タグ: サスペンス

映画『22年目の告白 -私が殺人犯です-』感想(ネタバレなし)

すべての国民が、この男に狂わされる――

いやぁ、殺人犯が自分で手記を出版するなんて、最近日本でも某サカキバラの人がやってましたよね。彼は捕まってから刑期を終えた後だったので、この映画に登場する”時効を過ぎた後で自ら名乗り出る”犯人とは全く状況も違うわけなんですが。

その某サカキバラの人の手記は自分は購入していないんですが、意外に買った人は多いのかな。そういったものに興味を惹かれてしまう気持ちもわからなくはないんですけど、この映画の中で起きたモラルハザードと似たような感覚を覚えます。

ちなみに、韓国映画『殺人の告白』が原案になっているということは一応小耳に挟みつつ劇場へ足を運びました。その後、原案の方もレンタルしまして、『”22年目の告白”の原案!映画『殺人の告白』感想&ネタバレ』をアップしていますのでそちらにも興味がある方はぜひお読みになってくださいまし!

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”22年目の告白”の原案!映画『殺人の告白』感想&ネタバレ

「あなたは――本当に身勝手ね」

最近公開された『22年目の告白 ―私が殺人犯です―』を観まして、その原作となったという今作にも興味が湧いたのでレンタルして観てみました。

この作品は、同じく韓国映画『殺人の追憶』のネタ元となった「華城連続殺人事件(80年代に実際に韓国で起きた未解決の連続殺人事件)」からインスピレーション?を受けて作られた作品のようです。

韓国映画は両手の指で数えられるほどしか観ていないので、レアですね!!

ちなみに吹き替え版で観ました( ´ސު`)

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記憶を失くすのは恐ろしい。映画『手紙は憶えている』ネタバレ&感想

親父の友達なんだろう?歓迎させてくれ!

こちらも近所のミニシアターに遅れてやって来て、観るつもりだったのに逃してしまったやつですねー・・・。

どうしてナチス関連の映画ってこんなに惹かれてしまうんでしょうね~・・・。私はあんまり歴史とか詳しくないですが、何故か観たくなってしまうジャンルです。

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こんな家族はイヤだ!映画『エル・クラン』ネタバレ&感想

僕はもう戻らないよ。兄さんもあの家を出た方が良い。

実話を元にしたという怪しげな家族の物語。彼らが隠していた物はなんだったのか?

本当は、近所のミニシアターで上映予定だったので観に行くつもりだったんですが、残念ながら逃してしまったんですよね~~・・・。

というわけでパンフもなく、おうちでDVDで観賞いたしました。

吹替え版がない!これはなかなか厳しい!

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戦慄の贈り物。映画『ザ・ギフト』ネタバレ&感想

お前が過去を忘れても、過去はお前を忘れない―――

 

【画像元:映画.com】

このポスターにも堂々と出ている贈り物男、実は今作の脚本も務めた監督ご本人だったようです(笑)多才すぎる!!今後注目していきたい。

さて。夫婦の元に届く贈り物が一本のワインから始まり衝撃のラストにどう繋がっていくのか・・・というサイコスリラーですね!

この”衝撃のラスト”という煽り文句が過大広告ではないか不安になりつつDVDで鑑賞しました・・・

【映画情報】

【原題】The Gift
【制作国】アメリカ
【監督】ジョエル・エガートン
【脚本】ジョエル・エガートン
【製作】ジェイソン・ブラム/レベッカ・イェルダム/ジョエル・エドガートン
【音楽】ダニー・ベンジー/ソーンダー・ジュリアーンズ

【出演([]内は役名)】ジェイソン・ベイトマン[サイモン]、レベッカ・ホール[ロビン]、ジョエル・エガートン[ゴード]、アリソン・トルマン[ルーシー]、ティム・グリフィン[ケヴィン・“KK”・ケラー]、ビジー・フィリップス[ダフィ]、アダム・ラザール・ホワイト[ロン]
【公開日(日本)】2016年10月28日
【上映時間】108分
【配給】ロングライド/バップ
【映倫区分】PG12
【IMDB】7.1/10.0  (およそ96,000人の評価)

【あらすじ】

新たな転居先で幸せな生活を送る夫婦の前に、夫の同級生と名乗る男・ゴードが現れた。再会を喜んだゴードから、2人に1本のワインが「ギフト」として贈られる。しかし、徐々にゴードからのギフトはエスカレートしていき、度を越していく贈り物に2人が違和感を覚えはじめた頃、夫婦のまわりに異変が起き始める。【引用元:映画.com】

【感想(ネタバレ含むよ!)】

☆2.7

ある程度スリラーやミステリー好きであれば予測できてしまうところが結構あるかも。

たとえば

この家は実はこの男の家ではないのでは?→やっぱりそうだったー!

夫が過去にしたことに対する復讐なのでは→やっぱりそうだったー!!

会社のライバルも陥れようとしているのでは?→やっぱりそうだったー!!!

この赤ちゃん夫の子どもでないのでは?→やっぱりそうだったー!!!!

といった感じで、発想が安易だった。(子どもに関しては真相は明かされていないので謎ですが)予想がすぐついてしまったので、「衝撃のラスト」とはやはり言い過ぎだな・・・と。

 

安易ついでに言えば夫の過去にした事がゲスすぎるけど安易だったなぁ。韓国の某名作サスペンスを思い出させるような復讐の理由だけど、こちらは「全部ウソ」だったわけで。もう少しそこのところ掘り下げて欲しかったですね。

クズ男と知らず結婚してしまってそのせいで精神的に負担を抱える妻が誰よりも可哀想。

というか、あれだけのクズなら今までの人生で限りなくたくさんの人に恨みを買ってそうですし、そういう性格の片鱗って見えないものなのかな。あんまりリアリティもないですよね。

 

脚本・助演をしている監督の演技は、シッチェス・カタルーニャ国際映画祭(スペイン)で最優秀男優賞を獲得しただけあって素晴らしかったです。

ゴードという不気味な男は、きっと変わり者なだけで根は優しい良い人なんだ、そう信じたいんだ・・・という気持ちにさせてくれる良い演技でした。

 

勝手に家の前に贈り物が置かれていたり、望んでもいない人物の接近というのは恐ろしいものがありますよね。そういう点ではわりと引き込まれる作風でした。

 

 


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魔法少女が得る代償。映画『マジカル・ガール』ネタバレ&感想

完全な事実というのは常に答えが同じであり、つまり2+2=4である

【画像元:映画.com】

 

日本の魔法少女をモチーフにした、ずば抜けたセンスのスペイン映画。

『魔法少女まどか☆マギカ』に影響を受けたという監督のインタビューがありましたので貼っておきます!

まどマギを知っている人ならこの映画がもしかしたら”鬱映画”に分類されるのでは・・・?と予想出来てしまうかもしれませんが。出来れば前知識は何も入れず観て頂きたい一本ではあります。

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先が読めない!異色のサスペンス映画『プリズナーズ』ネタバレ&感想【前編】

僕がいる間は、泣かなかった―――。

 

 

『X‐MENシリーズ』のウルヴァリンで有名なヒュージャックマンを主演に迎えた、『複製された男』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督と主演ジェイク・ギレンホールの再タッグ作品!

ギレンホールさんは『ゾディアック』のように陰鬱なミステリーが本当に良く似合う役者さんですよね!

 

今作はメインの誘拐劇に加え、考察大好きな映画ファンが裏の意図を色々と妄想できる、そんな深みある作品です(笑)

下にも書いていますが、今回はお目当ての俳優さんがいたのもあって劇場で鑑賞いたしました。

パンフレットはこんな感じ!

税抜き667円で30ページあるのですが、持ってみるとひじょーーーーにうっすい!薄さが不安になるパンフです(笑)

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ディズニーの深すぎるCGアニメ映画『ズートピア』感想

JUST ZOO IT!!

あまりディズニーっぽさの無い、CGアニメが来ましたね~!

この記事を書いている時点でズートピアを検索すると「ハリウッドの脚本家がズートピアは盗作だと訴えを起こす」というニュースが引っ掛かりますが…(笑)大丈夫なんでしょうかね。ゲーリー・ゴールドマンって知ってるぞと思ったらゲイリー・オールドマンと間違えただけでした(笑)金男さんの方は『トータル・リコール』なんかの脚本さんなんですね。結構大物。

こういうニュースってけっこう、最終的にどうなったかまで報じなかったりするので(本国ではどうなのかわかりませんが)、モヤモヤしたまま終わる事が多いです。

さて!なんだかとてつもなく面白いぞ!という空気に押されて私も劇場へ足を運びましたー

パンフレットはこんな感じ!

 

出ました!!背表紙のあるふっといパンフレット!!!ほぼほぼ真四角なかたちも可愛くていい感じです!

中開きするページも二か所あってそこも合わせると全部で36ページ!しかし税抜き667円!やすい!ファンタビのパンフもこれくらいの値段にして欲s

ズートピアの各エリアの説明もどの場所がどこにあるかと一緒に載っていたり、コンセプトアートがあったりして、更に動物学者である新宅広二氏がキャラの解説をしているページが非常に興味深い…!ズートピアならではの良さがたっぷりなパンフでした^^。

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映画『インフェルノ』感想/ラングドン教授の大冒険第三弾!

このまま地球の人口が増え続ければ、環境破壊は止まらず、人間も絶滅するだろう。今このスイッチを押せば、人類の半分は死ぬ――。

 

さぁ来ました!!

『ダヴィンチ・コード』『天使と悪魔』に続くダン・ブラウン原作ミステリーの映画化第三弾です!!!

(原作では”ロスト・シンボル”が三作目、こちらは四作目になるそうです)

原作未読。

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