同じく超速キャラ)を愛している私としては・・・どうしてもキャラ被りが気になる。

速さを売りにしているキャラはそれだけでかなり強くなってしまうので、その人そのものの戦闘能力は低くしないといけないのかな・・・というのは何となく分からなくもないんですが。

やっぱり、『X-MEN: フューチャー&パスト』で魅せられたクイックシルバーのスローモーションシーンのカッコ良さには届いてない感じがして・・・残念でした。(いや、クイックシルバーよりカッコいいシーンがあったらそれはそれで複雑な気持ちになるけど!わがまま!)

フラッシュはクイックシルバーと違い、雷を発生させる、という能力もあるので、そこを上手いこと使って今後も住み分けさせてあげられるといいな。

フラッシュがいいなと思ったらぜひ!エックスメンも観てみようね!

物語について

これ系の映画を観てる人からしたらお馴染み過ぎるやつです。

「強すぎるパワー(本作では3つの箱)を手に入れたい敵から地球を守るために戦うぞ!」

というやつです。

ただ、今作では『バットマンVSスーパーマン』でスーパーマンという人々にとっての希望の象徴(ヒロアカで言うところのオールマイト)を失くした世界、というのが軸にあり、そこの描き方(特にオープニング)が良かった。

一強ヒーロー・スーパーマンがいなくなった人たちの絶望、そこへ付け込もうとする敵の存在、そしてそんな状況ではチームを組まざるを得ない、と動き出す残されたヒーローたち。

彼らのちょっぴり完璧ではない部分(例えばバットマンはもう体がボロボロだったり、フラッシュは戦闘経験皆無、サイボーグは自分の体も制御しきれてない、等)を補い合って協力するという構図がとっても分かりやすくてキャッチ―。

それぞれのキャラの背景も軽く描かれていてそれも分かりやすく、人数もそこまで多くないので(バットマンやワンダーウーマンについては有名だから語ることは特にないし)、入りやすかった。下手したら、アベンジャーズよりもキャッチ―で見やすい、という意見もあるかもしれませんね!!という感じでした。

バットマンについて

素直に、自分の能力は「金持ちなところ」というシーンが大好き。

それから、「ペンギンを追いかけていた時代が懐かしいですな」という台詞があったりして、ティム・バートン版のバットマンの事もなかった事にしてない感じが嬉しかった。

今回の彼の「スーパーマン」の死体を掘り返して箱の力で蘇らせようぜ!という耳を疑うような発想はアベンジャーズの社長を彷彿とさせるものでしたねー。感情論や倫理観は無視して理屈重視したいの社長がいかにも言いそうなことじゃないですか(笑)

本当は「死者を蘇らせるということ」についてもっと深く考えるべき点な気もするんですが、「ロイスと再会できたしまぁいいや!バットマンさんきゅ!」って感じの軽さがまぁ、お祭り映画っぽいのかなぁ。

アクアマンについて

彼の陸での活用法をもう少しください!!

口から水を噴射するとかさ!!!(スイスアーミーマンのラドクリフ君を見習おうよ

彼の波を受けた登場シーンとか最高にカッコよかったので、もう少しアトランティス人としての強さを陸でも表現出来たら最高でしたね・・・

そこを「フォークマン」とか「ヒゲの生えた人魚姫」とか仲間にツッコミ入れられてるとことかも可愛いけどさ・・・。

真実の縄の上に座っちゃってうっかり本音をポロリするところも可愛いけどさ・・・

まぁ、次回作は『アクアマン』という事で、彼が主人公の映画が観れるようですのでね、そこでたっぷり活躍していただきたいな!と思う次第です!

→関連「ぶっ飛んでるだけじゃない!『スイス・アーミー・マン』感想

サイボーグについて

アベンジャーズのアイアンマンとヴィジョンをミックスさせたようなキャラだなぁ・・・。

そのうち暴走して人類を危機に陥れる・・・みたいな展開はもう・・・満腹ですよ!

スーパーマンについて

復活するのは良いんだけどさぁ・・・!!!!!

強すぎませんか?(笑)

最終的に、この人が一人いたら他のメンバーいらないじゃん!という感じがあって・・・。特にフラッシュなんて・・・なんの特技もない人、みたいになっちゃうじゃないですかぁ(涙)雷はあるけどね!!

物語として、完璧でないメンバーが補い合う、という良さが、後半のスーパーマンの登場によって崩れてしまっている・・・。そこがすごく残念。

観ておいた方が良い作品

バットマンの作品は過去のものをどれか、一つでも観ておくと良いかも。彼がどういうヒーローなのかを知る意味で。

それから、前作に当たる『ワンダーウーマン』、直接話が繋がっている『マン・オブ・スティール』『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』は押さえておいた方がいいなと思いました。B VS Sをチェックせずに観に行ってしまったので、そこだけが若干の後悔となりました・・・。

 

 

 


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韓国の名作ゾンビ映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』ネタバレ&感想

生か死か――時速300km超のノンストップ・サバイバル!

たまらんですよこの邦題のセンス(笑)周囲の映画館でやっているところがあまりないのでDVDで良いかなと思いきや、周りがけっこう褒めるもんですからね、これは観ておかねば!?という空気を感じ取りました。

韓国もののゾンビ映画ですよ!?韓国の映画は5本の指で数えられる程度にしか観ていないので、全くの未知の世界でした(笑)

パンフはこんな感じ。

うーんなんとも言えない普通なデザイン。特筆することのない縦長A4サイズでツルツルの表紙、18P税込み700円は少な目。しかし新幹線のイラストと共に、登場人物がどこにいたのかなど図で表されていてわかりやすい!

【映画情報】

【原題】부산행 (英題:Train to Busan)
【制作国】韓国
【監督】ヨン・サンホ
【脚本】パク・ジュソク
【エグゼクティブプロデューサー】キム・ウテク
【プロデューサー】イ・ドンハ
【共同プロデューサー】キム・ヨノ
【撮影】イ・ヒョンドク
【照明】パク・ジョンウ
【美術】イ・モグォン
【衣装】クォン・ユジン、イム・スンヒ
【編集】ヤン・ジンモ
【音楽】チャン・ヨンギュ
【出演([]内は役名)】

  • コン・ユ[ソグ]
  • キム・スアン[スアン]
  • チョン・ユミ[ソンギョン]
  • マ・ドンソク[サンファ]
  • チェ・ウシク[ヨングク]
  • アン・ソヒ[ジニ]
  • キム・ウィソン[ヨンソク]

【公開日(日本)】2017年9月1日
【上映時間】118分
【配給】ツイン
【IMDB】7.5/10.0  (およそ73,000人の評価)

【あらすじ】

ソウルでファンドマネージャーとして働くソグは妻と別居中で、まだ幼いひとり娘のスアンと暮らしている。スアンは誕生日にプサンにいる母親にひとりで会いにいくと言い出し、ソグは仕方なく娘をプサンまで送り届けることに。ソウルを出発してプサンに向かう高速鉄道KTXに乗車したソグとスアンだったが、直前にソウル駅周辺で不審な騒ぎが起こっていた。そして2人の乗ったKTX101号にも、謎のウィルスに感染したひとりの女が転がり込んでいた。主人公のソグ親子のほか、妊婦と夫、野球部の高校生たち、身勝手な中年サラリーマンなど、さまざまな乗客たちが、感染者に捕らわれれば死が待ち受けるという極限状態の中で、生き残りをかけて決死の戦いに挑み、それぞれの人間ドラマが描かれる。【引用元:映画.com

【感想(ネタバレ盛りだくさん)】

☆3.9/5.0

ダサい邦題に釣られB級ホラー映画ファンが押し寄せて「何だこれは名作じゃないか!」って鼻水垂らす系のやつです(笑)

全体的にセンスが良い

この監督はアニメ畑出身のようですが、映像が結構斬新というか、間違いなく今まで観てきたゾンビ映画にはない緊迫感、スリルが味わえる構造、色味があってどれもセンスが良いです!

例えば

  • 何かが漏れたということで区画閉鎖している道を通ろうとするトラックが、鹿をひき殺す。すると、トラックが走り去った後、その死んだはずの鹿がムクムクバキバキ起き上がる。ゆっくり鹿をクローズアップすると、その瞳は薄白く濁っていた・・・というオープニングシーンからもう素敵。目を惹かれます!
  • 横倒れになりかけた新幹線に押しつぶされそうになるシーン。逃げ場はなく、迫ってくる新幹線の窓に大量のゾンビが張り付いてガラスをばんばん叩いている!!潰されるかもという恐怖と、ゾンビがガラスを割って落ちてくるかもという二重の恐怖。楽しいなぁ。
  • 列車の後ろにゾンビが一匹(一人?)ぶら下がって引きずられ、そいつにまた別のゾンビが飛びついて引きずられ、更にまた別のゾンビが・・・と大量のゾンビが列車にミノムシのミノのようにくっ付いていく・・・というシーン!重さと摩擦で止まりそうになる列車!必死にぶら下がるゾンビの足を蹴る主人公!いやぁこのシーンは圧巻でしたね。

どのシーンも大体ハラハラしたし、新しかった。

今作のゾンビ

  • 走るゾンビである(非常に足が速くてそこそこ力も強くて元気)
  • 夜目がきかない(暗闇では音に反応する)
  • 齧ってから即ゾンビ化するものもいれば、意外に時間がかかるものもいる
  • 血は赤い派
  • 原因はバイオ系の会社からのウイルス流出・・・?

走るゾンビに抵抗がある私ですが、シチュエーションや脚本も含め撮り方が面白いせいか普通に楽しめました。

新幹線という媒体

ゾンビものが流行る時、「どこでゾンビから逃げ回るか」という部分は非常に大事。

特に、異国の映画でありながらショッピングモールのような”身近で分かりやすい場所”というのは、状況を想像するのに容易で、世界観に入り込みやすくなると思うのです。

今回の新幹線という場所は、きっと誰しも(乗ったことがない場合でも)一度は目にしているもの。作りも日本の物と似ていて、客席のある部分、連結の部分、連結部分に存在するトイレなどなど。とても親しみがあります。

そこでゾンビが入り込んで来たらどうなってしまうのか?無理のない展開で、ものすごいスリルがありました。本当にこうなりそう!

ヘッドショットしないよ!

韓国が銃社会なのかどうか私には分かりませんが、今作では銃を用いてゾンビを倒すシーンが一つもありません。

あるのは猛ダッシュで逃げるシーン、そして体と体のぶつかり合い!

成金親父のような図体をしていたおっさん(妊婦の夫)が文字通り人肌脱ぐと、熱いマッスルマンに早変わり!椅子の背に両手をついてドロップキック!からの首折りやら肘鉄やら・・・強い。頼もしい!漢(おとこ)!

主人公も警官隊の盾を使ってフォロー!野球少年もバットを振り回す!かと思えば、トンネルの暗闇でこそこそする(笑)

楽しいですねー。今作のゾンビの設定と、「新幹線」という逃げ場のない密室を最大限生かした映画でした。

泣かせるシーン盛りだくさん

実はすごく泣けるのです。

野球部員の中で自分だけ助かってしまったと泣く少年。新幹線内を主人公とおっさんと共に彼女のいる車両までゾンビの中を突っ切らないといけないという状況の中、ゾンビと化した野球部員たちと再会し、どうしてもバットが振るえない。切ない。

それから、おばあさん姉妹。人の世話ばかりするお節介な妹とはぐれてしまった姉。その再会は残酷で、集団パニックに陥った乗客に扉を閉鎖され、ガラス扉1枚挟んだ目の前で妹がゾンビに襲われてしまう。「こんな最期でいいのかい?本当にあんた損ばかり」と切ない。

マッスルマンの最期も切ない。手を齧られ感染してしまい、家族を守るため一人でドアを押さえる・・・。「赤ちゃんの名前はまだ決まってないの。この人が決めてくれなくて」と妊婦である妻が序盤で語っていましたが、その妻を逃がそうとする瞬間、「その子の名前は○○だ」と叫ぶんです。切ない。

そして、主人公。彼は最初「自分勝手な人間」として描かれていますが、ゾンビとの諸々を通して「他人を思い遣れる人間」へと変わっていくんです。そこも良い。ラスボスの自己中さも、前半の主人公との精神的な決別を表しているようで良かったですね!!

物語の中盤で主人公のした選択によってこの状況が引き起こされたかもしれないと知らされる。自責の念に駆られ涙する主人公。この時点で死亡フラグ立ったかな・・・とは思ったんですが。おの死に様が最高に泣けました。噛まれて、ゾンビへ変異する瞬間、娘が生まれて初めて抱くときの事を思い出して、笑うんです。ゾンビの顔で笑うその表情の切ないこと切ないこと!思い出しただけで涙腺が。そのまま彼が列車から落ちる姿を影だけ映すのも、センス◎でした。

ラストシーンの歌唱シーンは「音に敏感っぽいゾンビなのに、視界の悪いトンネルの中で歌うのは多少不自然ではないか」と思ったものの・・・あの状況で兵たちに気付いてもらうにはああするしかないですもんね。あれもきちんと伏線を回収していて、上手だなぁこの監督は。と思いました。

まとめ

映画館で、とまでは行かなくとも、ゾンビファンにはぜひとも観て欲しい一本です。

最近は、「アイアムアヒーロー」も面白かったし、アジア圏のゾンビ映画も頑張っていますねー!飽和状態かと思いきやまだまだ面白い映画が出てくるホラー界。

今後にも期待です!

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