カテゴリー
フリーゲームか行

ニコ生『霧雨が降る森』エンディング回収④/攻略・レポPart6‐Last

どうも、ちびぞうです!

前回の記事(ニコ生『霧雨が降る森』エンディング回収④/攻略・レポPart6‐3)で、見事にベストエンディングまで辿り着くことが出来たんですが、実はまだ一つ、見ていないエンディングがあるんです・・・。

今までに見たのは、

  1. 二人の約束
  2. 消えた約束
  3. ―――
  4. 彼が守った約束
  5. 破られた約束、果たされた約束

この4つ。多分全部で5種類だと思うので、残るエンディングは3のみ!のはず!(笑)
しかも多分、グッドエンドは1だけしかないと思うので、3もバッドエンドなシナリオになるかと思います。

前回の記事の放送の時、残り時間が20分もあったので、ちょっとだけやってみました。

色々試してみた

  • 古ぼけた鍵をゲットした後、乳白色の欠片を清め、棺桶に入れるところまでやって、棺桶を運ばずに書庫に戻り左側の階段から助けを呼んでみる

夜光石を持っているので「ことりおばけ」ではなく子どもの霊が追ってくる

夜光石を須賀さんから受け取るかどうかの選択肢

受け取る

END4 彼が守った約束

 

くっ・・・(血涙)

ちびぞうの閃き

ここの本を見ていた時、ちびぞうは閃きました。

この、入り口正面の奥にある本棚。これは、調べると

――古めかしい物の中に、一冊の古い画集が置いてある。
――なんの情報もないと判断した須賀は素早く本を閉じて、棚の上に置いた。

と出るんですよね。

「なんの情報もないと判断した須賀は」

とあります。もし、これを読んだのがシオリちゃんであったなら・・・?

実は、この段階では須賀さんが先頭を歩いているんですが、棺桶を運ぶ辺りから、先頭を歩くのがシオリちゃんに切り替わるんです。

もし、その状態で画集を見に行ったなら、シオリちゃんにしか分からない情報を見つけてくれるのではないか・・・?

すなわちこれが最後の分岐ポイントになるのではないか・・・!?

と、思って試してみました。

ちびぞうの落胆

試してみた結果。

 

はい、ちがったー

 

須賀さんが先頭だった時と全く同じリアクションが出ました。ガッカリです。

そして・・・路頭に迷うちびぞう。

どこで分岐させれば最後のエンディングが見られるのか、分からない・・・!

放送終了までも3分切っている!!!枠を延長させるにしても、分岐ポイントが分からなければどうにもできない・・・

最後の光

さぁ終了しよう、というところでリスナーさんがとんでもないコメントをしてくれる!!!

「ベストヒントをあげよう」
工房で夜光石を取っていない場合選択肢は出ない」

!!!!!!

なぜこれに気付かなかったんでしょうか!!!

  • 夜光石を持つ→鍵を見つけて子どもと「ことりおばけ」を再会させる。
  • 夜光石を持たない→鍵を見つけて子どもと「ことりおばけ」を再会させる。

ここで分岐するじゃないですか!!!

つまり、最後に子どもたちが大量に「ことりおばけ」と白い子どもを襲ってきますよね。そこで夜光石の宝玉を渡すことで、子どもたちを蹴散らすことができた・・・。

しかし、もしそこで石がなければ・・・?

これです、多分END3に届く最後の分岐はここです。

いや、本当にありがたかった。

106コメさんにこの場を借りて感謝の言葉を。ありがとう!!!(笑)

 

・・・というわけで、もう一枠分ですね、そのうち放送したいと思います。

それで霧雨の記事も無事、終わりを迎えられると思います。

ではでは、また次の記事でお会いしましょう!
ここまで読んで頂きありがとうございました!

 

 


にほんブログ村 ゲームブログへ

カテゴリー
フリーゲームか行

ニコ生『霧雨が降る森』エンディング回収④/攻略・レポPart6‐3

こんにちは、こんばんは!どうもちびぞうです。

前回(ニコ生『霧雨が降る森』エンディング回収④/攻略・レポPart6‐2)、引きもバッチリだったので皆さんが気になっているであろうエンディングの続きをレポしたいと思います!!

ストーリーのネタバレが含まれます!

特に今回はベストエンディングのネタバレになりますので、まだ見たくないよー><という方は戻って下さいね!!


「ことりおばけ」とその子どもであった「霊」が再会を果たし、「ことりおばけ」もようやく成仏出来るのかな・・・?と思ったところで謎のノイズが走る!!

一体何が起きるのか!!

行カセナイ 行カセナイ 行カセナイ ――――行カセナイ
オカアサン オカアサン オカアサン
――― 僕タチノ オカアサン ナノニ !!

そこへ現れたのは、今まで「ことりおばけ」が攫って殺していたであろう子どもたちの霊でした・・・。

ドコニモ イカセナイ ダッテ

  ――― 僕タチ ヲ 殺シタノハ

―― オカアサン デショ

シオリ「・・・そんな・・・だめ・・・」
須賀「――――――!!」

子どもたちの霊が、「ことりおばけ」と白い子どもの霊に襲い掛かります!!

須賀さんが子どもたちの霊を倒しに行きますが、そろそろ刀の効力もなくなって来たようです!!

シオリ「須賀くん!・・・刀が!・・・須賀くん、もう危ないよ!」

すると、白い子どもの声で「だいじょうぶ」と聞こえてきます。

―― きみの もっている その石が
きっと だいじな人を 守ってくれるよ
―― その石を ぼくに
ぼくに ちょうだい

須賀さんは石を渡したようです。

―― ありがとう
ありがとう
―― ぜんぶ ぜんぶ
もう だいじょうぶ

青い光を何度か放ち、画面は真っ白に。

―― ぜんぶ ぜんぶ
もう だいじょうぶ
―― だいじなひとは みんな 守ったよ
―― きみのつくった この石は きっと きみじしんだから
―― だからね きみはもう 許されたんだよ

シオリ「・・・消えた・・・」
須賀「・・・」
シオリ「・・・大丈夫だよ。きっと、あの子もお母さんもちゃんと一緒に居られるようになったはずだよ・・・」

涙を流す須賀さんに、シオリちゃんもにっこりです。

すると、奥の書庫から扉が開く音がして、望月巡査の声が聞こえてきます!

望月「――おい!誰も居ないか!?」
シオリ「この声!望月巡査だ!行こう!ここから出られるよ!」

下の道に出ようとしても、「早く、上の部屋に行かなきゃ」と出て出られません。なので、書庫に戻ります。

左手の階段を調べます。

――天井の出口が開かれている。

シオリ「望月巡査!私と須賀くんがここに居ます!」
佐久間「――お姉さん!?」
シオリ「・・・佐久間ちゃん!無事だったんだね!」
望月「――おい!お前たちは大丈夫か!?」
シオリ「望月巡査!私たちは無事です!あの、お願いです、ここから助けて下さい!」
望月「――わかった、少し待ってろ!今、登れるものを持ってくるから!」

そして暗転。場面は、資料館へ―――・・・

エピローグ

佐久間「お姉さん・・・よかった、本当に・・・っ。私、ごめんなさい・・・」
シオリ「・・・大丈夫だから、泣かないで?」
佐久間「・・・望月巡査が私の言うこと聞いてくれないから助けるのが遅くなったんだからね!私は大丈夫だから、先にお姉さんを助けようって言ってたのに!」
望月「それまでお前はずっと気絶していたんだぞ!これ以上ウロウロさせる訳にもいかんだろう!・・・まぁ、いい。おかげで全員救助できたんだしな。・・・しかし、あの森で起こったことはなんだ?俺は未だにさっぱり信じられんのだが・・・。それに、まさかあの場所がこの屋敷と繋がっているなんて思いもしなかったぞ。・・・とにかく、今回のことは適当に報告書に書くからみんな口裏は合わせてくれよ」
シオリ「・・・はい」
佐久間「・・・」
須賀「・・・」
望月「・・・よし。じゃあ、佐久間を家まで連れて帰るよ。また後日、調書をとると思うからその時は頼む。佐久間、早く行くぞ。親御さんが・・・心底心配して待ってるんだ」
佐久間「・・・」
望月「早くしなさい。・・・俺も一緒に謝ってやるから」
佐久間「・・・」

資料館を出ていく望月巡査について行こうとした佐久間ちゃんが、一度戻ってきます。

佐久間「・・・言うの忘れてた、お姉さん。あの森、もう大丈夫だよ」
シオリ「え?」
佐久間「だって・・・気配も声も聞こえない。みんな綺麗に浄化したんだね。もう、お姉さんはここに来ても、いっそ、住んでも大丈夫だよ!ね?」

最後の疑問符は須賀さんに投げかけて、佐久間ちゃんも家へと帰っていきました。

須賀さんと二人残ったシオリちゃん。

シオリ「・・・須賀くん、私・・・。望月巡査の調書が終わったら家に帰るね?」
須賀「・・・」
シオリ「・・・それから、この館のことなんだけど、須賀くんの好きにしていいよ。私はもう、両親のことも記憶も元に戻ったし。佐久間ちゃんが言ってた通り、森は浄化されて「ことりおばけ」とのあの約束は無くなった。もう、須賀くんがここに縛られる必要はなくなったんだよ」
須賀「・・・」
シオリ「・・・沢山、迷惑かけてごめんなさい」
須賀「・・・」
シオリ「須賀くんの声を、元に戻してあげることが出来なかったけど・・・。ありがとう。――須賀くんの約束はこれで果たされたね」
須賀「・・・」
シオリ「とりあえず、今日はもう休もう。明日から相続の書類もどうにかしないといけないし、帰る準備もしなきゃいけないから」

そして帰ろうとするシオリちゃん。と、須賀さんが!

シオリちゃんに近づいてきます!

シオリ「・・・須賀くん?・・・?」
須賀「・・・」
須賀「・・・」
須賀「・・・・・・・・・」
須賀「・・・・」
須賀「・・・・・・・」
須賀「・・・・・・―――しぃ、ちゃん」

ちびぞう「(あまりの事にせき込む)」

シオリ「・・・・・・!・・・・・・須賀、くん。声が・・・・・・!」
須賀「・・・」
シオリ「・・・っ。・・・・・・なぁに、須賀くん。・・・・・・なぁに?」

そしてこの顔である。

こっちが照れるわ!!!!

須賀「(メモごそごそ)」

シオリ「・・・また、メモ!」

須賀【話したいことが たくさん ある】

シオリ「・・・うん。私も・・・。話したいことがたくさんあるよ、須賀くん」

出ました、タイトルバックです!

そしてスタッフロール。

頂きました!

『END1 二人の約束』

これぞおそらく、ベストエンディング!!やりましたね、皆さん!!(*´∀`*)
ちびぞうも大歓喜です。

さてさて、これで大団円・・・と、思いきや。
実はまだ回収していないエンディングが1つ、あるんですね。

次回記事で今パートはラストになるとは思いますが、実況自体はあと一回くらい行うつもりです。
なのでもーしばらくだけ、霧雨のレポ記事にお付き合い頂けると幸いです!ここまで読んで頂きありがとうございました!ちびぞうでした!

 

 


にほんブログ村 ゲームブログへ

カテゴリー
フリーゲームか行

ニコ生『霧雨が降る森』エンディング回収④/攻略・レポPart6‐2

どうもどうも、ちびぞうです!!!

前回の記事(ニコ生『霧雨が降る森』エンディング回収④/攻略・レポPart6‐1)では、新たなシナリオの発見に成功しました!これでようやく、ベストエンディングを迎えられそうな気がします!!\(^ω^)/

探索を続ける

この部屋の探索の続きからですね。

  • 上段の茶色い机が置いてある壁のメモ

――鬼に追いかけられし女は、やがて夜叉になりて。無事、夜叉を黄泉に還す童は、その欠片が足りぬ。ただ、鬼の手中に堕ちぬよう――ここは唯一の守りなり。
――ここは、それを逃がさぬ唯一の鎖なり。

  • 壁にかけられている面、左から順に

――鬼の面だ。
――女の面だ。
――夜叉の面だ。

この部屋はこれ以上は何もなさそうです。
壁に貼ってあるメモを読む限り、「ことりおばけ」を成仏させるためにあの白い子どもの霊もここに捕らえたままにしてある・・・と読み解けますね。
うーん、仕方がない事とは言え、少し切ないです。

さて、一旦部屋を出ます。

ここの真ん中の水の張ってある箱を再び調べると、

  • 欠片を洗う
  • 何もしない

と選択肢が出ます。うーん、選択肢がやたら出てくるとそれも分岐ポイントなのかと不安になりますね・・・(笑)

一旦「何もしない」を選択し、上の方も探索してみます。

上には大きな入り口があり、上の方にキラキラと光るものが沢山あります。

――扉の上で、夜光石が光っている。

夜光石で守られている場所のようです。入ってみます。

こんな感じになっています。青い光を放っているものは、

――夜光石が入った灯篭だ。

先に進むとこんな感じ。

シオリ「・・・地面にびっしり、何か書いてある。・・・お経?何かを祀ってるの?」

地面の赤くなっている部分に何かお経のようなものが書いてあるようですね。これも子どもの霊を捕らえるためのものでしょうか。

その中央部分を調べると、

――桶が置いてある。

須賀「・・・」
シオリ「・・・もしかして、棺桶?」

その上にあるお地蔵様のようなものを調べると

――「外道」

と書いてあります。この場所の入り口に6体並んでいる地蔵?も調べてみると、左から順に

――「天道」
――「人間道」
――「修羅道」
――「畜生道」
――「餓鬼道」
――「地獄道」

とあります。これは多分、あの世にある六道のことですね。死ぬとこの6つをグルグルするという。「外道」はこの6つのどれでもない、外れたところにある魂、という意味なのだそうで。そのまま、この子の魂はあの世に行く事無くここに囚われている、ということなんでしょうね・・・。

欠片を洗ってみる

他は特にないようなので、一つ手前の場所に戻って「乳白色の欠片」を張ってある水の中で「洗ってみる」選択をしてみます。

シオリ「・・・もしかして欠片って、これのことかな」
須賀「・・・」

――小さな欠片を清めた。

再び、上の棺桶のある部屋に向かい、小さな欠片をそこに収めてみます。

――小さな欠片を、棺桶に戻しますか?

  • 戻す
  • 戻さない

また選択肢・・・辛い・・・

とりあえず「戻す」で。

シオリ「・・・じゃあ、入れるね」

部屋全体が白く光り、青白くなったところで例の白い子どもの霊が降りてきます!!!

―― あ り が と う
―― これで ぼくはやっとでられる
―― だから おねがい
―― ぼく を つれていって
―― だいすきな おかあさんに あわせて
―― きっと きっと きっと
―― おかあさんは ぼくをまってる

そして子どもの霊は消えてしまいました。

シオリ「・・・今の子、私知ってる。小さい頃に森で会ったことがある。・・・そっか、あの子はずっとここに居たんだ。お母さんに、会うために・・・」
須賀「・・・」

このイベントを見た後、再び棺桶を調べると

――棺桶を台座へ持っていきますか?

  • 持っていく
  • 持っていかない

また選択肢!!!

一応、念のためセーブをしておきます。

そして「持っていく」を選択。

シオリ「・・・持っていこう。確か、下の道に岩の台座があったはずだから。・・・かまわないよね?須賀君」
須賀「・・・」

須賀さんは何やら微妙そうな顔をしていましたが、とりあえず同意してくれた模様。

下の道の、石で出来た台座へ戻ります。

ここからは先頭をシオリちゃんが歩くようになります。

シオリ「・・・台座は、ここでいいんだよね?」

置きました!!棺桶を調べてみると・・・

――棺桶は静かに佇んでいる。

シオリ「・・・これで、いいのかな」

しかし特に何も起きる気配はありません(笑)困り果てるちびぞう。
とりあえずのセーブです(笑)

エンディングスタート!

書庫に戻る方がいいのかな?と思い上へ上がってみると・・・ガシャアアン!!と何やら音がして

何か来た!?画面が赤っぽくなっていきます!!

シオリ「・・・今の音・・・。もしかして、外の夜光石が割れたんじゃ・・・!」

須賀さんが音のした方に向かおうとします!

シオリ「! 須賀くん!」
須賀「・・・」

ここは任せろ!とばかりにキリっとした顔をする須賀さん。

「ことりおばけ」の登場です!!

可愛い 可愛い 私の子・・・
はよう はよう でておいで

須賀さんが立ち向かおうとする!

シオリ「・・・須賀君!戻って!――須賀くん!」

画面が白く光る!!!何が起きた!?と思うと・・・

白い子どもの霊も来たーーーーーー!!!!!

―― おかあさん
―― おかあさん
―― おかあさん
――
―― やっとあえたね、おかあさん

ぼうや・・・?わたしの ぼうや・・・?

ぼうやと再会した「ことりおばけ」の声が、おどろおどろしい物から、普通の女の人の声に変わっていきます・・・。浄化作業が進んでいるようです。

あぁ・・・あぁ・・・っ!ぼうや・・・ぼうや・・・っ!わたしのぼうや・・・っ!
可愛い 可愛い 私のぼうや・・・っ やっと やっと やっと

「ことりおばけ」の姿が一瞬弾けて、青白い姿に変わります。

やっと・・・見つけた
私の ぼうや・・・
苦しかったでしょう 辛かったでしょう
ごめんなさい ごめんなさいね・・・

―― おかあさん だいすきな おかあさん
―― いっしょにかえろうね これからずぅっと いっしょだよ

シオリ「・・・会えたんだね・・・。お母さんに・・・子どもに・・・」

シオリ「・・・今のうちに、行こう。きっと、「ことりおばけ」はもう大丈夫だよ」
須賀「・・・(にこ)」

あれ?須賀さんの声は?まぁいいかと思いつつ書庫に向かおうとします。

す、すると・・・!?

画面にノイズが走る!!!!!

!?何が起きた!?ベストエンディングじゃないの!?と戸惑うちびぞう。

このノイズ・・・すごく・・・怖いです・・・

 

と、いうところでですね!次回への引きも抜群!!というところで今回は終わりにしたいと思います!(笑)

ここまで読んで頂きありがとうございました!またお会いしましょうー!

ちびぞうでした(*´∀`*)

 

 


にほんブログ村 ゲームブログへ

カテゴリー
フリーゲームか行

ニコ生『霧雨が降る森』エンディング回収④/攻略・レポPart6‐1

こんばんは、どうもどうもちびぞうでーす(*^ω^*)

前回(ニコ生『霧雨が降る森』エンディング回収③/攻略・レポPart5‐Last)に引き続き、霧雨のベストエンディングをひたすら目指す記事です!

前回の終わりに、ちびぞうはかなり行き詰まっていました!なぜなら

シナリオの分岐ポイントがどこにあるのか分からないから!!

そして裏でちらちらと遊んでみて、ちびぞうは推理しました。

ちびぞうの推理

おそらく、乳白色の欠片を手に入れるまでの部分に分岐ポイントはないのではないか、とまずは考えました(そうしないともう果てしない。推理が果てしない)。

ポイントは、最後に入るこの部屋。

この部屋は、左側の階段のある場所で「助けを呼ぶ」という選択肢をしない限り、外に出ることが出来ます。

そして、ここを出た場所も

この石の台座があるところですね。ここも、外に出ることが出来ます。

しかし、その外は

この上の部分は、出ようとすると

――気味の悪い気配が漂っていて、出ることができない

と表示されます。そしてこの怪しげな鍵のかかった部屋。(↑の画像左側の部屋)

ここをもしかして開けるのではないか・・・?という点も気になるポイント。

つまり、最後の部屋から動ける範囲内で、何か出来ることがまだあるのではないか・・・?というのがちびぞうの推理。
左側の階段のところで「助けを呼ぶ、呼ばない」と選択肢が出るので、何かが出来るからこそ、選択肢を設けてあるのではないか・・・と考えたのです。

推理ポイントまとめ

  • 「助けを呼ばない」という選択肢の意味
  • その状態で動き回れる範囲があること
  • 鍵の開いていない部屋の存在

選んだセーブポイント

須賀さんが夜光石の宝玉を持って、シオリちゃんと再会し、人工洞窟の中に入る。

この時点からスタートしてみました!

そしてこの部屋。

ここで、何か出来ることがないか?と考え、ひたすらクリックをしてみたんです。
というか、慌てて文を呼んでると何回も間違えてクリックして同じ文章を何度も読んでしまうという現象、ありますよね?(笑)そんな偶然がもたらした、一筋の光を発見したのです・・・(笑)

遂に分岐ポイントを発見

全ての書物をいつものように読み終えたら、上にある茶色のデスク。ありますよね。
それの、椅子が置いてある方の本をクリックすると、こんな文章が出ていました。

――古い言葉が書かれており、読み解くのは難しい。
――ひっついていてページがめくれない。

シオリ「なんでこんなにベッタリひっついてるんだろう」

これは、血か何かがくっついていて読めなくなっているのであろう、と言っていましたが。

実は!!!

これをもう一度クリックすると・・・

――ひっついていてページがめくれない。

シオリ「うーん。無理やりめくったら破けちゃいそう・・・」

なんと!?新たなコメントが出る!!!!!!!

そして、三度目のクリックをすると・・・

――ひっついていてページがめくれない。

ここはコメントは出ませんが、今まで出なかった須賀さんの顔アイコンが出ます。

更に!!!四回目!

――ひっついていてページがめくれない。

シオリ「・・・うーん。・・・気になるね。もう、めくっちゃおうか?」

  • ページをめくる
  • めくらない

出ましたー!!!選択肢です!!!

そして遂に!!!

――ページをめくると、くり抜かれたような窪みがあった。
――窪みには鍵が入っている。
――古ぼけた鍵を手に入れた。

【古ぼけた鍵】をゲット!!!!!

やりましたーーーーーー!!!!!やっと変化したー!!!

現在、持ち物には

  • 乳白色の欠片
  • 夜光石の宝玉
  • 古ぼけた鍵

の3つがあります。

この鍵はやはりあの部屋のものでしょう!!ということで、一旦外に出て鍵のかかっていた部屋に向かいます。

ここの左側の部屋ですね。

新たなシナリオ

鍵を使って中に入っていると、結構広めの通路?のような場所に出ました。

調べられるものは真ん中の箱のようなものだけ。

水が張ってある。
水は入れ替えられている様子はないのに、不思議ととても清らかだ。

左に部屋があるので、入ってみます。

ちょっと異様な感じの部屋ですね。探索してみます。

  • 入ってすぐ右の白い四角いヤツ

――行燈がある。

  • 入って正面の本棚

――古めかしい物の中に、一冊の古い画集が置いてある。
――なんの情報もないと判断した須賀は素早く本を閉じて、棚の上に置いた。

  • その下に並ぶ桶

――空の桶だ。

  • 階段を上がって一番左の本棚

――色褪せた一冊の本が置いてある。
――女を救うには、清めた亡骸を入れた棺桶を台座に捧ぐ必要がある。
――しかし、あの棺桶の中身は不完全であり持ち出すことはできない。
――恐らく、我が先祖が罪の意識に駆られ、唯一残した希望なのだろう。
――全てを狂気のままに壊した鬼のような男に、女が食らい尽くされないように。
――ただ、足りない亡骸を見つけ、清め、棺桶に収めない限り、希望が昇華されることはない。
――たった、これっぽっちの欠片だというのに。

シオリ「・・・欠片って」

  • その右隣の本棚

――古い文献や、資料について書かれている紙が置かれている。

  • 読む
  • 読まない

当然ここは読みます!

――昔の阿座河村の内部構造について事細かに調べ上げたもののようだ。
――村が行っていた自治について、血生臭い内容が記されている。
――家の主が犯した罪は、その家族をもって償わなくてはいけない。
――子は刑に処されるか、売買される。女は老婆になり捨てられるまで、身をもって村に尽くさなければならない。
――しかし牢獄は森の奥深くにあったため、そこに留置される女の相手はほぼ男であることから、推測される償いはあまりにも無残である。
――この私刑は、森が封鎖されるまで続いた。森を禁忌の場所とした女も、そういった経緯で捕らわれた者なのだろうか。
――私は、我が先祖のことを調べる際に、他者の妻に狂った男を記した先祖の書を見つけるに至った。そこから考察するに、伝承とされる女の罪は、濡れ衣であったのではないかと推測する。

やっぱりね~、そういうことですよね~。

つまり、昔から村で行われていた家族の連帯責任の刑を利用して、初代おがみさんは女を陥れ夫も子どもも殺し、自分の物としようとしたと。そしてその女が「ことりおばけ」に変貌してしまい、子どもを攫うようになった・・・と。これが恐らく阿座河村に伝わる伝承の真相ですね。

まだ部屋の探索の途中ですが、そろそろ次回記事へ続く!とさせていただきたいと思いますー!

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。ちびぞうでした!

 

 


にほんブログ村 ゲームブログへ
ランキング参加中です♪よろしければポチりお願いします(*´∀`*)

カテゴリー
は行

映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』ネタバレ&感想

もういちど輝くために、 もういちど愛されるために、 すべてを手放し、羽ばたこう。

アカデミー賞で作品賞・監督賞・脚本賞・撮影賞を受賞し、その他主演男優賞などでも多数ノミネートをされたアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督×マイケル・キートンの、なんとも表現しにくい作品(笑/特にジャンルが)。アカデミー賞以外でも多数の映画賞を受賞している非常~~~~~に評価が高い作品です!

イニャリトゥ監督と言えば、レオさんがよ~~~~やくアカデミーを獲った『レヴェナント 蘇りし者』なんかの記憶が新しいですね!それ以前の作品では『バベル』くらいしか観ていなかったんですが・・・私的にはあまり好きな監督さんではなかったという・・・。

しかし、今作にはなかなか唸らさせられました。

パンフはこんな感じ!

激お洒落!!!!58ページで税込み860円という値段に見合う分厚さです。

珍しく左開き。最後の方に配給の20世紀フォックスの子会社である「フォックスサーチライトピクチャーズ」の紹介(どんな映画を配給しているか)等の情報ページもあってなかなかにボリューミー。

【映画情報】

【原題】Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance)
【制作国】アメリカ
【監督】アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
【脚本】アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ニコラス・ヒアコボーネ、アレクサンダー・ディネラリス・Jr、アルマンド・ボー
【製作】アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ジョン・レッシャー、アーノン・ミルチャン、ジェームズ・W・スコッチドープル
【撮影監督】エマニュエル・ルベツキ、ASC/AMC
【プロダクション・デザイナー】ケヴィン・トンプソン
【編集】ダグラス・クライズ、スティーヴン・ミリオン,A.C.E
【キャスティング】フランシーヌ・メイスラ―,CSA
【衣装デザイナー】アルバート・ウォルスキー
【ドラム・スコア】アントニオ・サンチェス
【製作総指揮】クリストファー・ウッドロウ、モリ―・コナーズ、サラ・E・ジョンソン
【出演([]内は役名)】

  • マイケル・キートン[リーガン]

  • ザック・ガリフィナーキス[ジェイク]

  • エドワード・ノートン[マイク]

  • アンドレア・ライズブロー[ローラ]

  • エイミー・ライアン[シルヴィア]

  • エマ・ストーン[サム]

  • ナオミ・ワッツ[レズリー]

  • リンゼイ・ダンカン[タビサ]

  • メリット・ウェヴァー[アニー]
  • ジェレミー・ジャモス[ラルフ]
  • ビル・キャップ[クレイジー・マン]
  • ダミアン・ヤング[ガブリエル]

【公開日(日本)】2015年4月10日
【上映時間】120分
【配給】20世紀フォックス映画
【映倫区分】PG12
【IMDB】7.8/10.0  (およそ462,200人の評価)

【あらすじ】

かつてスーパーヒーロー映画「バードマン」で世界的な人気を博しながらも、現在は失意の底にいる俳優リーガン・トムソンは、復活をかけたブロードウェイの舞台に挑むことに。レイモンド・カーバーの「愛について語るときに我々の語ること」を自ら脚色し、演出も主演も兼ねて一世一代の大舞台にのぞもうとした矢先、出演俳優が大怪我をして降板。代役に実力派俳優マイク・シャイナーを迎えるが、マイクの才能に脅かされたリーガンは、次第に精神的に追い詰められていく。【引用元:映画.com

【感想(ラスト部分のネタバレ有り!)】

☆3.3/5.0

演出の面白さ!

まず最初にウキウキしたのはノートンさんとの舞台上での練習シーン!あんな風に、熱のこもった演技のやりとりしてみたい!って興奮してしまいました!!
次にウキウキしたのは、超絶カッコいいジャズドラムと台詞のセッション!!登場人物が喋るタイミングに合わせてドラミングする人のシークエンスが挟み込まれるんですが、リズミカル過ぎて観ながら肩が揺れてしまいましたよ恥ずかしい!あんな音響効果初めてでほんとにワクワクが止まりませんでした!!

脚本の面白さ!

バードマンというドッカーン!バコーン!!的な大衆向けヒーローモノ映画でかつて人気者になった俳優が落ちぶれ、過去の栄光に縛り付けられながらも演技派の役者として成功したいと葛藤する!この今時のハリウッド映画を皮肉るようなシナリオもたまらんんんんんん!!!と唸らせてくれました。
超能力があるように見えて本当はないのかも?どっちだーーという演出も好きだし、もはや亡霊のような扱いのバードマンも良い味出してます。
主演の人がバットマンだったことを知らなかったので本当に悔しかったなぁ。知ってたらもっともっと楽しめた。

残念だった点

さてここまではとっても好意的に書いてきたんだけども、しかし!

しかしだ!

どういう意図でこの作品が作られたのか後半からよくわからなくなってしまった。。この映画が何故アカデミーに気に入られたのか、納得した〜と思って観ていたのに。
まるで最後の最後で怖くなって結末を観る相手に委ねたように感じられて、途中の皮肉や風刺のような表現が全てなくても良かったもののように感じた(少なくとも私は)。

もしラストで死んでしまうならば、バードマンとの決別は意味をなさないですよね。せっかく、批評家を”本気で”仕事させるのに成功したのにも関わらず…筋が全く通らなくなるような気がして仕方がない。決別したように見えて、結局実弾に頼ることしかできなかった自分を嘆いたのか。どうにもしっくり来ない。
大衆向け娯楽映画を批判しすぎて反感買うの嫌だから中途半端にボカしたようにしか見えないんですよねぇ…本当に残念だ。
(本当はスコアは5.0から始まったんですが3.3まで落ちてしまった・・・)

まとめ

しかしながらこの作品は観る人によって本当に意見が変わるし、生きてた派死んでた派(死んでた派の中にもいつどのタイミングで死んだかで派閥がある)超能力使える派使えない派と議論が絶えません!!
周囲に語り合える映画好きがいる人にとっては、鑑賞後とても有意義に過ごせる映画であることは間違いないと思います(*’ω’*)

 

余談ですが、この映画を観たあとマイケル・キートンが「バードマン」に扮する『スパイダーマン/ホームカミング』を鑑賞すると色んな意味で楽しくなると思います(笑)

MCU参戦!映画『スパイダーマン : ホームカミング』ネタバレなし感想

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ

カテゴリー
原作小説

ラスト2行で驚愕する系小説『イニシエーション・ラブ』映画版との違いと感想

何年も何年も積んでいたこの作品をようやく読みまして、更に映画版の方も鑑賞したので、どんな違いがあったか?をメインにレポートしていきたいと思いますー!

映画版の主演は前田のあっちゃんと松田翔太でしたね!

そっちの感想もあるよ!

切ない恋に隠された秘密。映画『イニシエーション・ラブ』ネタバレ&感想

ネタバレも多大にしていきますので、未見の方は本当に注意してください!(笑)

こちらの表紙、地味にカバーのサイズが本の大きさと合ってないんですよね・・・(笑)なぜ!と思ってめくってみると

なるほど!映画化するから慌てて包んだのね!という事がよく分かります(笑)
元々のこの表紙の方が好きだなぁ私は。

簡単なあらすじ

僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて・・・。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆到で描いた青春小説―――と思いきや、最後から二行目(絶対先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。(裏表紙より)

叙述トリックのネタ

ここから先、この物語の核心に迫るネタバレがあります。
映画版共に未見の方は決して先を読まないでください!


結局のところどういう部分で「二度読みたくなるか」という部分の解説をします。

side Aの物語は、鈴木とマユの出会いから恋人になるまでの流れ、そしてside Bの物語は、就職した会社で異動が決まり、静岡と東京で遠距離恋愛になってしまった鈴木とマユの恋物語が鈴木の浮気によって壊れていくまでを描いている。

・・・と、見せかけて。

実は、side A の鈴木とside Bの鈴木は名字が同じなだけの別人であり、時系列もA→Bという風に流れているように見せて実は同時進行(Bの鈴木と付き合ったのが先であり、Aの方が後の恋愛)だったりという二重のトリックになっている!!!

それを最後から二行目に、鈴木の下の名前を第三者に呼ばせる事によって「え?Aの鈴木とは違う人!?」という驚きを読者に与えている。

よーーーく読んでいると、マユが大好きだという「男女七人物語」のシリーズがAとBで前後していたり、「JR」という名称が馴染んでいるかどうかという部分で、時間軸にもトリックが隠されている・・・というのが読み解けたりする。きっとこれ以外にもヒントは沢山散りばめられていたんでしょうな!!

私はそれらのヒントをサラッと掴んでいて、違和感は持っていたものの、最後の最後までネタに気付けなかったのですごく悔しかったんですよね・・・。
しかし、それは事前に「叙述トリックの作品だよ」とオススメされていて読んでいたからこそ!何も知らずに読んでたらきっとヒントにも気付くことなく、ネタバレされても理解できなかったかもしれません(笑)

原作と映画の相違点

サイドAの鈴木は「鈴木A」、サイドBの鈴木は「鈴木B」と記載しています。
特に改変のない部分については触れていません。

原作 映画
鈴木Aの見た目 メガネをかけている。地味で生真面目そうで「NHKのアナウンサー」っぽい印象、素顔はイケメン。服にも頓着しないタイプ。 メガネはかけていない。地味で冴えないデブ男。→俳優:森田甘路
マユの見た目 決して美人ではないが愛嬌のある顔立ち、ファ二―フェイスと鈴木に評されている。男のようなショートカット。 ポニーテール。女性らしく、人目を引く可愛らしさ。→俳優:前田敦子
マユが鈴木の下の名前を聞いたタイミング 最初の合コン。 最初のデート。
2人のベッドシーン 鈴木Aとマユ。 鈴木B(松田翔太)とマユ。
酒が入ると鈴木は Aは記憶がなくなるほどはっちゃけてしまう時がある。
Bは暴力的になる。
特にどちらも酒を飲むとどうというシーンはない。
マユから鈴木へのクリスマスプレゼント 革製の財布とパスケースのセット。 ナイキの赤いスニーカー。「男の人にプレゼントしたことなくて」と言いつつ、鈴木ABどちらにも同じ物を贈っている。
ラスト、鈴木Bは マユの電話での反応に不穏な気持ちになり彼女との思い出を思い出す。 マユの電話での反応に不穏な気持ちになり、彼女がクリスマスに予約したホテルをキャンセルしたことを知らず一人で待っているかもしれないと思い、静岡まで会いに行く。そしてそこでマユと、鈴木Aとばったり鉢合わせる。

感想

ぶっちゃけた話、叙述トリックと知っていて読んでいたせいか驚きは少なかったですね。

最後の二行で全てを理解する、ということも私には難しく、再び読むにも至らずネットでどういう事だったのか解説サイトを見て回ってしまいました・・・。
実写化映画ではなかなかないことですが、これに限っては映画版の方がトリックとしてよく出来ていたし、ネタばらしも非常に分かりやすかったので、そちらの方が面白かったなー。と思いました。

個人的に、クリスマスのプレゼント、映画版では全く同じ靴を鈴木ABにプレゼントしていたマユですが、原作ではどうだったかな?と思ったら革製の財布とキーケースのセットを贈っているんですね。
多分、これは鈴木Bと別れなかったら二人とデートしていたであろうマユのプレゼントを両方鈴木Aが貰ったという事なんだろうなと解釈しました(笑)

そういえば、この記事を書くためにパラパラと見返していたら、二人が貸し借りしていた本の中に「十角館の殺人」があったのを見つけてニヤリとしました(笑)
やっぱり、叙述トリックのお話として非常に有名な綾辻さんの作品ですから、リスペクトしているんでしょうかね!!それとも、「こういう意味の驚きが来るよ」という、ささやかなヒントだったのかもしれないですね(笑)

 

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ

カテゴリー
あ行

切ない恋に隠された秘密。映画『イニシエーション・ラブ』ネタバレ&感想

最後の5分、全てが覆る。あなたは必ず2回見る―――

画像引用元:映画.com

松田翔太×前田敦子のピュアラブ!!!!!!・・・なのか?!

実は私はこの作品を小説版の方でオススメされていて、買ってからずーーーーーっと積んでいる間に映画化(笑)
「映画化されたんなら早く読まないとなぁ」と思いながらもここまで引き延ばしてしまいました(笑)

先日ようやく原作を読了して、「これは映像化無理なんじゃ?」と思い映画の方も観てみることに!!!

東宝さんの情報ページはこちら

公式サイトはもうリンク切れになっていたんですが、サイトアドレスが i love takkun .com だったのに笑ってしまいました(笑)

【映画情報】

【制作国】日本
【監督】堤幸彦
【脚本】井上テテ
【原作】乾くるみ『イニシエーション・ラブ』
【ゼネラルプロデューサー】奥田誠治
【エグゼクティブプロデューサー】門屋大輔
【プロデューサー】飯沼伸之、畠山直人、小林美穂
【撮影】唐沢悟
【照明】木村匡博
【録音】鴇田満男
【美術】相馬直樹
【装飾】田中宏、山森悠子
【衣装デザイン】宮本まさ江
【ヘアメイクディレクション】池田真希
【編集】伊藤伸行
【音楽プロデューサー】茂木英興
【音楽】ガブリエル・ロベルト
【音響効果】大河原将
【VFXスーパーバイザー】定岡雅人
【助監督】白石達也
【記録】井手希美
【制作担当】篠宮隆浩
【出演([]内は役名)】

  • 松田翔太[鈴木]
  • 前田敦子[成岡繭子(マユ)]
  • 木村文乃[石丸美弥子]
  • 三浦貴大[海藤]
  • 前野朋哉[梵ちゃん]
  • 吉谷彩子[優子]
  • 松浦雅[ナツコ]
  • 八重樫琴美[和美]
  • 大西礼芳[ジュンコ]
  • 佐藤玲[まどか]
  • 山西惇[桑島課長]
  • 木梨憲武[静岡支店部長]
  • 手塚理美[石丸詩穂]
  • 片岡鶴太郎[石丸広輝]
  • 池上幸平[天童]
  • 森田甘路
  • 盛岡龍
  • 矢野聖人
  • 藤原季節

【公開日(日本)】2015年5月23日
【上映時間】110分
【配給】東宝
【映倫区分】G
【IMDB】7.1/10.0  (およそ600人の評価)

【あらすじ】

1980年代後半の静岡を舞台に、奥手で恋愛経験のない大学生・鈴木が、合コンで知り合った女性マユとの日々を通して変化していく姿を描く「Side-A」、就職先の会社で東京本社に転勤することになった鈴木がマユを置いて上京し、本社の同僚・美弥子との出会いで心が揺れる「Side-B」という2つの物語が並行しながら、原作とは異なるエンディングを迎える。【引用元:映画.com

【感想(結末のネタバレもしています!)】

☆3.2/5.0

げ、原作小説よりも面白い・・・!!(笑)

あまり邦画も観ない上に、原作小説と合わせて楽しむ作品が少ないんですが、基本的に「原作の方が面白いだろう」という先入観があるので、これには驚いた・・・。

以下・重大なネタバレをしています!(2度目の主張)

原作・映画どちらかを知ってる方のみ読み進めてください!


映像ならではの、トリックとして魅せる上手さ

今作の一番のキモは、前半パート(A)と後半パート(B)の”鈴木”が同一人物と見せかけて実は別人だったという部分。

更に、A→Bへと時間が流れているように見せかけて、実は前後している部分もある、ということ。

原作では細かな時系列の操作や、鈴木のプロフィールの些細な違いなど、しっかりと読み解けば分かるヒントはあるものの、同じ名字な上に、ヒロインのマユが二人を同じ「たっくん」というあだ名で呼ぶので、彼女が同時進行で二人の男性と交際しているという事実が巧みに隠されています。

と言ってもそれは”叙述トリック”という字の上での仕掛けならではのもの。

「(映画で)顔が出てしまえば別人だと分かるじゃん」と思ったからこそ、映像化は無理なのでは、と考えたんです。

しかし!!!

今作では、そんな心配も拭い去ってしまうような”映像ならではのトリック”にしっかりと切り替えられているんです!!!
パートAの鈴木(以下、鈴木A)は、原作とは違いおデブな設定。そして、マユがプレゼントしたナイキのスニーカーは、全く同じものをどちらの鈴木もプレゼントされている・・・。

「あの二人、全く似合ってなくない?」と周囲に小馬鹿にされたことをきっかけに、鈴木Aはマユに見合う男になろうとダイエットを決意!もらったスニーカーを履いて、ランニングを始める・・・!

この、鈴木Aが走るシーンに、同じ靴を履いた鈴木Bがランニングするシーンを繋げることで

~~か月後、たっくんはこんなにも痩せてイケメンになったのだった――

というナレーションがなくても、鑑賞者は勝手に

「あぁ、痩せたから松田翔太に役者が変わったのね」

と思い込む!!!!!
いやぁ、そんな方法が。と驚かされましたね。

しかも、しっっかりと観ていれば、マユの部屋に鈴木Aがプレゼントしたハードカバーの本を鈴木Bが見つけて「こんな高い本買ってんなよ!」とキレるシーンがあったり、マユが鈴木Aとのデートで着ていたワンピースを後々、鈴木Bとのデートで買ってもらう、というシーンがあったりして、伏線もバッチリ振り撒かれている!!

ネタばらしの分かりやすさ

映像化してもしっかりと騙されるように作られている上に、ラスト5分間でAパートとBパートを時系列順に並びかえてダイジェストで見せてくれるので「原作では少し弱いかな?」と感じたネタばらしの部分もすごく分かりやすくなっていました。

ダイジェストがないままだと、鈴木Bが誰も待っているわけもないホテルへ向かい、過去の自分達を走馬灯のように見ただけ・・・というシーンに思える人もいるかと思います。

しかし、ばっちりと二人を遭遇させ、その上でダイジェストを見せ、実は二人は別人でしたーーーーーー!と分かった上での

前田敦子の「・・・大丈夫ですか?あれ?たっくん?」という台詞!!!

彼女のあのキョトンとした顔!!!!!あの演技があって、原作よりはるかに「女は怖い」という部分を演出出来ていたのではないかな・・・と思うと、本当にお見事なラスト5分間でありました。
ネタを知っていてこれだけ楽しめるんだから、すごいよね。

前田のあっちゃんの演技について

『もらとりあむタマ子』で前田のあっちゃん出演作を初めて観て彼女の演技が大好きになっていたので、今回の若干あざとさ(笑)を感じるマユの演技も、ラスト5分で最高に恐ろしいものに昇華されていて、さすがだな、と思いました。

前田のあっちゃんの映画に失敗無し!(当社比)というかまだ二本しか観てないんですけども(笑)

ラストの改変部分について

原作と違うラスト。それは鈴木Bがマユに会いに行ってしまうという点。

これは映像トリックのネタばらしとして都合が良いから、わざわざ静岡までクリスマスに車を走らせたのであって、あくまで映画の都合ですよね。

この結果は物語としては、というか「イニシエーション・ラブ」というタイトルにもある通り鈴木Bにとってマユとの恋愛は”通過儀礼”でしかなかったんだと知る展開の深みがなくなってしまうので・・・微妙だった、かな、と。鈴木Bがマユのところに戻ってしまえば、どこにも「イニシエーション・ラブ」はなかった・・・って事になるし、一見微笑ましい鈴木Aとマユの恋愛も通過儀礼になってしまうのかな・・・というもの悲しさみたいなものが感じられなくなってしまいますもんね。

トリックやって驚かすのがメインな映画的には、大成功。だけど、物語的には少し微妙・・・そんな印象でした。

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ

カテゴリー
あ行

孤独死を悼む人。映画『おみおくりの作法』ネタバレ&感想

人と出会い、死と向き合い、人生は輝きだす。

これも、映画館で観れて良かったと思える一本。

超高齢化社会に突入して、独居のご老人の増加に比例して、孤独死する人も非常に多くなっている日本では、かなり心に響く人が多い映画なのではないかと思う。

パンフレットはこんな感じ。

B5サイズくらいのコンパクトサイズ、22Pで税込み700円は少しだけお高め・・・。
ジョンが旅した場所が地図付きで載っていました!裏面はこう。

【映画情報】

【原題】Still Life
【制作国】イギリス、イタリア
【監督/脚本/製作】ウベルト・パゾリーニ
【製作】フェリックス・ヴォッセン、クリストファー・サイモン
【撮影監督】ステファーノ・ファリヴェーネ
【編集】トレイシー・グレンジャー、ガヴィン・バックリー
【音楽】レイチェル・ポートマン
【美術監督】リサ・マリー・ホール
【衣装】パム・ダウン
【キャスティング】スージー・フィギス
【ヘアメイク】エマ・スレイター
【出演([]内は役名)】

  • エディ・マーサン[ジョン・メイ]

  • ジョアンヌ・フロガット[ケリー]

  • カレン・ドルーリー[メアリー]
  • アンドリュー・バカン[プラチェット氏]
  • キアラン・マッキンタイア[ジャンボ]
  • ニール・ディスーザ[シャクティ]
  • ポール・アンダーソン[ホームレスの男]
  • ティム・ポッター[ホームレスの男]

【公開日(日本)】2015年1月24日
【上映時間】91分
【配給】ビターズ・エンド
【IMDB】7.4/10.0  (およそ5,750人の評価)

【あらすじ】

ロンドンに暮らすジョン・メイは、孤独死した人を弔う民生係として働いてきたが、人員整理で解雇を言い渡され、自宅の真向かいに住むビリーの弔いが最後の案件になる。これまでも誠実に故人と向き合い、弔いをしてきたジョンだったが、最後の仕事にはいつも以上に熱心になり、故人を知る人を訪ね、葬儀に招く旅を経て、心の中に変化が生じていく。【引用元:映画.com

【感想】

☆3.5/5.0

ロンドンの民生係、ジョン・メイ(エディ・マーサン)。
彼は身寄りなく孤独死した人達の遺品から遺族を探し、一人でも多く葬儀に参列してもらえるよう電話をかける。
しかし大体葬儀に参加するのは彼一人だけ。孤独に生きた彼らをたった一人でおみおくりする。
そんなある日、ジョン・メイのアパートの向かいに住む住人ビリーが孤独死する。仕事が遅いと上司にクビを宣告された彼は、最後の仕事にビリーの遺族を探す旅に出る…。

ジョン・メイとはどんな人?

  • イギリス、ロンドン、ケニントン地区の民生係
  • 勤続22年
  • おみおくりした人は数知れず
  • 妻子無し
  • 笑顔は苦手
  • クロスワードパズルが好き
  • 几帳面、部屋はいつも綺麗
  • 白衣をカバンに常備

ジョン・メイ流のおしごと

  • 亡くなった方の写真を見つけ出す
  • 故人の宗教を探し出す
  • その人に合った弔辞を書く
  • その葬儀にふさわしいBGMを選ぶ
  • 故人の知人を探し、葬儀に招待する
  • 葬儀に列席する

本当に静か

音楽も時々流れるピアノの音色くらいしかなく、とても静かな映画だった。まるでお葬式のような物悲しい静けさ。

淡々と流れる風景をただただ見つめる・・・そういう雰囲気の映画を得意としない人には退屈に思える部分も大きいかもしれない。

ジョン・メイという人の変化

最初は、主人公が故人をしっかり弔おうと奮闘する姿が遺族の心に何かを与える映画かと思ったけれど、それだけじゃなかった。ジョン・メイ自身も家族がないと知った時、この映画は主人公の“生前葬”なんだと思った。
孤独に死んだ人々を一人一人大切に思い弔って写真をアルバムに残す。まるで家族のように。故人に未来の自分の姿を重ね大切にすることで孤独な自分自身をも慰めていたんだろうな。すごくネガティブ。そう、とても几帳面で真面目な主人公だけど、ジョン・メイは最初とてもネガティブな思考の持ち主だと思った。

電車に乗る場面が何度か出てくるが、いつも彼は人のいない車内で進行方向と逆向きのシートに座っている。

しかし旅の終わりに大きな出会いをし、初めて彼は前向きのシートに座るのだ!この演出はきちんと観ていないと気付かないだろうしとてもささやかだけど、確実に彼の心境が前向きに変化した事を表していた。

驚きの結末

そして物語は…ジョン・メイの変化とは別の方向に意外性を見せて終わる。納得出来ない人も多いだろうし、ラストシーンをやりたいがための結末にも思えるけども、私個人としては彼が自分のために行っていた”生前葬”のつもりで観ていたのでとても綺麗にまとめたな、と思えた。

無駄だと言われた仕事での努力も、死んでしまった人達への想いも、全て報われたんだなぁきっと。
彼の後ろ向きな人生の中で輝ける瞬間を見出せたことにとても感動できた。

こんな職業があるんだなーと新聞記事を見て、そこから映画にしよう!と結びつける監督のセンス憧れる。どんな職業にも、ドラマが潜んでるんだもんなぁ。

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ

カテゴリー
ミニシアター巡り 石川県

金沢シネモンド:石川【素晴らしきミニシアターの世界】1館目

どうもこんにちは、こんばんは、ちびぞうです!

映画レビューやらゲームレポやらモノづくりのメイキングだとかが溢れている当ブログですが、今回新たなジャンルを開拓!

その名も

「素晴らしきミニシアターの世界」

え?どっかで聞いたタイトルですって?いえ気のせいです(笑)
内容はとっても単純。全国にあるミニシアターに足を運んで、実際に映画を観て、外観や上映作品・料金体系・観てみた感想などをつらつらまとめよう!というものです。

あまりお客さんの来ないミニシアターに、少しでも足を運ぶ人が増えたらいいな。
そんな気持ちで始めようと思いました。

ミニシアターとは?

まずはミニシアターというものの定義をちびぞうなりに語らねばなりません。

いわゆる単館系映画、というものがメイン立って上映されている映画館。単館、というのはその名の通り、全国展開している映画館の系列に属さない、独立した映画館を指しているものです。

主な全国展開している映画館

  • TOHOシネマズ
  • 松竹系(ピカデリー、MOVIX、大阪ステーションシティシネマ、札幌シネマフロンティア、ミッドランドスクエアシネマ等)
  • イオンシネマ

これらから外れ、独立した会社が運営している映画館(スクリーン数や動員人数は関係なし、2,3の複数館所有を含む)を「映画食べるゾウ」では”ミニシアター”と定義したいと思います。

記念すべき一館目!

今年、2017年の11月3日金曜日、文化の日ですね。

石川県・金沢の香林坊東急スクエア 4Fにあります

『金沢シネモンドさん』に行ってまいりました!

入り口のお写真はこんな感じ。

[photo from Facebook]

なんと!!石川県唯一のミニシアターだそうです!!

◇映画館情報

[写真は公式サイトより]

  • 名前の由来:”シネモンド”とはフランス語で「世界の映画」
  • 立地:金沢駅から車で10分・・・近くに金沢21世紀美術館や兼六園など
  • スクリーン数:1
  • 座席数:90
  • 料金:一般[1,700円]60歳以上[1,200円]会員[1,100円]学生[1,000円]高校生以下[500円]夫婦50割引(どちらか片方が50以上)[一人1,100円]障がい者手帳持参[付き添い一人まで1,000円]
  • 座席指定:無し
  • 駐車券割引:有り
  • 会員制度:有り[入ったその日から1,100円!][ポイント貯めて一本無料!][シネマガイドも郵送してもらえる!]
  • 所在:〒920-0961 金沢市香林坊2-1-1 香林坊東急スクエア 4F
  • 電話:076-220-5007
  • FAX:076-220-5008
  • メール:mail★cine-monde.com(★→@)
  • WEBサイトhttp://www.cine-monde.com/
  • チケットデザイン:★★★★☆

  • パンフレット:★★★★☆

◇ひとくちメモ

真っ赤な椅子に座ったら、ふっかふかでビックリ。
「これは寝る・・・」と思わず言ってしまった(笑)寝ませんでしたけどね!1スクリーンの小さな映画館なのに、上映前にはお客さんが沢山!話しかけてくれるおじいちゃんもいたりして、”地元に愛されてる映画館だ”という印象を受けました(*’ω’*)
何かとお洒落!!!

ちなみにこちらを鑑賞しました~!

時速160キロのおバカたち。映画『ボン・ボヤージュ ~家族旅行は大暴走~』ネタバレ&感想

入場時には20数名の方がいたと思います。コメディだったので、結構クスクス笑っているお客さんも多く、雰囲気も良かったです。

まとめ

金沢は観光地なので、車で行くと駐車場を確保するのが大変かも。
駐車場割引があるので、どこの駐車場なら割引になるのかしっかり下調べをして行くとよいですね。
ちなみに我々はakippaという「全国の空いている月極や個人の駐車場を一時利用できるサービス」を使って駐車しました!割引は出来ませんでしたが、三連休の初日でかなり良い場所に●一日、しかも無料で停められたのでかなりお得♪でした(*’ω’*)

金沢シネモンドさんは、外観(入り口)だけでなく映画の情報を載せたボードや、チケットもオシャレで映画好きさんが通いたくなる気持ちが分かる!!まさにザ・ミニシアター!といった感じでした!
それから、会員になったら情報誌を自宅まで配送してくれるというのもありがたいサービスですよね~。

後々、調べてみて分かったんですが、一つ驚いたのがWEBサイトの掲示板!!
訪問者が「こんな作品を上映して欲しい」とリクエストの書き込みをしているんです!!

こ、これは嬉しいなぁ~~~。うらやましいなぁ~~~。

やはり県に一つだけというのもあって、地元の映画ファンの方々を非常に大事にし、そして愛されている映画館なんですね!

ぜひ、皆さんも石川県へ遊びに行く際は立ち寄ってみてください(*’ω’*)

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ

カテゴリー
は行

ショーン・コネリーの泥棒一家!映画『ファミリー・ビジネス』ネタバレ&感想

人は愛されていることを武器に何でも言えるのさ。

反対に誰かを愛せば――武器を渡すことになる

『恋愛小説家』が観たい。と言ってディスクまで出して来たら、母がおもむろに映画を再生したので「お、気が利くね」と思って観ていた。

あれ?あれれ?これ、恋愛小説家・・・?この人、ジャック・ニコルソンじゃなくない・・・?(笑)

私「ショーンコネリーじゃない・・・?これ」

母「そうだよ?」

私「何再生したの?」

母「”ファミリービジネス”

私「!?!??」

という非常にどうでも良い経緯で見始めた本作。どうやらBSで録画したものを再生したようです。

1990年というともう30年近く前の作品になるんですね・・・

【映画情報】

【原題】Family Business
【制作国】アメリカ
【監督】シドニー・ルメット
【脚本】 ヴィンセント・パトリック
【製作】 ローレンス・ゴードン
【製作総指揮】バート・ハリス、ジェニファー・オグデン
【撮影】 アンジェイ・バートコウィアク
【編集】アンドリュー・モンドシャイン
【音楽】 サイ・コールマン
【出演([]内は役名)】

  • ショーン・コネリー[ジェシー・マクマレン]
  • ダスティン・ホフマン[ヴィトー・マクマレン]
  • マシュー・ブロデリック[アダム・マクマレン]
  • ロザンナ・デ・ソート[エレイン]
  • ジャネット・キャロル[マージ]
  • ヴィクトリア・ジャクソン[クリスティーン]
  • デボラ・ラッシュ[ミッシェル・デンプシー]
  • ジミー・チュウ[B・D・ウォン]
  • ルイス・ガスマン[トーレス]

【公開日(日本)】1990年1月20日
【上映時間】110分
【配給】日本ヘラルド映画
【IMDB】5.7/10.0  (およそ10,300人の評価)

【あらすじ】

ニューヨークに暮らすジェシーは泥棒家業ひと筋に生きる男。その息子ビトーは結婚し、息子が生まれたことを機に泥棒を引退していた。ところがビトーの息子アダムは祖父のジェシーを秘かに尊敬し、新製品の強奪計画を提案。ビトーも父と息子を放っておくことができず、それに加わることに。父子、そして孫から成る泥棒チームは計画を実行に移すが……。【引用元:映画.com

【感想】

☆2.6/5.0

泥棒一家に起きた悲劇というか喜劇というか。

一応ジャンル的にはコメディに入るらしく、内容は不適切なものを含んでいる(冒頭にそう出る)もののコミカルなタッチでクスりと出来るところも多い。

親子三代揃って一緒に網タイツをかぶり、じいちゃんととうさんがタイツを直し合ったりする場面が可愛くて、強盗中なのに微笑ましく思えてしまう(笑)

父と息子の確執のようなものが

全面的に描かれていて、特に

泥棒稼業に誇りすら持っていそうな破天荒な祖父(ジェシー)

に、育てられ小さいころから盗みの手伝いされて来たことに辟易し、ジェシーを反面教師にして肉を解体する工場でまっとうに勤めている父(ヴィト―)

に、育てられ非常に賢く、奨学金をもらって通った大学をあと少しで卒業というところでドロップアウトしてしまった孫(アダム)。(父よりも祖父を尊敬している)

という三代に渡る”子育て”、”父親としての在り方”が見え隠れする。

ヴィト―はジェシーを毛嫌いして、自分の息子はこんなに頭がよくなって奨学金まで貰った、自分の子育ては正しかった!と言うけれども、どうもアダムはそうは思っておらずヴィト―に腫れものに触るように育てられ、「一人の男として認めてもらった事がない」と言っていた。

そしてアダムは、自分を男として認めてくれる祖父に傾倒していく・・・。

その内容というのが「一緒に泥棒しようぜ!」というものだから、普通の父と息子の物語としては決定的に倫理観がずれているのだけど、そこがまた笑いに繋がるのかな。

バカな親子たちだなぁ、という。

相手の為にすることと、相手が本当に望むことの差異

ヴィト―は、アダムのためにジェシーを売る(自分も自首する)ことで、警察に捕まった息子の刑を少しでも軽くしようとする。それは父親として当然の行動だと私たちの価値観からすると思うんだけど、実はそれはアダムにとっては正しい選択ではなかった。

相手を思ってすることが、本当に本人のためになるのかと言えばそうでもないよなぁ・・・と切なく思いながら観ていた。

親子を繋げる”死”

和解のタイミングは、わりとありがちな”祖父の死”を通じてやってくる。

初めてヴィト―はそこで父のありがたみを想い、息子への謝罪を向ける。

息子もようやく、不器用な父の愛を知る。

家族が祖父の死によって一つになる。

倫理的に色々おかしなことを言っていた映画だったけど、ジェシーが最後に容赦なく終身刑にも当たるような30年近い刑を下された事もきちんと「報いを受ける」結果になっていたし、それなりに話はしっかりしていたのかな。

コメディという点

家族モノとしてのドラマも多分に含まれている+サスペンスに毛の生えたような展開があったりもするので、何も考えず頭を空っぽにして観れる!!という感じの映画とは少し違うかな。

けど、時々クスッと出来るシーンはあります。

ジェシーが刑務所へ送られるトラックの中で威張ってるやつをボコボコにしたら、周りの囚人たちが口をそろえて「彼は転んだだけ」と言うところが大好き。

名優・ショーンコネリーの魅力

ダスティン・ホフマンと比べて立ってるシーンを見るとめちゃめちゃでかいんですよ!!

そのせいかものすごくプロポーションも良くて、高級なスーツを身に纏う姿がカッコいいったらないですね。胸毛を見せびらかしながら入浴するシーンもあって、60とは思えぬ色香を放っています(笑)

ショーン・コネリーは母が大好きな俳優さんで、私もわりと好きなんですが、2006年に引退宣言をしてからスクリーンで観る機会はなくなってしまったんですよね・・・。

彼のファンだという方はぜひ、古い作品も観漁って、彼の若い頃の魅力という物にも浸ってもらいたいなと思います!!

 

 

 


にほんブログ村 映画ブログへ